寄り添う
店長はシフト下手くそ選手権準優勝のため、今週のわたしは突然の週休3日である。しかも休みのバランスがまあまあ悪い。休めるだけマシだからいいのだけれど。
悲しいお知らせが相次いだため、思ったよりも落ち込んでしまった。耐えきれずに人に会う約束をしたのだが、珍しく直前まで気分が乗らなかった。大好きだし会えるのが嬉しくて楽しみなのに、わたしの中の一部が戻ってこない。朝からメソメソして二度寝して、こんな状態で会えるのだろうかと思った。
それでも3時間前から準備をし、待合せ時間に待合せ場所に行く。いつもの場所に、いつものように。
夕方だったが、まだまだ暑かった。
少し大きめの日傘を一緒にさして歩くのは楽しかった。待合せ場所に立っているのを見た時から「大丈夫だ」とわかっていた。
なんとなく元気がないのは知っていたと思う。
でも何も聞かないでくれたのはありがたかった。
私自身、どう話せばいいのか整理がついておらず、話題としても返しが難しいだろう。
昨日は久しぶりに余計な事を考えなくて済んだし、外出して疲れていたので気づいたら眠っていた。日記を思わず3行にするくらいには疲れていた。心地よい疲れの中、涼しい部屋で眠るのは幸せだ。
これでしばらくは大丈夫かと思ったけれど、すぐに寂しくなってしまう。なんとも、贅沢になってしまったものだ。
次の予定を立てようとして、まだ連絡できないでいる。いくらなんでも早すぎないか。しかしこちら側に置いて逝かれた身としては、なるべくたくさん会っておきたい。
わたしを取り巻く人たちには健やかにいて欲しいし、わたしも身体に気をつけて過ごさなければならない。いつか終わりが来るとしても、後悔しなくていいように。
テンション上がった時も笑うんだね、と言われた。
途中、すごく笑顔だったらしい。
実は待合せ場所にいるのを見た瞬間、毎回ニコニコしてしまう。でも恥ずかしいので見つかる前に引っ込めているのは、内緒。