【非日常ラウンジ】 過酷すぎるインド一人旅 DAY2前編 「移動するたびに闘い」
インド二日目。
宿で目が覚めて即荷物をまとめてチェックアウト。
旅先は時間を大切にしたい。
外は、暗くて雨が降っていた昨夜とは雰囲気が打って変わっていた。
雨が上がり、明るくなるだけで治安が良く見える。
さて、今日はデリーの観光名所を巡る。
1つ目はインド門。
フランスの凱旋門に倣ってつくられた、見た目ほぼ凱旋門なやつ。
歩いて向かおうと思ったが気温が上がり、道がわかりづらかったので途中で諦めてUberを呼ぶことに。
Uberはタクシー手配サービスだ。
日本では諸事情でUbereatsしか運用されてないが、もともとUberは先にリリースされて世界中で使われている。
アプリで行き先を指定すれば金額が決まり、クレカ決済なのでトラブルになることはない。
しかしUber待ちで立ち止まるとやはり…
リクシャーが目の前で止まり、ドライバーが降りてきた。
「where ?」
めんどくさすぎる。
観光者めがけてくる人らはだいたい多めに請求してくる。
とりあえず一言返す。
「オンリーウーバー」
「どこ行きたい?」
何を言ってもとりあえず目的地を聞いてこようとする。
こういう場合、Uberを使っても現金支払いを要求してきたりすることも。
トラブルの元なので、思い切って諦めて日本語で追い払う(日本語で話せば英語も通じないと判断されてスルーされる)
「だからインド門に行きたいとしかいってなくて、Uberで既に呼んでるわけで…」
「インドネシア??」
諦めた。よし、回避完了。
数分後、呼んでいたUberがやっときた。
インド門到着。
入場無料。
広い公園になっており、その中央にインド門がそびえたつ。
ぐるっと一周していると、インド人観光客に絡まれた。
「俺らも観光客だよ。どこ出身?」
「日本だよ」
「いいね!大学で近くに来ていて、今日は観光しているんだ。そのカメラ、プロカメラマンだったりするの?」
「違うよ、ただ趣味で撮ってるだけだよ」
この交流のおかげで、「ツーリスト(観光客)」と聞けば詐欺師ではないと判断できるようになった。
続いて日本人カップルにも遭遇。
「写真、撮りましょうか?」
「ありがとうございます、では私も」
「一人ですか?」
「そうです、インドヤバくないですか?」
「大変ですね〜一通り回ってきましたよ」
私とほぼ同じプランで既に都市を回ってきて、今日帰国するとのことだった。
「では気をつけて!」
ちなみにこの公園、リスがなんとも多い。
パシャパシャ写真を撮っていたが、インドにはリスが多く、後に飽きるほどリスを見ることになるとはこの時は知らなかった。
続いて、若者向け店街、コンノートプレイスへ。
円を描くような形になっていて、スタバやユニクロもあるところなのだが、ここもまた観光客が多いからか詐欺師も多い。
「元気か、ブラザー」
そう声をかけてきたのはラウールと名乗る男性。
「日本から来たのか!俺の弟、日本人の妻がいるんだぜ。ヒトミサンだ」
ほんとかよ。
とりあえず話を聞いていたらどんどんついてきやがる。
「ユニクロ?いいよこっちこいよ」
会話しながら着くとまだ開店前だった。なるほど、こういう手ね。
「チャイ飲まないか?」
道端でチャイを奢られる。
これは…シンプルに美味い…
「どこ行くんだ?」
「フマユーン廟に行きたい」
「そこは今日やってないよ?代わりにここはどうだ?連れてってやるよ」
Googleで調べると、年中無休!!
嘘つきが。
「あなたは親切だ。でも信用できない」
我ながら結構な名言を放ち、こっそり呼んだUberに乗り込んで逃げ切った。
チャイのお金払ってないけどまあいいだろう。
(途中、スマホとられてUberキャンセルされそうになったがセーフ)
おいインド、とんでもない国だなここは…
後編へ続く。