見出し画像

第14話 先生

6年生の時の女性の担任は
少々風変わりな人だった

確か…独身で
30代前半だったと思う

まぁ
風変わりだからこそ
学校でのお泊まりも許可されたのかもしれない

私はこの先生が
5年と6年と担任だった

まず
国語の授業はない
なので教科書を開くこともない

ではその時間何をしていたかというと
「カムイ伝」について学んでいた
今思えば、単独で
そんなことをして良かったのだろうか?

教室で動物を飼っても良かった
当時、お祭りなどで流行っていた
カラーひよこ
教室に放ち
フンをしたら、そこの席の子が
拭くというルールだった

でも日増しに
可愛かったひよこたちが
リアルなニワトリになっていく…
凶暴にもなるし(笑)
つつくようになったら
学校の飼育小屋に入れられていった

他に大型犬やザリガニ
金魚、とかげ、カブトムシ、クワガタ
何でもアリだった

そんなある日
先生が出張の日を狙って
校長先生と教頭先生がやって来て
大型犬の首に紐をつけ
ひきづって
連れて行ってしまった

私たちクラスみんなで
抗議したけれど
引きづられていく犬を見つめることしか
できなかった…

担任の先生は
その日以来?だったか

校長先生のお話になっても
私たちのクラス全員
座ったまま
立つことを許さず
無言の抗議を続けた…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?