
【Mutual Opinion・[Ⅰ]/[4]②】〜『病気は、何処から始まり、何処へ行こうとしているのか!?』[第Ⅰ章(部位別)〜4節(頭部/耳👂)②]
●「身体部位別の医学的体質診断(『東洋医学』/『西洋医学』の共存を掲げ、〜病気を診断する)」[第Ⅰ章(部位別)〜4節(頭部/耳👂)②]
【アプリ-Beginning】〜【Kampo Opinion】より、視点を替えて、…[「身体部位別」の医学的体質診断を、『東洋医学』/『西洋医学』の両面からアプローチしてみよう!! …多部抜粋]、
◉[第Ⅰ章(頭部)〜4節(耳👂)②]/『西洋医学的分析「■分類」』、
◉【耳👂疾患と認定する、主な症状&病気について】〜
◆[耳が痛い/耳が痒い]、
+(「外耳炎/中耳炎/外耳道炎」等を含む)
◆[耳漏(耳垂れ)]、…
◆[耳から血が出る(耳介血腫)]、…
◆[耳鳴り(耳が詰まった感じ)]、
+(「耳管狭窄症/耳閉感」等を含む)
◆[耳鳴り(自声共鳴)]、
+(「耳管開放症」等を含む)
◆[難聴(耳が聞こえない/聞こえ難い)]等、…
以上、「スタンダードな症状&病気(器質的な疾患を除く)」です。
〇上記は、「耳👂疾患(耳の病気)」の種類、全てである…。
・大まかに別けて、…
◇『炎症性/化膿性』に、関する疾患。
◇『症状/症候群』に、分類する疾患。
◇『耳👂の機能』に関する疾患。
◇『外的要因/外邪(気圧)』に関する疾患。
等に別けられます。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
◉[第Ⅰ章(頭部)〜4節(耳👂)②]/『西洋医学的「■解説」』、
◆【耳疾患】〜【耳鳴り(耳が詰まった感じ)&(自声共鳴)】、
➀『耳鳴り』「耳鳴(じめい)」定義 〜
・[「耳鳴り」とは、「周りで何も音が鳴っている筈がない」…のに、「耳の中に様々な音が聞こえる」と云う状態を示す。]
・[代表的な音としては、「ゴー/ザー/ジー/ブーン」と云う様な、冷蔵庫音がする様な低い音や、… 「キーン/ピー」と云う、「金属音」や、「セミの鳴く様なミーンと云う高い音」等がある。
※[「軽症」では、「小さな音がストレスや疲れが溜った時」のみ現れたり、「寝る前の静かな場所でだけ、起きたり」する。
「重症の場合は、他の音が聞こえない」、「精神的に辛くなる」、「会話が出来なくなる」等の状態になり得る。
「耳鳴り」症状に合わせ、「肩こり/目眩い/立ち眩み/頭痛」等の症状が現れる事もある」。]

②『耳管狭窄症』とは⁉、
・[「耳管狭窄症」とは、「 耳管が塞がれたり、狭くなったりする病気」の事。]
※[「風邪/アレルギー性鼻炎/副鼻腔炎/咽頭炎/扁桃炎」等の、「鼻/喉の炎症」により、「鼻の奥にある耳管開口部周囲に炎症を起こす」事が主な原因である。]
③『耳閉感』とは⁉、
・[「耳垢の詰まり/加齢/騒音による音響障害」等によって、「耳が詰まった感じ/水が入った感じ」がする。]
································································
■【耳鳴り(耳が詰まった感じ/自声共鳴)】[『西洋医学』的 セルフチェック事項〜]
◆[「耳が「キーン/ブーン/ジー」と鳴って気になって、物事に集中出来ない」事があるか!?]、 〜(耳👂の擬音)
◆[「耳鳴り」の音が大きくて、「人の話が聞き取れない」事があるか!?]、
〜(耳👂の擬音)
◆[「耳鳴り」に対して、「腹が立つ/イライラする」事があるか!?]、
〜(耳👂鳴りの副作用)
◆[「夜寝る」時に、「耳鳴りが妨げになる」事があるか!?]、
〜(耳👂鳴りの副作用)
◆[「耳鳴り」が「職場の仕事/家事の仕事の妨げになる」事があるか!?]、
〜(耳👂鳴りの副作用)
◆[「耳鳴り」がある為に、「日々の生活を楽しめない」事があるか!?]、
〜(耳👂鳴りの副作用)
◆[「耳鳴り」から「意識を逸らすのは難しい」と感じる事があるか!?]、
