ACL ラウンド16 バンコクユナイテッド対横浜F・マリノス 1st Leg
〇バンコク 433
GK:①
DF:⑥、④、③、②
MF:㉘、㉗、㊴
FW:⑪、㉙、⑲
〇横浜Fマリノス 433
GK:ポープ
DF:松原、上島、エドゥアルド、加藤蓮
MF:喜田、渡辺、ナムテヒ
FW:ヤンマテウス、アンデルソンロペス、エウベル
〇マリノスの守備(バンコク攻撃)
左サイドと右サイドではウイングの選手のプレスの出ていき方が異なる。
エウベルは右CBに外切りで寄せる。右SBに通されたら戻る。(途中から右SBに対して加藤蓮が縦スライドで寄せるようになった。)
ヤンは左SBをマーク。(左CBにはロペスがプレス。)
敵のアンカーはナムか渡辺が前に出て捕まえる。喜田は出来るだけアンカーの位置に留まっているように見えた。
この狙いは、出来るだけエウベルの守備タスクを軽くして攻撃に専念してもらえる事。(マリノスの武器である強力ブラジリアントリオの攻撃(カウンター)を最大限使えるようにしたいため。)
あと相手の攻撃を出来るだけマリノスの左サイド側に誘導したかったのではないかと思う。左SBの加藤蓮は相手の右WGと右SBに対し2対1で守らないといけない場面が多かったが、ゴール前では比較的マリノスで守備強度の高い松原、上島、エドゥアルドでなんとか守れていた。(なんとか耐えてくれ感は否めないが・・・)
バンコクは2失点後にアンカーの㉗がサリー。マリノスのIHから捕まらない位置取りからゲームメイク。広がる左CBから大外の右SBへの長いボールなどが増えてマリノス陣地へ攻め込んでいった。
天野を投入し途中から4231に変更。
○マリノスの攻撃(バンコク守備)
守備と同じく攻撃も両サイドで毛色は異なっていた。
左サイドは基本エウベルが大外、加藤蓮はハーフスペースで生活しタイミング良くポケットへ侵入。IHのナムはどちらかというとバランス重視で加藤蓮・エウベルを助ける役割。
右サイドは基本ヤンが大外、渡辺がハーフスペースからのポケット侵入。松原はヤン、渡辺と上手く三角形を作って攻撃のサポート役。
攻撃側でないサイドのSBはアンカーの喜田の横にいてカウンター予防のポジショニングを取る。
基本的に攻撃手段はサイドからのクロス。ゴール前にはニアサイドにロペス、真ん中に逆側のIH、ファーサイドにWGがしっかり入れていた。
バンコクは最初433で守備していたが、左IHの㊴の守備ポジショニングが曖昧になっていたので㊴に喜田をマークさせる4411に変更。
マリノスの3センターに対して中盤をかみ合わせることでマークをはっきりさせることが出来た。
マリノスが後半途中から4231に変更しピンチの場面が増えると433に戻した。中盤をかみ合わせることを優先的に考えた采配だった。またマリノスのCBに対しWGを外切りプレスさせ、より高い位置で奪おうとする意思を見せた。(ビハインドであったためか)
○マリノスの課題
①システムへの慣れ(+試合勘)
新しいシステムへチャレンジしているので仕方ない部分はある。
両CBとアンカー以外は敵陣に攻め込むためカウンターのリスクは高い。
試合勘のせいか低い位置でのつなぎの部分でミスが多く相手のカウンターにさらされる場面が多かった。その影響で自陣での守備の時間が長くなった。
最終的に追いつかれた原因の一つであろう。
②追加点が取れなかったこと
後半押し込まれる時間が増えたなか途中交代で入った宮市に3度の決定機があったのに一つも決めることが出来なかった。(水沼は質の高いクロスなどで貢献できていたが)
③試合の締め方
追加点が取れないならば、ゲームを落ち着かせてコントロールする、もしくはボールを持ちながら相手を敵陣に押し込むことが必要だったがどちらも出来ずつなぎのミスからのカウンターきっかけに追いつかれてしまった。
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