ANGEL「2」
天空に戻ったベル
のんびりとした日々を送っていた。
ある日 大天使様から教会に来るようにと
言われた。
教会に着くと
大天使様「ベル 今度は、ストロベリームーン島に行ってほしいのじゃ
そこはのう 少人数の島の人が住む島しゃ
じゃが少し問題があってのう
行ってみたら わかるわい」ガハハと
大天使様が笑ってベルに伝えた。
・:*+.ストロベリームーン島・:*+.
ベルは天空から羽を広げてストロベリームーン島に出発した。
真っ白な砂浜に淡いピンク色の海
ピンクの魚達が泳いでいる。
空から眺めてもピンク色だ。
ベル「だからストロベリームーン島なのか」
ベルは砂浜に降りた。
この島は暑くも無く寒くも無く湿気もない
空気も澄んでいる。
ベル「綺麗な島だなぁ」
少し島を歩く事にした。
ヤシの実や果実が豊富にある。
小さな小屋を見つけた。
ベルは少し話しを聞いてみようと
扉をノックした。
・:*+.\・:*+.\(・:*+.・:*+.\((・:*+.\((・:*+.\(・:*+.
コンコン扉をノックした。
「はぁーい」と女の人が出てきた。
ベル「船で旅に出ていたら この島に流れて来たんです。」嘘をついた。
女の人「そうだったの 狭い家だけど
どうぞ入って」
ベル「ありがとうございます」
部屋の中から子供達が出て来た。
「もうなによーこれは、あたしのよー」
「違うわい 僕のだよー」とケンカが
はじまった。
本を読みながら出て来た子供がベルに
挨拶をする。
「こんにちは」
ベル「こんにちは」
女の人「ごめんなさいねーうるさくて」
申し訳なさそうにしている。
ベル「いいえ賑やかでいいですね」
女の人「船で帰るまでここに泊まって行ってくれて大丈夫だからね 狭い家だけど」
ベル「ありがとうございます。助かります」
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大天使様が言っていた問題ってなんだろ?
ベルは考えていた。
女の人「今日は、お客さんが来たから砂浜で
バーベキューしましょう」
子供達「わぁーい」「やったぁ」
ベルもお腹が空いてきた。
小屋の裏は、畑や田んぼがあって
自給自足の生活を送っている。
ヤシの葉でお米を炊いて魚は木の棒で刺して焼く 野菜も木の棒に刺して焼いて食べた。
ヤシの実のジュース
名前はわからないけど果物を出してくれた。
ベル「美味しいです」
女の人「良かった いっぱい召し上がれ」
真っ暗になり満天の星空が見える。
月も顔を出した。
ストロベリームーンだ!
ベルは砂浜に寝そべって月を見た。
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子供達も眠そうだ
女の人が子供達を部屋に連れて行った。
しばらくして女の人が砂浜に腰をおろした。
ベルが「夕ご飯ごちそうさまでした。」
女の人「この島にある物しか出せないけど
美味しそうに食べてくれて嬉しいわ」と
微笑んだ。
ベルは聞いてもいいのかなと思ったが
聞く事にした。
ベル「この島は4人だけで生活してるんですか?」
女の人少し悲しそうな顔をして「そうよ
あの子達は、私の子供じゃないの」
ベル「えっ!じゃああの子達の両親は?」
女の人「こんな話し信じないかもしれないけど
私は、管理人なの あの子達の両親はね
」涙ぐみながら「地獄にいるのよ」と喉を詰まらせながら話をした。
ベルは、涙が止まらなくなった。
ベルも本当の事を話す事にした。
ベル「僕の話し聞いてくれますか?」
ベル「僕は、大天使様にストロベリームーン島に行くように言われここに来ました。
船で来てここに流れ着いたのは嘘です。
僕は、天使です」
女の人少し驚いた顔をして「そうだったの」
少し微笑んだ。
女の人「信じるわ 私も信じられない事話したんだもの」と笑った。
ベルも微笑んだ。
女の人「私は、地獄の住人でここに管理人として来たのよ子供達を育てるためにね」
ベル「僕に出来る事はありませんか?」
女の人「大丈夫よ 私は子供達の本当の母親じゃないけど今が一番幸せなの」
ベル「それを聞いて安心しました。」
ベル「明日ここを離れて天空に帰ります。
天空からストロベリームーン島が危険な目に合わないように僕がいつでも駆けつけます」
女の人「ありがとう」
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朝が訪れた
子供達と管理人の女の人が見送りに来てくれた。
子供達「ベルーまた遊びに来てねー」
ベル「また、来るよー」
ベルは白い羽を広げて天空に帰って行った。