癒しとして金魚が欲しいな
五日働いたらお休み一つプラスな状況の蔵前です。
来週は膠原病の方の受診。
その次の週は、コルポ？な検査。
最後の週の末日に、コルポ検査の結果報告。
う～ん、休職中のままにしておいた方が会社やら何やらの手続きが楽そうだったな、しくじったわ、という感触です。
さて、どうしてこんなことになったのかというと、年齢的なお年頃案件が起きて、しかしながら病気的に悪性癌になりやすいから念のため、と婦人科にご厄介になったのですよ。
婦人科の方でも、年齢的なものですから心配はない、という話だったのですが、上に書いたようにコルポ検査送りとなったのでございます。
「結果がHSILとなりましたので再検査となります。一番近い予約ができる日は来週以降で金曜日のみ行っている検査ですがいつにしますか？」
私は、ハア、としか言えません。
休めそうな日程を適当に申し上げました。
だって私、HSILなど初耳です。
そんな自分ですので、医療用語のそれ聞いてもどんな状況なのかわかんないし、でも検査しなきゃいけないなら、するしかないよなあ、そんな他人事な感じしかないのです。
それよか、前回血液検査したそっちのガンマーカーの値も知りたいな。
そっちはどうなったのかな？
突っ込んで、HSILがどんな状況なのか聞くべき？
そんな風にグルグル考えていると、先生が尋ねて来ました。
「何か聞きたいことはありますか？」
「ありません」
とりあえず、コルポ検査を受けて結果が出てから考えよう。
「本当に無いんですか？」
「えっと、貧血用に鉄剤貰えますか？あと、止血剤も」
「――止血剤の方、血栓ができやすくなるんですけど、効きました？」
効きました？ってなんじゃそれ。
トラネキサム酸は止血剤としては気休めぐらいのものなのでしょうか。
ですが今の私には、気休め、大事です。
「効いた気がします」
蔵前は鉄剤とトラネキサム酸を30日分ゲットした。
今日の戦績はまずまずかも。
この年だし、難病持ちだし、癌にかかろうがどうでも良くて、多発性筋炎の診断を貰うまでの沢山の検査が猥雑だった、それを繰り返すことになるのが嫌だな、という気持ちの方が大きいのです。
メンドクサイの一番嫌い。
全く。
こういうグダグダな気持ちの時には、魚が泳ぐ姿を見たくなりますね。
魚がゆったり泳ぐ姿は、物凄く癒しを与えてくれます。
しかしいくら癒しが欲しくとも、実は金魚もベタも飼うべき生き物ではありません。
なぜならば、金魚はでかくなります。
癒しな存在よりも、水槽問題が圧し掛かる恐怖な存在となるのです。
また、巨大化するまで育てると、メチャクチャ慣れて人間の手に体をなすりつけようとする危険行動まで起こすようになります。
待って！！
人間の手には君を殺せる細菌ばかりなんだよ！！
そしてうちの子は、七年目の冬場に、転覆病となって星となったのです。
心に出目金型の穴どころか、無駄にたくさんの水槽を残して！！
金魚は大きくなるからお引越しが必要で、でも、引っ越すたびにまた巨大化するという、恐ろしい生き物なのです。
そんな金魚を見送ってから数年後、アクアリウム、というものに私は興味を持ちました。これならば、金魚の悪夢に囚われる事はない、だろうと。
水草がそよぐ姿も癒しになるではないか。
そこに大きくならないヌマエビやメダカを放ち、小さな閉じられた世界を構築する。
なんて素晴らしい。
素晴らしいと思ったそこで止めておけば良かったのに、私は自分が作ったアクアリウム、なんちゃって程度のものなのに、なんちゃって程度だったからこそか、生き物を入れて見たくなりました。
小さいと言っても梅酒作る瓶の通常の半分サイズだったら、何とかなるかも、なんて甘い見立てをしてしまったのです。
そして近所の八百屋で青メダカが売られていたことで、そんな生き物を不幸にしかしない私の衝動を後押ししてしまったのです。
それがアクアリウム世界が破滅する第一歩でした。
やっぱり、ちっさい瓶じゃメダカ死んじゃうんですよ。
メダカ入れたことで水草も駄目になるし！！
三匹いた子が二匹となり、私は昔飼った金魚が二年目だった頃の水槽を引っ張り出し、エアポンプなど買い直してメダカ用水槽を立ち上げました。
けれども私の決断は遅すぎた。
水槽が立ち上がったそこに、生きているメダカはいませんでした。
そうして私は空っぽなままぶくぶくしている水槽を前にして、再びの恐怖を迎えようと考えました。
出目金をまた飼おう。
次は十年は越させる！！
だがしかし、私の決意をあざ笑うようにして、近所にあった金魚屋は潰れておりました。
そこで諦めてまっすぐ家に帰れば良いものを、癒しに花でも見ようと近所の花屋へ向かったのが運の尽きです。
私は花屋にて、ベタという魚に、なぜ？か出会ってしまったのです。
ピンクの小さな器の中で、水面に泡をいっぱい作って苦しそうな青い魚。
800円の小さな命。
私は何も考えられなくなったそのままそいつを連れ帰り、空っぽなメダカ水槽にドボン、してしまいました。
ベタを飼う。
これは癒しを求める人には薦められない行為です。
なぜならば、以下の三点があげられるのです。
①ベタの動きはトカゲみたい。人が覗くとのそのそ歩くようにして浮上し、覗く顔に向かって飛び跳ねる！！
気が付くと旦那が覗いて喜んでいる。
「またぴょんときたよ！！」
「体力落ちるから止めなさい！！」
夫婦仲が悪くなる。いや、叱られた旦那が一方的に拗ねて面倒。
②水槽の底で転覆した状態で爆睡したりする。
そのたびに人間の胸はドキドキさあ。
③二年で死んでしまう。
どうですか、金魚とベタを飼ってはいけない、その理由をご理解いただけたでしょうか。
ですが、飼ってしまったら、楽しん慈しんでください。
金魚もベタも本当に可愛いです。
駄文ばかりではこれなので、ANCIENT MYTH のAerial Memories: falseです。
メタルでもシンフォニックメタルというジャンルになります。
そんなに歌は上手くはないけれど、若手の女性ボーカルでは彼女が好きです。ただし最近は歌い方が変わったのと、バンドの音が変わったので新たなＣＤは買ってません。この頃が良かったですね。