(クソ)デッキの作り方
マジック・ザ・ギャザリングにおいてデッキとはなんだろう。
それはプレインズウォーカーにとっての呪文書
それはゲームにおいての武器
そしてそれはプレイヤーにとっての顔である
最近のデッキはMTGAの影響で環境の高速化、リストの最適化が加速しているように思える。
リストを見てコピーし、そこから自分なりにいじるのは間違いなく楽しい!
しかし私はひねくれているので
皆が同じような顔(デッキ)をしていて
「ほくろの位置が違います」
みたいな状況に感じてしまう。
私は特別MTGが強いわけではない。
特別構築が上手いわけでもない。
しかし人よりはクソデッキは作っているつもりだ。
みんながオリジナル(クソ)デッキを作る一助になればと思い、私なりの構築方法を書き記させてもらう。
などと長々と講釈を垂れましたがやることは簡単。
①:使いたいカードを見つける
②:自分の持ってるストレージから相性の良さそうなカードを全部出す
③:土地24想定として36枚になるまでデッキを削り出す
④:一人回しして枚数の微調整
⑤:フリープレイまたは大会で対人戦
⑥:負ける
⑦:対戦相手から意見をもらう
⑧:デッキの再調整
以下④~⑧を繰り返す
デッキを作るだけなら③までで完成です。
③で出来た塊を武器の形になるまで研ぎ澄ます行程が④~⑧ですね。
ここまでで私のデッキの作り方は終了です。
お疲れ様でした。
あとは各ステップの私の考えを垂れ流すだけなので全く読む必要はありません。
大丈夫?ここからも素人の妄言だよ?
と予防線を張ったところで
①:使いたいカードを見つける
ゲームとはいえ勝負をする以上、勝ち手段が必要です。
好きなカードはその人の趣味嗜好が出るので好きなんですよね~。
好きなカードと書きましたが、いわゆるコンセプトです。
カードじゃなくて考え方でも大丈夫。
力isパワー
相手のキーカードを打ち消してドヤりたい
ライブラリーを削りきりたい
ひたすらマナを出して圧殺したい
ソリティアで勝ちたい
とかでも無問題!
要は方針を決めることが大切!(電波デッキを作る人はここの段階で狂ってると思う)
②:自分の持っているストレージから相性の良さそうなカードを全部出す
正直ここが一番面倒くさい!
結局人間は配られたカードで戦うしかないのである物で組みましょう。
定期的に全部見返すメリットとして
意外なシナジー
新しいコンセプト
こんなカードあったんだ?!
が見つかる事があるので見ておいた方がいいと思います。
せめてアンコモンくらいまでは確認するといいかも。
デメリットとしては
部屋が散らかる
時間がかかる
くらいでしょうか。
…面白いカードをみつけてしまってコンセプトが散らかるとここで空中分解します(n敗)。
③:土地24想定として36枚になるまでデッキを削り出す
正直ここが一番楽しい
前項と同じような書き出しで申し訳無い。
恐らく持っているカードから相性の良さそうなカードを全部出したら、60枚は超えてくるんじゃないかと思います。
その大量の紙束は、日本刀なら玉鋼、彫刻でいえば大理石の塊みたいなもの。
そこからゲームで使う武器を、あなたの顔を造り出していくのがこの行程です。
土地24はあくまでも基準なので後でいくらでも増減しましょう。
経験上、ここで抜けていったカードは別ストレージに分けておくと微調整の時に楽です。
これで武器(顔)は完成です!
④:一人回しして枚数の微調整
…ようこそ賽の河原へ。
ここからは終わらないデッキ構築です。
といっても出来上がった武器に刃をつけて磨いでいく作業ですね。
出来上がったばかりのデッキはまだ紙束です。
(イカれたビルダーの人は完成しきってる場合もあるようですが)
まずは一人回しして実際の動きを見てみましょう。
土地が詰まってないですか?
キーカードを引けないときに戦えてますか?
そのカードはデッキのコンセプトに合ってますか?
