取り繕わないことの難しさ(8/10)
私の旦那さんは、思ったことを結構素直に言葉にしてしまうらしく、それをたまに悔やんでいる。
とはいえ根が善良なので、あちゃーくらいで済んでいるのが人徳だろう。
反対に私は、思ったことを言葉にするのが苦手だ。文章を書くのも読むのも好きだし、話すのも嫌いではないが、それが思ったままかと言われたら違う。いつだって自分自身の厳しい検閲があって、言葉はいつも加工されているように感じることがある。
もちろんそれが全て悪いわけではないけれど、そういうことを繰り返していると、自分の考えもこんがらがって分かりにくくなることがある。
そうすると、ふとした瞬間に迷子になる。私、何したかったんだっけ?というやつだ。
だから、たまには意識して、言葉を取り繕わない練習をしたい。
最初は、「〇〇すべきだから喜んじゃ(嫌がっては)いけない」みたいなハードルをそっと横に退けて、嬉しい、悲しい、嫌だ、と口に出したりすることから。
そこから何か変わるかもしれないし、やっぱり変わらない方が良いということになるかもしれないけれど、何かしようとした自分は、ちょっと好きになれるかもしれないので。