真夜中の内緒話
夜、電話を取っているといろいろなお話を聴く。
最近の出来事、家族の話、ペットの話。
わたしはお話を聴くのは好きなので、相槌を打ちながら適度にお返事する。
こういうお客様はご機嫌なので、そんなに長くならないなら大歓迎である。
中には悲しい話、嫌な思いをした事をお話される方もいらっしゃる。他のスタッフへのクレームも毎回のように聴く。
お怒りであっても、わたしに怒っても仕方ない事はご存知である。勿論、報告は上げるけども。
ごめんね、愚痴って。
あなたはとってもきちんとしてくれたのに。
最後には褒めてくれる。
必ずと言っていいほど。
「うんうん。それで?」と、話を聴く人がたまには必要なのだろう。わたしも、全然知らない人に自分の事を話したい日がある。
わたしはおばあちゃんだから、綺麗にしなくちゃと思って。お化粧もきちんとするようにしてるのよ。
ある日、お客様が仰った。
なんて素敵なのだろう!
いくつになっても、やっぱり女の子なんだなと思った。
歳を取ったからこそ、身綺麗にする。
わたしも気をつけているが、仕事中は手を抜いている。気分が乗らないので。
気分が乗らなすぎても、化粧が派手になるので難しいところだが。
いくつになっても可愛いお洋服が着たいし、綺麗でいたい。
別に誰かのためではなくても。
最近気分が落ち込んでいるが、今日はお気に入りのスニーカーを履いて出勤した。
派手なレオパード柄。
キラキラしていてとっても可愛い。
少しずつでも、自分のご機嫌を取ってあげたい。
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