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大学職員転職ケーススタディ⑦(小規模女子大学)

今回も例のごとく過去にあった求人からエントリーシートや面接についてお伝えしていきますね。


①大学情報

今回の求人は都心部にある女子大学。小規模とミッション系の特徴を活かした手厚い女性教育が特徴の文系大学。学生数は2000人にも満たず、設置学科は2学部4学科。
今回の求人の年齢制限は35歳以下。大卒または院卒、企業や組織での勤務経験あり、基本的なPCスキル、キリスト教への理解が必須。あと尚可では、英語力、財務や会計の知識といったところ。募集人数は若干名。
選考は書類審査、Web試験、小論文と面接が3回。さてこれから細かい選考を見ていきましょう。

②エントリーシートについて

今回の提出書類は3点。一つ目は指定履歴書、PCでも手書きでも可(手書きで書く人いるのかな笑)。二つ目は職務経歴書、これも使い回しでOK。三つ目が健康診断書です。これは1年以内に受診したものをコピーしても良いのでそれを使いましょう。それでは指定履歴書に書かれていたお題を見ていきましょう。

②-1 本学院の職員を志望する理由をご記入ください。(550字程度)

550字程度でこの問われ方ならこの学院のみの志望動機を書きましょう。
書き方は以前書いた志望理由の作り方を読んでください。

https://note.com/rich_stilt625/n/nbabe36c74cf1


②-2 これまでの職務経験を本学院でどう活かしたいかをご記入ください。(550字程度)

これは自己PR+大学の業務理解が求められます。まあ必ずしも理解していなくてはいけないわけではないでしょうが、あまりにも的外れなことを書いていたら落とされてしまいます。大学職員の業務については以前記事を書いていますので、こちらを参考にしてください。

https://note.com/rich_stilt625/n/n2e4cb8b8e0fe

上手いこと自身の職務経験から自己PRになる要素をピックアップし、自身の貢献できそうなこと、またはやりたい業務を書いていってください。案外これらの要素を入れていくと文字数が足りなくなるので、Wordなどを使ってうまくまとめてから書くことをおすすめします。

③面接について

今回エントリーシートが通ればweb試験があり、その後面接が3回あります。おそらく一次で係長~課長クラス、二次で課長~部長クラス、最終で事務長や学長、常務クラスと予想されます。
今回一次面接では、面接官5名に受験者3名の集団面接。面接官は各部署から1名ずつ、受験者は大学職員経験者が私含め2名とIT系が1名でした。
IT系の方は終始質疑応答がキツそうでした。完全に準備不足でしたね。本学の課題を聞かれて偏差値とか立地とか答えていましたし、コロナ禍における大学の対応についてはうまく答えられていませんでした。
私についてはやはり教務経験者として教務システムの話題が中心でした。どこまでやっていたのか、と。実はここの大学も同じ教務システムを使用していたので、私は自信満々にすべてをやっていた、と答えました。
また、二次面接の前に小論文もありました。他の大学で失敗したので、面接の案内に小論文アリと書かれていた後はしっかり大学業界を取り巻く課題に対してそれなりの回答を持っていました。しかし、テーマは「人の和についてどのように考えるか」。いやー、対策が無駄でしたね(笑) まあコミュニケーションをベースにコロナ禍以後のコミュニケーションの在り方を述べました。
二次面接では人事部の偉い面接官2人との個人面接でした。ただ、この時は終始リラックスムードでフランクに通りました。ずっと私の出身高校の話をしていました。あと、狭いスペースでアクリル板を挟むと、思いのほか相手の話が聞こえません。上手く聞き取れなかったら、素直に聞きなおしましょう。なんとなくで話を進めない方が吉です。
最終面接では、なんかとにかく偉い人は5人の個人面接。これが初の最終面接でとても手に汗握ったのを今でも覚えています。結果は落ちてしまいましたが、おそらく落選理由の一つに就労開始日がありました。9月1日から働けるか聞かれ、10月1日からと私は答えました。だって7月中旬に結果出て、退職してから有給使いたいじゃん。まあ落選理由はそれだけでは無いとは思いますが、大学職員になりたい場合、ライバルたちは優秀ということを覚えておきましょう。そしてそんなライバルに勝つには相手側の欲しい人材にいかに近づけるか。少しでも粗を見せれば、大学側は他の優秀な人材を採用します。
それと毎度のことながらキリスト教など宗教系の大学は、自身の宗教観やその宗教への理解は必要になってくるので準備しておきましょう。私は一応それに関する本は読んでおきました。


まとめ・おわりに

いかがでしたでしょうか?
今回も実際の求人からケーススタディをやっていきました。この大学は私が初めて最終面接までいった大学ですので、今でもその内容はよく覚えています。そして一次面接で共に通った受験者とはその後も連絡を取って、情報共有や添削をし合っていました。もし集団面接やグループディスカッションがあれば、ぜひともその繋がりを大事にして情報交換できる仲になりましょう。お互い息詰まった状況ですので、あなたが声を掛ければお互い安心できますよ
今回の記事が大学職員を目指している人に少しでも貢献できれば幸いです。

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