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若者のキャリアについて~新卒で決められないと一生の終わり?~【大学生~20代向け】

今回は若者のキャリアについて書いていこうと思います。日本の新卒一括採用、この流れに乗って良い就職ができないとキャリアはもうおしまいなのでしょうか?
大学生や大学院生に限った新卒採用からその後の若者のキャリアについてお話ししていきます。


①日本の新卒一括採用について

インターンなどの実務経験や大学での専攻が重視される海外とは違い、日本では大学在学中にほとんどの学生が就職活動を行い、内定をゲットして卒業後に就職する流れになります。こうした新卒一括採用には良い面と悪い面があります。
まず良い面としては、大学生は自身の能力やスキル以上に熱意や論理性、整合性といった部分がエントリーシートや面接で評価されるため、スキルや業務経験が問われる転職者よりも大企業に入りやすい点があります。もちろん何も活動をしてこなかった大学生にはキツイ就職活動になりますが、人並みに学業、サークル、アルバイトといった活動を行えば、それなりに人と関わってコミュニケーション能力が備わり、レポートやテストを経て基礎学力や論理性が身につきます。それを就職活動用にエントリーシートや面接へシフトチェンジすれば企業から内定を得ることができます。
企業側の良い面は大学生を早い段階で囲い込むことができ、優秀な人材確保ができます。また、採用活動に関して年間を通して採用活動を行うよりもスケジュールが立てやすくなります。
悪い面としては、大学生が希望とはかけ離れた企業に就職したり、そもそも就職できなかったりと新卒での就職活動が失敗に終わってしまった場合、もうその学生の人生が終わったかのように感じてしまいます。大学生の立場からすると、その後の不明瞭な未来に対して希望を持つことは難しいと思います。それはまるで人生のレールから外れてしまったかのように

②新卒就活での成功組~大手や希望の企業に就職した場合~

新卒での就活に成功し、大手企業や希望の企業に就職した新卒者は希望に満ちて社会人生活を送っている事でしょう。そのまま定年までその会社を勤め上げる人もいると思います。ただ、結局自分に合うか合わないかは働いてみないと分かりません。自分が適応できる範囲の会社なのか、それとも上司ガチャや同僚ガチャ、配属ガチャを外し耐え切れず退職する場合もあるでしょう。実際大学新卒での3年以内での離職率は約3割と、3年以内の退職は決して珍しいものではありません

しかし、ここで大手企業に採用された実績があれば、転職の際もある程度の人材として一定の評価は得られることでしょう。こうした点を見ても、やはり新卒の際に大手企業へ行くことはメリットがあります。

③新卒就活での失敗組~ブラック企業に就職、NNTの場合~

先に言葉の説明として「NNT」とは、「無い内定」という略語であり、内定が無いことを指すネットスラングのようなものです。
まず希望の企業に就職できず、サービス残業が横行していたり、罵詈雑言のパワハラが平気で残っているようなブラック企業に就職した場合。心が壊れてしまう前に辞めましょう。そういった環境に耐えられる人、そういった環境に適応できる人、上司に気に入られる人がそのような企業に残ります。
では、そういった企業を辞めてしまった人は他の企業に受かることはできるのでしょうか?それはその人次第としか言えません。ただ、心や身体を壊すくらいなら健全な企業に行けるまでガチャを回し続ける方が遥かに健全です。人は使い捨てではありませんから。どうしても転職活動で内定がなかなか出ないのであれば、派遣や契約社員として実務経験を積んでいきましょう。また、そういった雇用形態で働きながら転職活動も並行しましょう。無期雇用で雇ってくれる話が出たらひとまずその職場に一旦落ち着きましょう。
上記でも述べているように新卒3年以内で辞める人は世の中に約3割います。別に珍しい話ではありません。一度早期退職してしまっても、第二新卒として雇ってくれる企業もある程度あります。これはNNTの人たちも同じです。卒業してしまったら、”第二新卒可”の企業を探しましょう。こうして自分の立場でも就職できる企業を探して対策をしていきましょう。

