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積み読者📚️

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あとでも読む、読みたい本があります。大切に大切に、この手に包んで本棚に収納させていただきました。ありがとうございます。
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#散文

愛の詩 -しるし

愛の詩 -しるし

君が僕を愛したっていう

消えないしるしが欲しかった

いつか君が僕のことを

すっかり忘れてしまっても

心の詩 -アゲハ蝶

心の詩 -アゲハ蝶

どうにもならないことを 目の前にして
自分の無力さとともに

こころを空に投げた

あたりまえの豊かさに
涙がでたよ

いるはずのない場所に
とても美しいアゲハ蝶の死骸があった

そっと手にとり
ともらいと祈りとともに 緑へ返した

恋の詩 -贈り物

恋の詩 -贈り物

だれか どうにかして
このありあまる 感情を

きれいにラッピングして
りぼんをつけて

あの人へ届けて

ずっと待っていると
伝えて

わたし ずっと待っているって

ねえ お願い
きれいなりぼんをほどいて

どうか 受けとって

頭の中シリーズ -4

頭の中シリーズ -4

嘘でしょ

あれはビニール袋から透ける大量のヤクルト

思わぬところでこんにちは

いらないけどどうしてもあのキラキラが欲しい

それは気のせいではない

シンプルに 暑い

整形顔ってけっこう好き

今日何曜日だっけ

よし 開いたページだけ読もう

“アルバイトした店はとっくに駐車場”

かき氷になったキブン

向かいの人の袋からストロー落ちる

知り合いかと思った

楽しみすぎてルンルンルン

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恋の詩 -ふたりだけのこと

恋の詩 -ふたりだけのこと

あなたとわたしにしか

なれないものがあったはず

わからずやはあなた

それとも わたしだったの

愛した時間が 遠くなってしまう

いかないで

必ず仲直りしようと

約束したじゃない

恋の詩 -優しさ

恋の詩 -優しさ

こんなふうに想うなんて
君のこと
こんなに大切に想うなんて

「優しさが私を優しくする」

そのことが わかった気がした

君からは
たくさんの新しい感情を
堅固な想いを
もらってばかり

赤い花が咲き 熟れてゆくよう

わたしが君を守る
わたしが君を幸せにする

恋の詩 -うろこ雲

恋の詩 -うろこ雲

君をみていたんだよ 近くから

君をみていたんだよ 遠くから

にゅうどう雲がうろこ雲に変わる頃
丘の上からは風がふいて

あの日のぼくは
君をみつめ続けることで

自分をみていたんだ

ずっとずっと
自分をみていたんだよ

君は笑っていたな

君は泣いていたな

あれは 別れのサインだった

愛の詩 -夏の空

愛の詩 -夏の空

外はうんと暑いんだって

そうだね 空があんなに青くて健全だもの

わたしのこころは ずいぶんうらはら

愛しているのに どうしてだめなの

一緒にしたいこと たくさんあった

ほとんどが叶わなかった

わたしのこころは しとしと霖雨

愛しているのに どうしてだめなの

だからやっぱり 8月はきらい

君は今年も わたしをおいて

いなくなってしまうから

恋の詩 -P.I.N.K

恋の詩 -P.I.N.K

あなたがいない

この時間をどう過ごせばよいかわからず
ほおづえついて ため息ばかり

テーブルの上のミルクとシリアルが
時間をよけい滑稽なものにする

華やかなガーベラのピンクだけが
心に映えて
あと何時間後に あなたからの甘いキス

あなたがいない

この部屋は一人じゃ寂しくて
ミルクティーもすぐに冷めた
ひざを抱えて ぼんやりするばかり

華やかなガーベラのピンクだけが
心に映えて
あと何千

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涙が あふれています

さびしさなのか 

愛なのか

感傷なのか

間違えているのか

わかりません

恋の詩 -ひやりと

恋の詩 -ひやりと

ひやりと 風が心地よく

ずいぶん暑く眩しいけれど

ひやりと 熱を発散させ

わたしの恋心もこんな風に

ひやりと 冷ましてほしいねと

汗ばむ君の首筋みては

願わくば 風になって

ひやりと 君をなでられたらと

そんなわたしを覗き込んでは

空と大地はとおくとおく唄っている

心の詩 -何もする気になれなくて

心の詩 -何もする気になれなくて

何もする気になれなくて
何もしないをずっとしてる

何もする気になれなくて
火傷の跡を見つめてる

何もする気になれなくて
空の美しさに圧倒されてる

何もする気になれなくて
揺れる洗濯物を眺めてる

何もする気になれなくて
君にあやまりたいと思ってる

君にあやまりたいと思ってる

君にあやまりたいと思ってる

何もする気になれなくて