ソレラシステムとは?

 

スペインのシェリーに用いられる独特の熟成方法のことである。スペイン系の地域でラムの熟成にも多く取り入れられている。熟成樽を3段以上積み上げ、ピラミッド型を作る。商品として出すときは1番下の段からラムを抜き取る。しかし、一つの樽から一度に大量に取るのではなく、約1/3までとしている。 
 1番下のラムをソレラと言い、その一つ上の樽は第1クリアデラと言うソレラより少し若いラム酒が入っている。
 ソレラの中身が減っていくと、一つ上の第1クリアデラから補充を行い、第1クリアデラの中身が減った場合には、その上の第2クリアデラから補充を行う。1番上の樽にはホワイトラムを入れる。

〈ソレラシステムのメリット〉
1番上のホワイトラムから1番下のソレラに行くまでに、元々樽に入っていた古いラムと若いラムが混じり合うことにより、その風味を身につけながら最終的にソレラへと移っていくため、理論上何百年と同じ風味のラムを造り続けることが可能である。

〈補足〉
商品化するときに、熟成年数の表示ができないため、ソレラのみの表記やそれぞれの樽の平均熟成年だけのものも存在する。

2023.3.14
ラムコンシェルジュ オフィシャル ガイドブック記載

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