うみかぜ
3日前、横尾忠則現代美術館へ行ってきた
京都から1時間弱電車に揺られて灘へ
芦屋で新快速から普通電車に乗り換えた
やっぱり普通電車で ゆっくりごとごと揺られている方が好きだな〜
阪神淡路大震災があった影響か、比較的綺麗な建物が多かった
摩耶あたりの、電車から海が見えそうで見えない感じが とっても好きになった
街並みがシンプルで、美しかった
めちゃくちゃ統一されているわけではないけど、まとまりがある感じ
着飾っていない品の良さがあるなぁ、なんて思った
向かう道中で、街並みを観察しているだけでも十分に楽しかった
そんなうちに灘駅に到着
降りてすぐに驚いたのが風の心地よさ
やっぱり海が近いからか、ずっと潮風が吹いていた
駅から美術館までずっと上り坂でびっくりした
大学が山の中で慣れているおかげがあってか、さして苦ではなかった
住宅地の中を抜けてきたけど、緑に囲まれて落ち着いた雰囲気でそれもまたとっても良かった
(久々の遠出でちょっとワクワクしすぎた、こどもじゃん)
美術館に到着して展示物を見て回った
グラフィックデザイナーのから美術家に転向するときの作品に一番惹かれた
時代によって雰囲気でがらりと違ったところが面白かった
静かな館内にゴトゴト...と低い音が響いているところへ近づくと「テクナメーション」があった
[偏光板を重ねて回転させることで光を変化して見せる技術] だそう。初めて知った
"光を変化させて見せる"
水と光の動きに見入った
当たり方次第で 全然違って見えた
表情がいきいきしてるみたいに
人の中身もそうなのかもしれないな なんて思った
視線の当て方を変えるだけで その人の光を放つ面や陰の面、色んな面を見られるのかな、なんて
自分に関わってくれている人たちの
中身を 私なりに見つめて受け止めたい
仲良い後輩が
初対面の方の演奏を聞いて、「今まではうまいなぁと思ってもそれだけで終わっていた」し、わざわざ伝えたいとは思わなかったけれど 気がついたらお相手に声を掛けていた
という話を聞かせてくれた
その場にいなかった私に 彼女が感じた喜びを伝えてくれたのがとても嬉しかった
その後の彼女の言葉
「行動力というかその方の演奏への気持ちというのかわかんないですけど、わたし変わったなぁと思えたので」
ひとが 自分自身の変化や、頑張っている姿を肯定する場面に出会えると 私はとても幸せな気持ちになる
彼女の言葉を受けて すこし涙ぐんだ
今まで こんな気持ちになっても自分の中にだけにしまっていた
けれど そろそろ
相手に私の気持ちを伝えてみようと思う
引かれてしまうかもしれない、
何言ってるんだこいつ、オーバーだな
キモっ
と思われる怖さはある
でも今はここで 自分の殻を破りたい
これが素直になるってことかな?
自分自身もわかってないけど
自分なりに、気持ちを伝えることの難しさ 喜びを味わおうと思う
きっと前に進めるよね