【詩】しんどい
病んでるって言う
簡単に言うなよ
しんどいって言う
病んでるっていうと、だいたい病んでく
こんな暑い寒い極端な
季節がない地球が病んでないか
気づいたか高層ビルのひと
外で棒ふる警備の焼けた黒い手に
ニヤリ笑って手を挙げて
達者でーーー陽気な
もう二度と会わへん道路工事の
警備のおじいさんのお孫さんが何人おるんやろ
うまい棒もオモチャも買ってあげたいな
そんなこと1ミリでも考えたことあるなら
ビルの人もスーツ族もあったかくてカッコいい人で
みんなやさしいかもしれないのに
地球がつらいのでわざわざしかめっ面して
僕は渋滞にまざって
大好きな君が幸せいっぱいかどうか考えた
まきちらす排気はクリーンなディーゼルでもまきちらす心はクリーンなのかわからん
つらい思い出とひとりの夜一緒に走るだけ
生きるため食うため
やるため寝るため
道ゆずるくらいのやさしさはまだまだあるから
病んでないやろでもやっぱりさみしいって言う
しんどいって言う
助けてって言う
ひとりごとを言う
ここでしか言わへんけど
言えばいい
鼻水たらして涙声で
みっともないはずかしい
それでも
誰も見てないから言えばいい
ここで言えばいい
きみも言えばいい
誰もがあったかくて孤立してた
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