息をしている
今年の八月も終わろうとしている。
この時期になると、学校の宿題がまだ手つかずのままランドセルにあるかのような、焦燥感、憂鬱さを覚える。
もうとっくに学生ではないにも関わらずこんな気分になるのは、私がまだ何者でもないからであろうか。
適応障害になり親のすねをかじり続けて何年も経つ。私を取り巻く人間関係は大幅に変容したが、私個人としては髪を伸ばしたことくらいしか変化が無い。
しいて言えば、少しだけ気持ちがリラックスできる瞬間ができた。
本を読んだり、ゲームしたり、動画を見たりすることが、少しずつ楽しいと思えるようになった。
去年くらいまでは何事も億劫で、ただのしかかる不安を持ち上げようとするが、逆にずんと押し返されて動けないような日々を過ごしていた。
今もたまに、ふとした時に息が詰まりそうなときがある。寝転がっているだけで、涙が止まらないときもざらにある。
でも、水面から顔を出して息をするような、心地良い気分のまま眠れる日もできた。
明日もまた、苦しくない日になったら良いなと思いながら、眠りにつけたらいいな。