スコッチウイスキー①
【スコッチウイスキーの定義】
①水とイースト菌と大麦麦芽のみを原料とする
②スコットランドの蒸留所で糖化、発酵、蒸留を行う
③アルコール度数94.8%以外で蒸留
④容量700L以下のオーク樽に詰める
⑤スコットランド国内の保税倉庫で3年以上熟成させる
⑥水とスピリッツカラメル以外の添加物は認めない
⑦最低瓶詰めアルコール度数は40%
・仕込み→発酵→蒸留→熟成はスコットランドで絶対に行わなければならない。樽に詰めたものを国外で瓶詰めしてもスコッチウイスキーを名乗ることはできる。
【スコッチウイスキーの分類】
・スコッチウイスキーには、モルトウイスキーとグレーンウイスキーがある。
〈モルトウイスキー〉
→大麦麦芽のみを使いわ単式蒸留機(ポットスチル)にて、2〜3回蒸留したもので原料、仕込み、製造工程由来の香味成分が豊富のため、ラウンドスピリッツと呼ばれる。
〈グレーンウイスキー〉
とうもろこしや小麦など、大麦以外の穀物を主原料に連続式蒸留機で蒸留したものである。モルトウイスキーよりもアルコール度数が高く、穏やかでクリーンな酒質のため、サイレントスピリッツと呼ばれている。
【製造過程によるスコッチウイスキーの分類】
〈ブレンデッドウイスキー〉
数種類〜数十種類のモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたものである。
〈ブレンデッドモルト〉
複数蒸溜所のモルトウイスキーのみブレンドしたものである。
※かつてはヴァッテッドモルトと呼ばれていた
〈ブレンデッドグレーン〉
複数蒸留所のグレーンウイスキーのみをブレンドしたものである
※かつてはヴァッテッドグレーンと呼ばれていた
〈シングルモルト〉
・単一の蒸留所で造られるモルトウイスキー
〈シングルグレーン〉
・単一の蒸留所で造られるグレーンウイスキー
〈シングルカスク〉
一つの樽からの原酒のみを瓶詰めしたボトル
【用語解説】
・保税倉庫...保税手続きを行なったら外国貨物を通関するまで保管する倉庫のこと。