④就活失敗からのリカバリー~若者のキャリアはまだ終わりじゃない~

上でも少し書いていますが、新卒で就活に失敗してしまっても若者のキャリアはそんな簡単に終わりません若い限りはリカバリーができます。もちろん新卒で良い企業に入るに越したことはありませんが、そうしたベストな道が途絶えたらベターな選択肢を選ぶのが妥当です。いつまでも自分の力では変えられない現行のルールに文句垂れたり、動くことを嫌がり怠惰に逃げているようではベターな選択肢は掴めません。
まずは、自身の能力について客観的に把握する必要があります。これは、過大評価も過小評価もどちらも等しくいけません。どちらにもブレることなく、できるだけ正確に把握できれば良いです。
いきなり”自分を把握しろ”、なんて言われてもそんな簡単にできませんよね。そうしましたら、これから一緒に見ていきましょう。以下のポイントを自身で書き出してみてください。

  • 今までの人生でどのような活動をしてきましたか?部活動でもサークルでもアルバイトでもなんでも構いません。やったものを年数と共に書き出してみましょう。

  • そうした活動を通して、あなたはどう感じましたか?楽しかった、辛かった、仲間ができた・・・色々あると思いますが、そうした活動をやる前と後とであなたの変化を書いてみましょう。

とこんな感じで自分を客観的に見つめ直してみましょう。一つ目の活動が何も無い人は、今からアルバイトでもボランティアサークルでも学生なら学業でもなんでも構いません。何か継続して始めましょう。
こうしたあなたの今までの積み重ねが、今のあなたを形成しています。こうしたものをエントリーシートや面接では自己アピールとして面接官に伝えていきます。
あなた自身の活動を見てきましたが、今度はあなたの社会からの評価を見ていきましょう。

  • あなたの出身高校、出身大学(学生は在学中の大学)の知名度や偏差値はいくつですか?

  • あなたが受けてきた企業はどこまで通用しましたか?エントリーシートが通ったのか、最終面接まで行けたのか、などなどあるかと思います。

  • あなたが就職を経験した場合、どういった規模や知名度の企業でどれくらいの年数働きましたか?また、入社前と後では働いてどういった変化がありましたか?

まずは一つ目。だいたい履歴書には高校卒業から大学まで書きます。ということは、そこは面接官が目を通す、ということです。高校についてはそんなに言及されることはないでしょうが、大学についてはその人の印象が変わってきます。と言っても〇〇大学だと悪い、という事はなく、良い大学であれば印象が良い、という感じです。良い部分もありますが、大学相応の期待もされますので一長一短です。
二つ目は、現状あなたがどれくらい企業に通用するのかを見ていきます。あなたの希望する企業に対してエントリーシートが全く通らなければ、エントリーシートの内容が酷いか、あなたの能力に対しての希望する企業が不釣り合いの可能性があります。出来るだけ早急に原因を探しましょう。エントリーシートに問題があれば直せば良くなりますが、自身と不釣り合いな希望を持って臨んでいるのであれば、志望する企業のスケールを落としましょう。でなければ一生受かりません。現実を見ましょう、事実が物語っています
三つ目は正直転職対策用というか、短期離職でもやはり中身は聞かれるものです。そこで得られたスキルなどがあれば良いですが、ほんとにただのブラック企業であれば、それを正直に述べて構いません。そのブラックエピソードに"あなたの能力不足では?"なんて言ってくる企業はあらかじめやめておきましょう。今の時代コンプライアンス違反はもう時代遅れです。私は過去のブラックエピソードは面接の時に胸を張って説明していました。

はい、とりあえずここまであなたの今までの経歴や能力を見てきました。いかがでしたか?改めて自分自身を見つめてみると自分はこんなもんか、希望が高すぎた、などなど色々見えてくるものがあると思います。
改めて言いますが、過大評価も過小評価もいけません。いつまでも希望だけ一丁前で、自分自身が正しく見れてないようでは人生上手くいきません。下手なプライドは捨てましょう。損するのは自分ですから。正社員に受からないようであれば希望する会社のスケールを落とすか、派遣や契約社員といった雇用形態にもチャレンジしてください。


まとめ・おわりに

いかがでしたでしょうか?
今回は若者のキャリアについてお話ししてきました。大学生含め若い人たちは"新卒で上手く就職出来なければもうおしまいだ〜"って悲観してる人がとても多いです。レールから一旦外れた身としては、ほんと若いうちは何とかなります。
本来であれば実際に面談で個別に紐解いていきたいところですが、今回はその触り程度でセルフで見ていきました。もし、キャリアに悩んでいるようであれば、ぜひプロフィールにあるTwitterのアカウントからDM頂ければいつでもご相談に乗りますよ。もちろん大学職員に関するご相談もいつでもウェルカムです。
今回の記事が若者のキャリアに少しでも貢献できれば幸いです。

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