〜(耳👂鳴りの副作用)
◆[「耳鳴り」が原因で「疲れを感じる」と思う事があるか!?]、
〜(耳👂鳴りの副作用)
◆[「ストレスがある」と「耳鳴りが酷くなる」事があるか!?]、
〜(耳👂鳴りの副作用)
◆[「耳鳴り」の為に、「不安な気持ちになる」事があるか!?]、
〜(耳👂鳴りの副作用)
◆[「耳鳴り」の為に、「不安な気持ちになる」事があるか!?]、
〜(耳👂鳴りの副作用)
■【耳管狭窄症】、
[『西洋医学』的 セルフチェック事項〜]
◆[「耳が塞がっている感じ」及び、「耳が聞こえ難い」事があるか!?]、
〜(耳👂の機能障害)
◆[「耳鳴り」及び、「耳の痛み」事があるか!?]、 〜(耳👂の機能障害)
◆[「自分の声が響いて聴こえる」及び、「自分の呼吸の音が耳に響く」事があるか!?]、
〜(耳👂の機能障害)
◆[「上咽頭がんの診断歴あり」及び、「アデノイドが腫れている」、「過去に、鼻/喉の炎症を起こした時がある」か!?]、
〜(耳👂の病歴)
■【耳閉感】、
[『西洋医学』的 セルフチェック事項〜]
◆[「右の耳閉感がある」事があるか!?]、
〜(耳👂の機能障害)
◆[「右耳が詰まる感じがする」事があるか!?]、 〜(耳👂の機能障害)
◆[「両耳に閉塞感がある」事があるか!?]、 〜(耳👂の機能障害)
※[ここまでが、『西洋医学』的な「解説&質問事項」です。]
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
□【耳疾患】〜【耳鳴り(耳が詰まった感じ/自声共鳴) 東洋医学的「■解説」】、
◇『耳鳴り(耳が詰まった感じ/自声共鳴)』、&『耳管狭窄症/耳閉感』、〜
●【加齢に伴う『腎虚』の耳鳴り】、
◎[「耳と五臓の『腎』には、密接な関係がある。]
◎[漢方で云う『腎』は、「生命活動の源」である『腎精』の貯蔵庫と云われる。
「西洋医学の腎臓の働き」以外に、「内分泌(ホルモン)系/免疫系/泌尿生殖器系/脳の働き」をも含めた、幅広い生理機能を意味している。]
◇【漢方で考える耳鳴り】とは⁉、
□「東洋医学」に於いて、「耳」は五臓の内の『“腎(じん)”』と密接な関係にある。
『腎』は、「生命エネルギーの源である精(せい)を蔵して発育・成長・老化を司り、その良し悪しが耳に反映する」とされている。その為、加齢に伴ない、精が減ると、「耳鳴り」になり易くなる。]
⦿[漢方では、「腎が弱く、腎精が不足した状態」を『腎虚(じんきょ)』と云い、様々な「老化現象」が現れる。
その「代表的な症状の一つ」に「耳鳴り」がある。
「特に高齢で、難聴等 聴力が減退してきた方」に多いタイプの「耳鳴り」ですが、「若い人の耳鳴りの原因となる」事もある。]
※[「腎虚の耳鳴り」には、「蝉の鳴き声の様なジーと云う音」や、「夜間静かになると気になる」等の特徴がある。]
⦿【ストレスによる『肝火上擾』の耳鳴り】、
◎[『肝』は、「怒りや憂鬱な気持ち」等 感情的な刺激によって傷つき易く、「自律神経の乱れと関係が深い臓」である。
「耳の周囲には、肝の経絡が集まっている」為、「ストレス等で肝が乱れる」と、「耳への影響も現れ易くなる」。]
※[「ストレスが原因の耳鳴り」は、「キーンと、高く強い音の事が多く、症状に波があるのも特徴」である。]
⦿【血が滞り易い、『瘀血』の耳鳴り】、
・[「全身の血の巡りが良くない」事を、漢方では『瘀血』と云う。
「耳のある頭部に、しっかりと血が届かず、耳周囲の気血の流れが良くない状態」では「耳鳴りが起こり易い状態である」と考えられる。]
※[その他、「胃腸の弱さ」や「不調」が「耳鳴りの根本的な原因になっている」場合も多い。
◎[「突発的に起こる耳鳴りでは、五臓の内の『“肝(かん)”』と深い関係がある。]
・[「精神的緊張/強いストレス/怒り」等により、「肝の働きがスムーズに流れなくなる」と、「頭・顔面部に炎症が生じ、耳鳴りが起こり易くなる」。]
