【コラム】なにわ男子というチーム
義務教育中は「学校行事には必ず参加する!」と宣言し、子どもを最優先してくれていた母が、唯一私を祖母の家に預けてまで出向いた先。
それがジャニーズのコンサートです。
そんな家庭で育ちながらこの歳までほぼ興味を示さなかった私ですが、
臍の緒を伝って受け継がれたこのDNAを呼び起こしてしまったのが、
そう、なにわ男子です。
彼らのことについてはいくらでも語ることができますが、今回は「チーム」という視点から魅力をお伝えしようと思います。
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まずなにわ男子のメンバーが学校にいることを想像してみてください。
確実に同じグループには所属していないでしょう。
そもそもなにわ男子結成前の彼らは、歩いてきた道のりもバラバラでした。
常に関西ジャニーズJr.の先頭に立ち、走り続けてきた西畑大吾、大西流星。
入所当時の幼い時から事務所の期待を背負ってきた道枝駿佑、長尾謙杜、高橋恭平。
十分な実力や経歴を持ちつつも前面に出ることは少なかった大橋和也、藤原丈一郎。
この構図を見ただけでも大変複雑な関係性であることは容易に想像できます。これだけバラエティに富んだメンバーが如何にしてまとまりをもっているのでしょうか。
大きく2つの要因があると考えています。
1.認めあえる強さ
私が最も凄いと感じたことは、「認めあえる強さ」です。
他メンバーから見れば大先輩にあたる大橋くん、丈くんですが、
必要なアドバイスは行いながらも、威張るそぶりなど1ミリも見せず、
対等にメンバーと向き合っています。
圧倒的トップとして君臨し続けた西畑さんですが、
なにわ男子の中ではリーダーでもなく、全員がセンターになるグループにすることをモットーとしています。
幼い頃から最もメディア露出が多かったみっちーの同期という立場にありながら、僻むことなく、むしろ誇りに思って一緒に活動してきた
長尾ちゃん、きょへちゃんも大変強い子だなと感じます。
2.補い合える弱さ
もうひとつポイントになるのが「補い合える弱さ」だと思っています。
完璧すぎないからこそ愛されるアイドル。各々の弱みを補うメンバーが必ず存在していると考えています。
西畑さんは常にトップを走ってきたこともあり、責任感が強く、ひとりで抱え込んでしまうことがあるようです。
そんな彼にとって、ずっと隣で活動をしてきたりゅちぇや、プライベートでも仲良しな大橋くんは安心感をもたらす存在として重要なのだと感じます。
さらに、張りつめている気持ちを解き放ってくれるのがきょへ。グループにならなければ交わることがなさそうな2人でしたが、きょへのあっけらかんとした前向きさが、西畑さんの心に「まぁいっか」を創り出してくれているのではないかと考えています。
りゅちぇは基本的には何事も自分の中で消化できる大変強い子だという印象を受けます。幼い頃から大人にもまれ、色々な壁に直面してきたということもあるのでしょう。
早くして大人になりきってしまったりゅちぇが年相応にかえれる場所、それが西畑さんなのだと思います。
西畑さんは入所当時からりゅちぇを可愛がり、今でもその溺愛ぶりが有名です。表では嫌がる態度をみせていますが、心の深いところでは、気を遣わず自分が自分でいられる相手として信頼しているように思います。
みっちーはとにかく真面目な子だと思います。それゆえに自分をさらけ出すことは苦手なのではないかと感じます。
しかし、年々大先輩である丈くんに甘えることができるようになってきました。安心して甘えることができる、これは丈くんの底知れない優しさがあってこそなのだと思っています。
さらに、同期が2人もいるというところも大きなポイントなのでしょう。気兼ねなくぶつかり合える長尾ちゃん、関西の中ではテンションが近いのか波長があっているきょへ。ハードスケジュールのなか、不意に等身大の男の子を引っ張り出してくれる存在があるからこそ、バランスが保たれているように思います。
長尾ちゃんひとりっこということもあり、お兄ちゃんたちから愛をたくさんもらえる最年少という環境はとても居心地の良い場所になっていると思います。(かく言う私もひとりっこなのでそういう環境が一番楽です)
