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わたの原…百人一首


わたのはら
やそしまかけて
こぎいでぬと
ひとにはつげよ あまのつりぶね

わたの原…広い大海原 
八十島かけて…たくさんの島をめざして
こぎいでぬ…漕ぎ出したよ
人…都の人々 あまの…漁師

久しぶりに百人一首を和紙に書きました。短歌が詠めないので、少々落ち込んでいましたが、少し涼しくなってきたので、詠めるかなあと期待しつつ…
もう書けないかも知れないけれど。

作者 小野篁(おののたかむら)
836年、遣唐使の副使として、唐に向けて出発したが、難破して帰国。翌年再出発の時に、破損した船に乗せられそうになり、問題を起こし、嵯峨天皇の怒りをかい、2年間隠岐に流される。
その時に作った歌とされている。

歌の意味
大海原の中、私は島に向かっているよ。この孤独を遠い都の人々に伝えておくれよ。漁師の釣り船よ

と語りかける、切ない、島に流される旅立ちの想いを表していますね。

2年後、戻ってきて参議にまで出世します。

人生の荒波を乗り越えた後には、このように幸せがやってくるのでしょうか。出世が幸せとは限りませんが…

ヘッダーは近所に咲くタマスダレ 花言葉…「潔白の愛」「期待」「便りがある」

タマスダレの名の由来は、白い小さな花を「玉」に、葉が集まっている様子を「簾」に例えたことによる。

花は可愛いですが、葉と茎は、食べると有毒だそうです。調べて初めて知りました。
何事も、眺めて美しいと思うだけで幸せかもね。
 


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