・[「耳鳴り」は突発的に始まり、「音は大きく、ストレスを感じると悪化する」のが特徴ある。]
※[「耳鳴り」には、その他にも、「風邪の症状として生じる」ものや、「暴飲暴食 等、飲食の不摂生によるもの」等が考えられる。]

①【 風熱(ふうねつ)体質】、
□[『外邪(人体に悪影響を与える自然環境の変化)』の中の、『風邪 』が身体を犯す場合である。]
※[随伴症状〜、「耳の痛み/中耳炎/発熱/頭痛/喉の痛み/皮膚炎 等。]
※[「熱風邪」等により「炎症が起こり、耳鳴りを引き起こす」。]
② 【肝火上炎(かんかじょうえん)体質】、
□[「精神的ストレス」により、「雷や、鐘の音の様な耳鳴りが起きる」。急に起き易く、「情緒変化で悪化したり、目眩い」を伴う事がある。]
※[随伴症状として、〜「せっかちな性格/頭痛/赤ら顔/高血圧/目の充血/口の苦みや渇き/不眠 等あり。]
※[「ストレス」により熱が生じ、「自律神経の働きの乱れ/耳鳴り」の症状を引き起こす。]
③【 気血両虚(きけつりょうきょ)体質】、
□[身体に必要な「気(エネルギー)」や、「血が不足する」事により、「耳鳴り」が起きる。]
※[「横になる」と、「一時的に楽になり」、「疲れると悪化する」。]
※[随伴症状として、〜「倦怠感/食欲不振/不眠/顔面蒼白/目眩/眼精疲労/動悸/脱毛」等。]
※[「過労や胃腸虚弱/栄養失調/出産」等により、身体の基本となる「気や血が不足する」と、「血管内を巡る物質が無くなる」為、「頭部の栄養状態が悪くなる」。]
④【 腎精不足(じんせいぶそく)体質】、
□[「加齢や虚弱体質」により、「耳鳴り」が起きる。「夕方以降に悪化し易く」、「蝉が鳴く様な音が鳴る」事がある。]
※[随伴症状として、〜「足腰が怠い/物忘れ/耳鳴り/頻尿/白髪/難聴/精力減退/浮腫」等。]
※[「加齢・過労」等により、「腎の働きが弱ってくる」と、「脳髄が衰える事」で「耳鳴り」を「引き起こし易く」なる。
また、「老化だけでなく、体質虚弱の人が、無理をする」と「腎を傷める」。]
⑤【 痰濁中阻(たんだくちゅうそ)体質】、
□[「水分代謝が悪い」為、「耳鳴り」が起きる。「耳の詰まり/耳閉感/頭重感」等があり、「グルグルする目眩い」を伴う事がある。]
※[随伴症状として、〜「身体が重だるい/頭重/浮腫/食欲不振/胸苦しい/軟便」等あり。]
※[「天気が悪くなる」と、これらの症状が悪化するのが、このタイプの特徴である。
「暴飲暴食」等による「胃腸の不調」で、「頭部に余分な水が停滞」し、「リンパ液の循環に影響して、耳鳴りを引き起こす」。]
································································
◎【耳管閉塞症】とは⁉、
⦿[『耳管開放症』の症状に対しては、「体の内部から改善するアプローチ」が求められる。特に、「以下の漢方薬」が「耳管開放症」の症状の改善に効能を発揮する。
◇『加味帰脾湯(かみきひとう)』、
・[主に精神の安定、ストレスを和らげる効果があります。ストレスは耳管開放症の原因のひとつですので、その原因へアプローチしていきます。]
◇『補中益気湯(ほちゅうえっきとう)』、
※[「加味帰脾湯」で効果がない場合に変更します。主に食欲増進や元気になるような効果があります。]
◇『八味地黄丸(はちみじおうがん)』、
・[上記でも効果がない場合に追加します。体を温め、全体の機能低下の改善すなわち抗老化の効果があります。]
◇『柴胡加竜骨牡蛎湯』、
※[ストレスや神経の緊張を和らげ、耳管の開きすぎを抑える助けとなる場合があります。]
◎【耳閉感(耳がふさがっているような感じがする)】について、
※[「耳閉感」は「耳塞感」とも云ったりしますが、どちらも同じものある。]
※[「耳閉感」で一番多い原因は、「東洋医学的」に云うと、『気滞血瘀(きたいけつお)』、次に『腎虚』そして、『水滞』である。]
