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外からは見えない活動のご紹介③シェルター

シェルターについて

只今、クラウドファンディング開催中です。
ご支援のほどよろしくお願いいたします。

DV被害者のシェルターは大きく分けると自治体のシェルターと民間のシェルターに分けられます。

自治体のシェルターは、基本的に2週間の滞在中に、DV支援措置手続き、転居先探し、法律相談などが、退室後の生活相談などが行われます。
滞在中の費用は食事代も含めて一切かかりませんが、集団生活なので、食事時間や就寝時間や入浴時間は決められています。
シェルターの場所の特定を防ぐ、加害者から心身を守る目的で、携帯電話は施設に預けます。
所持金も預けます。
職場や、理解を得ている親などへの電話連絡も事務室で職員のいる所で申告すれば架けることは可能です。
保育施設があります。児童へは、学習支援もあります。
職員の同行なしに敷地外へ出る事は不可です。
スーパーやコンビニ、ドラッグストアへ個人が使用する物の買い物もスタッフ同行です。
基本的に他の入所者との会話も不可です。
もちろん、ネットは使えません。
「シェルターという秘匿の施設と被害者の命を守る」ためには、必要なのかもしれませんが、利用経験のある方のお話を伺うと、施設内に閉じ込められ、慌ただしく手続きや新居を決めさせられて、自由を感じる事は出来なかったというご意見が多数なので、評判はかなり悪いです。
しかし、セキュリティーがガッチリなので、所持金が少なく、命の危険に晒されている方には1番安心できる避難場所だと思います。というか、命の危険がある方は自治体のシェルターに入ることをお勧めします。

一方、民間のシェルターは、比較的自由度が高いです。
高いと言っても、携帯電話は基本的に預かり、シェルターで用意した携帯電話を渡されるケースもありますが、管理されています。
有料であることが多く、1日(1泊ではありません)1500円~2000円程度、食費はほぼ実費です。(米やフードバンクの食品が配布されるところもあります)
買い物や通院は、職員同行で行くことは可能です。
子どもを近くの公園で遊ばせることも可能です。
滞在も基本的には2週間程度ですが、ケース毎に変わり、1ヵ月前後の利用が多いです。これは新居を決めた後の入居可能日にもよります。(これを考えると自治体は即入居可の物件しか提案していないのかも)

星の樹のシェルターは現在1室のみです。
命の危険がある方は、24時間付き添い対応できる設備や広さを備えていないため、受け入れることが出来ません。
危険度の低い方は、携帯電話は、本人名義でファミリープランやGPSなど使用していなければ利用可能です。PCの持ち込みも可能です(Wi-Fi完備です)

シェルターの場所を秘匿していただくことを条件に、オンラインでの仕事は可能です。買い物も自由です。(近くにコンビニ・スーパー・飲食店・商店街があります)
スタッフが、合鍵を使用して無断でお部屋に入ることはありません。
訪問は事前連絡の上いたします。
訪問できない日も電話やzoomなどオンラインで打ち合わせや心身の状況の確認をして、状況に合わせて今後の日程を調整します。
滞在期間も、休養を取る時間や、今後どうしたいのかじっくり考えていただくために決まっておりません。

かなり緩いです。(危険度が低い利用者だったということもあります)
プライバシーを重視すること、支配から離れ、安心感と自分で決める事が出来るという、一般の方なら当たり前に持っている感覚を取り戻していただくことを大切にしています。
入居時に別居や離婚の決意が固い方には、最初の手続きを一緒に駆け足で済ませますが、後の予定は、日々の話し合いの中でご希望や状況に合わせて、制度や選択肢を出来るだけ多く提示しながら心理教育もします。
料金は、短期間利用の場合は1泊2日2000円。2週間を越えると予定されている方には1ヵ月3万円+水道光熱費使用分をご負担いただいています。
生活用品は差し入れさせていただきます。
お子さんの年齢制限はありませんが、利用中は学校や仕事には安全確保のため行けません。

シェルターは、自治体も民間も通常は、別居または離婚が前提でないと利用できないところが多いです。
でも、地雷がどこにあるのかさえもわからない緊張感あふれた家から一旦離れた場所、安全な場所で考える、それから決めるというのも有りではないでしょうか?
ギリギリまで我慢しなくても良いこと、自分が変わっても相手が変わらなければ改善はしないことを知る機会があっても良いのではないでしょうか?
秘匿の部分を守っていただけるのなら、「傷ついた心のcare講座」を継続して受けていただくというお約束で、まだ迷いがある方も私たちは受け入れてます。
別居も離婚も全く考えていない方が、ストレスが溜まった際のガス抜き休養のための短期滞在は、基本的にお断りしています。

シェルターは、ホテルやウィークリーマンションとは違います。
緩いとは言え、支援のために必要な約束事や制限があります。

過去記事も合わせてご覧いただけると嬉しいです。
外からは見えない活動のご紹介①DV避難者の転居先探しについて
https://note.com/rich_oxalis917/n/na924c3ddd238
外からは見えない活動のご紹介②同行支援について
https://note.com/rich_oxalis917/n/n0c70bfe1c810


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