私はこのあたりを考えて微調整してます。
マナカーブを整える
土地の増減
キーカードを引き込む手段or時間稼ぎの方法
サイドプランの確立
あたりを考えて調節するといいかも?
でも全部やる必要はありません。
…ここから無限に石を積む作業をするのですから。
⑤:フリープレイまたは大会で対人戦
さてここまで来たらデビュー戦です!
相手に自慢の武器(顔)をお披露目しましょう!
不思議なことに、一人回しだと気持ちよく回るのに対人戦は全く回りません(私だけ?)。
出来れば最初は気の合う仲間とフリープレイの方がいいかもしれません。
大会だとガチ勢怖いから(コミュ障)。
⑥:負ける
ここ超大事!マジで!
敗北を知りたいは漫画だけの話です!
基本的に自分一人で組んだデッキが、集合知であるメタデッキに勝てるわけがない!
そんなカード反則だろ。
とか
トップメタ回してるやつはパワーカード叩きつければ良いんだから楽でいいよな!
とか
そのシナジーどのくらい自分で考えたん?
とか
某漫画の鷲さんみたいな意見が脳内を飛び交うと思います。
ただし!それは体内に留めておいてください!
全員ゲームを楽しみに来てるのだからあくまでも紳士的に!どの口が言ってるんだと自分でも思いますが。
やっぱり負けると悔しいんですよ。
特にオリジナルデッキで負けると。
頑張って作った武器(顔)をハンマーで叩き壊されたようなもんだから。
コンセプトが悪かった?
やっぱり自分はデッキ作り向いてない?
デッキコピーしてでも勝った方が楽しくない?
ちくわ大明神??
ってなります!
絶対なります!!
未だになります!!!
ここで心が折れないように負けることをステップに入れてます。
あとは相手が勝ったときの方が、アドバイス貰う時に雄弁に語ってくれるので。
負けることが前提!初回で勝てたら奇跡だから!
⑦:対戦相手から意見をもらう
ここが一番大事!
いわゆる感想戦ですね。
これまでは自分の脳内をアウトプットしただけなので集合知とは程遠いです。スタンドアローンです。攻殻機動隊です。
戦った相手からデッキの強み、弱みを聞き取りましょう。
相手の意見を取り入れたら2人分の知識を吸収したデッキになるわけです。
自分の持ってない視点から意見をもらうと
こんなカードあるんだ?!
そんな戦いかたが?!
これマスターピースじゃね?ふーん、○っちじゃん
と新しい発見があります。
そもそも持ってるカードが違いますからね。
このときに、③で抜けたカードをみてもらって意見を聞いてもいいかもしれません。
WARNING
ただし!聴く相手には注意が必要です!
勝利至上主義(いわゆるスパイク)の人に意見をもらおうとすると
○○(使いたいカード)は弱いから抜きな(命令形)
なんでこんなクソカード入ってるの?
絶対にいらない
●●の方が強い(一枚数千円)
とわりと容赦ない言葉が浴びせられます。
一部の人に至っては絶対にトップメタに近づけようとする宗教じみた執念を感じるレベルです。
聴いてもないのに講釈が始まる人もいるので正直苦痛です。
…まずは仲の良い身内から意見を取り入れるのが良いかもしれません。
⑧:デッキの再調整
⑦で貰った意見を元にカードを入れ換えてみましょう。
カードショップのメタを見て、勝てるように調整するのもアリアリです。
このデッキだけは必ず殺す!
とニンジャスレイヤーサンのようになってもそれは自由です。
意見はもらって、それをどのように反映するか、それもまたデッキ作りの醍醐味だと思います。
勝てるようになってきたら、どの動きが強くて勝てたのかを分析して再現性を高めるのもありです!結果使いたいカードが抜けることもしばしば
カードを入れ換えたあとは④一人回し~⑦意見をもらうまでを延々繰り返す作業が続きます。
オリジナルデッキでメタに勝ったときには
「自分は間違ってなかった」と新しい発見をした研究者のような気分になれると思います。
願わくば世にオリジナルデッキが増えますよう。
ようこそ泥沼のデッキ作りの世界へ!