しかし、甘やかすだけがなにわ男子ではありません。自由奔放がすぎるときには、丈くんを筆頭に叱るべきところは叱る。経験が浅いパフォーマンスにおいては教えるべき技術を教える。それを長尾ちゃん自身も素直に受け取り吸収する。そんな関係性ができあがっているので、幼い頃から活躍していても、天狗にならずにすくすくと成長しているのだと思います。
きょへは淡白そうにみえて実は一番なにわ男子を大切に思う気持ちが強いと感じます。なぜなら、なにわ男子こそがありのままのきょへを大事にしてくれるからです。
彼は生粋のナルシストでおバカ。一般的にみて両者とも一定数マイナスイメージがあります。それでも自分の個性を愛し、貫き通すところが彼の凄さだと思います。
グループを出た時、無神経な言葉をかけられることもあるでしょう。
そんな彼の個性に否定の言葉を一切かけず、一緒に伸ばしていこうとしてくれるなにわ男子は本当に素敵な関係性だと思います。
丈くんは目立ちたがりでお笑い大好き。いつも元気な盛り上げ担当という印象が強いと思います。しかし、彼の本質はそこではないと感じています。
本当は人一倍繊細で、愛に溢れた人なのでしょう。
常に周りをみてどう動くのが最適か考え、
仲間の仕事をチェックすることは欠かさないし、
先輩後輩関係なく、マメに連絡を取り合います。
それでいて最年長というレッテル。気を張っている丈くんの支えになっているのはやはり大橋くんだと思います。
夫婦と呼ばれるのは言い得て妙で、単純にずっと一緒にいるということではなく、そっとしておくことも含めて丈くんの一番求める形で側にいることができ、かつ何事も一緒に笑い飛ばしてくれる。それがバランスを保てる秘訣なのだと思います。
大橋くん。歌にダンスに実力派のスーパーアイドルなのですが、彼の中にはずっとコンプレックスがあるそうです。メディアではそのコンプレックスをネタにいじられることも多いわけですが、そんな時に彼の輝きを守り抜いてくれるのがなにわ男子なのだと思います。
その愛らしいフェイスに本人が自信を持てないとき、西畑さんやりゅちぇは素直に「かわいい」をたくさん浴びせてくれます。たとえ周りが茶化したとしても、自分たちの目に見える真実を貫き通します。
うまい言葉が見つからなかったときも、丈くんやきょへがこぼれた言葉を拾って共感したり、面白く展開させてくれます。
照れくさいことでもまっすぐに伝えあえる、そんな関係性が本当に素敵だと思っています。
おわりに
昨今、ジャニーズに限らずグループに求められるものが変わってきていると感じています。
かつては個々のスター性が重視され、自分で前に出ていかなければ生き残れないという状況も多かったと思います。
しかし、今は「協調性」こそが最も重要視されていると考えています。単に「仲良しこよし」ということではありません。互いを尊重しつつ、高めあうことができる、そんなグループが愛されるし、長続きしていくのだと思います。
しかし、なにわ男子はさらにその一段階上のステップにいると思います。
彼らには歴史があるからです。
幼い時から苦楽を共にし、お互いの成長過程も見てきた立場であるからこそ、より深いところで精神的つながりや理解をもって関係を構築することができているのだと思います。
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色々なことを語りましたが、あくまで私が受けた印象のもとに分析したことであり、本当のところは本人たちにしか分かりません。
ただひとつ言えることは、間違いなくなにわ男子は良いチームであるということです。
どうか誰ひとり欠けることなく年を重ねて、国民的グループになってくれることを願っています。
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さて、誰も覚えていないであろう冒頭の話に補足しておきますが、ジャニーズのコンサートのせいで置いて行かれることに関して、母を恨んだことは一度もありません。
むしろ数少ない祖母の家でのお泊りが楽しみでしかたありませんでした。
そんなことよりも、昨年私を置いてジャニフェスに行ったことを大変恨んでいます。
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