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園芸科の実習の思い出

今日は、植物園の温室を見学してきた。
ほんのり温かくジメっとした空気感
成育中の洋蘭
寒天培地…
ふと母校を思い出した。

私は農業高校の園芸科に通っていた。
・実習があるため座学が少ない
・知っている人達から離れたい気持ちもあり、通っていた中学校から遠い
これらの条件が好都合だったので、農高を選んだ。

体を動かせるので実習が好きだった。実習といっても、そのほとんどは雑用である。

・畑の土を混ぜたり(肥料の配合は知らない)
・どこかの授業で使い終わった鉢や水受け皿を水洗いしたり(真冬の北海道の冷水)
・洋蘭の葉の裏にいるカイガラムシを駆除したり(虫嫌い!)
テストには出ない、簡単でハードな雑用。

たまに、草花の苗を育苗ポットから鉢に植え替えたり、洋蘭の根を水苔で巻いて素焼き鉢に植え替えたりもしていた。
…ちゃんと実習もしてたわね。

感覚的に難しかったのは、シクラメンの手入れ。
シクラメンは茎が長く、その先に平たく丸みを帯びたハートっぽい葉をつける。
モサっと増えた、長さが不揃いの葉。
その葉を、
・茎の長い葉は鉢の近くの下方
・茎の短い葉は中央上部
横から見て葉全体が、ドーム型になるように整えるのだ。

正解なのか分からないまま進め、
葉と葉がなるべく絡まないよう、小さい葉や花の蕾に日光が届くように整えた。
シクラメンのハウスは、特に広かった印象がある。たくさん並んだシクラメンの鉢を、主に鉢花班が手入れをしていた。

育った植物たちが、地元の市場に売られていたことを3年生になって知った。
遠い記憶では、花を咲かせたシクラメンたちがトラックに乗せられ運ばれて行ったのだ。

それを見て、
生徒は金儲けのコマにされていたんだ!実習は単なる労働だったんだ!と当時のわたしは思った。

流通の授業や定期的な説明があれば、変な勘違いはしていなかったと思う。
…今思うと、生産するばかりじゃハウスを圧迫しちゃうもんね?育てたなら、買って貰える方が良いもんね。


わたしの働きぶりを先生は褒めてくれていた。あまりお喋りをせず、真面目に作業に取り組む生徒だったから。内心、自分でもそう評価していた←
(座学は苦手だった)

ある日の実習中。
ほんの少しの時間、手を止めて休憩をした。普段頑張っているんだし、これくらい許されてもいいはずだ、と。
すると、ハウスに入ってきた先生に名指しで大声で叱られた。

普段はサボらず貢献しているのに、いつも全力投球なのに、みんなは見えない所ではサボっているのに、理不尽だと思った。それを機に先生が嫌いになった。

思い返してみるとさ、先生が戻ってきてからも手を止めていたんだよね。そりゃあ、叱られるさ。先生、すまぬ。…叱られないと思っていたんだ←謎の自己肯定感w

園芸科だったからといって、植物や生態に詳しいわけでは無いのです。当時は知識になるような説明もなく、ただ作業をしているだけだったから。
(今の方針は分からないけど、当時はそうだった)

実習、楽しかったな。
学校のイベントも特色があって楽しかった。

久しぶりの【画像登録】

秋はマラソン大会の季節ですなぁ
女性バージョン

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