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【詩】てつ学⑩


夕日に向かって出発する
朝日と同じや
人が名付けた時間割り

空の上は本当は
昼も夜もないし
朝も夕もない宇宙で

そんな労働者
そんな運転者

そんな人がちっちゃく生きて
そんな感じで毎日生きて
泣いて笑っている
くだらんムダ話をする

サービスエリアの
自販機に集まったら

マーカーランプかえた
青色にした
LEDにした
冬用タイヤだチェーン積んだや

日野、ふそう、ISUZU、UD、どこの新型がエエやら
新車もろうた、やら

たあいない話題

ところであなた誰だっけ


僕は誰だっけ
君が大好きでいつもいつも
君の心配している運転者

愛想笑いに疲れたら
ひとりぼっちで行こう
今から夕陽が落ちて
いや
落ちへんけど

夕陽があるので勝手に名付けたん

夕焼け空が紫色になったら
カラスが鳴いた

僕は何十億年も孤独だったって思うけど

美しいものにも出会っている
目の前にフロントガラスいっぱい
夕焼け空や右も左も

ミニスカートより美しいのは
大好きな君の乳房のかたちだ
カムチャッカはどこですか?

夕焼けの空の上にいった
もう会えない人に教えたかった
美しい詩はポンコツが書いてもいいんだと

無名のスゴい詩人が
いっぱいおるね

そうやろ

そうやって
きっと笑っている

あなたさまの元に行くのも
何十億年もかかりませんけど
たぶんすぐに着きます

一瞬をご安全に生きたいだけやな

ありがとう
行ってきます



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こうき
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