◇ [先ず、『気滞血瘀(きたいけつお)』ですが、簡単に云ってしまえば「首周辺の筋肉のコリ等で、血行をはじめとする、代謝が低下して起こっている状態」を示す。]
※[このパターンは、「鍼灸治療が相性が良く」て、「首周辺の気滞血瘀(きたけつお)を解消する様に鍼灸治療を施して、原因を解消出来れば、症状は軽減や消失してゆく」はずである。]
◇[『腎虚』の場合ですが、このパターンは程度にもよりますが、基本的に時間が掛かる。・『腎虚』は程度の軽いものでも、「数か月以上治療にかかる印象がある」ので、「根気よく生活習慣の改善」等にも取り組んでゆく必要がある。]
◇[最後『水滞』の場合ですが、いわゆる浮腫みに起因するもので、「鍼灸治療も比較的相性が良い」のですが、「日本は湿度が高いせい」か、「体質的に『水滞』を起こし易い人は、再発と云いますが、「よく起こり易い」ので、私の印象では漢方薬が使い勝手も含めて良いな印象があります。]
■【耳鳴り(耳が詰まった感じ/自声共鳴)】[『東洋医学』的 セルフチェック事項〜]
※[因みに、『耳管開放症』の主な症状は、下記の通りである。]
・[自分の声が響く]
・[呼吸の音が耳に響く]
・[耳が塞がった感じがする]
⦿『内因性タイプ』〜
・『内因性タイプ』には、難聴を伴う「伝音性耳鳴り」、「感音性耳鳴り」と、難聴を伴わない「心因性耳鳴り」がある。
※[「伝音性」は、「外耳~内耳までの異常によって生じる耳鳴り」で、「感音性」は「脳や脳神経 等、音を感じる機能に異常があり、生じる耳鳴り」である。]
「心因性」は「ストレスから生じる」と考えられる。]
⦿『外因性タイプ』〜
・[「外因性タイプ」には、「筋肉の収縮や痙攣」によって生じる「筋肉性耳鳴り」と「血管の拍動」によって生じる「血管性耳鳴り」がある。]
[「血管性」は、「高血圧が原因」の一つとされ、「動脈硬化による血流異常が、耳鳴りを発生させる」と考えられている。
「筋肉性」は、殆どが「突然生じ、数秒~数分程度で自然に改善する。]
⦿『ストレスタイプ』
・「ストレスにより自律神経のバランスが乱れ易くなり緊張している状態」である。]
※[「エネルギーが熱をもって頭に上がる」為、「逆上せ/高血圧/不眠/目の充血/便秘」等の症状が併発し易くなる。]
⦿『加齢・疲労タイプ』〜
・[「加齢/疲労」により、「エネルギーが消耗している状態」である。「虚弱体質/慢性病」等で、「エネルギー不足になっている人にも見られる」。]
※[「難聴/物忘れ/眠りが浅い/尿トラブル」等の症状を併発し易くなる。]
※[おすすめの漢方薬は、「疲れ易く/火照り/乾燥があるものの、浮腫みや排尿トラブル」などを改善する六味地黄丸(ロクミジオウガンである。]
※[普段の食事で、積極的に取り入れたい食材は、「生命力(エナルギー)を蓄える『黒胡麻』、『黒豆』等 黒い色の食材の他、「クコの実/山芋/スッポン」もおすすめである。]
⦿『むくみタイプ』〜
・[「お酒の飲み過ぎ」や、「冷え/胃腸の不調」が原因で、「水の巡りが悪くなり、余分な水が体内に停滞している状態」である。]
・[「頭痛/頭重、グルグル回る目眩い/下痢/浮腫み」等の症状が併発し易くなる。]
※[漢方で云う『脾』の働きが衰えているため、おすすめの代表的な漢方薬は、「水の流れを巡らせて、目眩い/ふらつき/耳鳴り 等を改善する苓桂朮甘湯(リョウケイジュツカントウ)がおすすめである。]
※[普段の食事で、積極的に取り入れたい食材は、「水の巡りを良くするハトムギ/冬瓜/黒豆/胃腸」元気を補う、「里芋/山芋/かぼちゃ」等がおすすめである。]
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
●次回、…【Mutual Opinionの章・[Ⅰ]/[4]③】〜『病気は、何処から始まり、何処へ行こうとしているのか!?』[第Ⅰ章〜4節(頭部/耳)③]「身体部位別の医学的体質診断(『東洋医学』/『西洋医学』の共存を掲げ、〜病気を診断する)③」へ、続く…。