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【要約】こうやって頭の中を言語化する。 読書記録53

こうやって頭の中を言語化する。
荒木俊哉

コピーライターがコピーを考える時間というのは、「自分に問いかけをしながら自分で自分の話を聞いていく時間」である
→思考や内省は自問自答をすることで、言語を使って自分に質問を投げ、それに答える、さらにそこへ質問をしてそれに答える、を繰り返すことである
→思考量=自問自答する量

キャリアコンサルタントとして関わる際のポイント
→相手の言葉に「関わる」聞き方をする
→何かの提案をするわけではなく、相手から出てくる言葉に対して関わっていくことで相手が自分で気づきを得て思考が前に進んでいく
→カウンセリング中は「相手の辞書を作る」イメージを持つ
→「仕事」とは?仕事において、「活き活きしている」とは?「ストレス」とは?

言語化とは自分へのセルフカウンセリングである

言語化に繋げるコツ
①過去の印象的な「出来事」を聞いていく
→いきなり「感情」を聞かれてもなかなか答えづらい
→出来事であれば思い出すという作業で振り返ることができるのでまずは出来事を思い出してもらう
→その出来事に対して何を感じたのかという「感情」を聞いていく
→「出来事」→「感情」の順番の方が容易な言語化に繋がる

②アドバイスをしない
→必要なことは「自分との対話」をしてもらうこと
→出来事から感情を引き出し、本人の中で思考を巡らせてもらう
→その中で自分だけのオリジナルな辞書を作っていく感覚で自分なりに言葉に対する定義を定期的に問いかけ、言語化に繋げていく
→答えは常に自分の中にある

言語化を鍛えるワーク
①1日の中で起こった出来事に対して最も感情が動いた「出来事」とその出来事に対して「感じたこと」をメモしておく
②夜家に帰ったらそのメモを見て、「のはなぜか?」と問いを立てる
③その問いに対して3分間で5つ以上を目安にどんどん書き出す(頭に浮かんだものをそのまま書くことが大事、難しければ声に出して答えてみる→書くより話す方が速度が速く生の声が出てきやすい)
④結論を1行でまとめる
→たくさん出た答えに対して、「〇〇ということがあり〇〇という感情になったのは、〇〇から。」
→これはいくつか出た結論を「普遍化」する作業ともいえる=結論の普遍化
→コピーライターには「書く力」と「選ぶ力」の2つが求められる
→自分で書き出したものの中から結論を選んでまとめる力もコピーライターにとって重要な力の一つ
⑤「これからはどうしたいのか」を記入する
→出した結論に対してこれからの行動や意識することを加える

このワークをしていくと、3分間で書き出した言葉は3分のうち後半にかけて出てきた言葉の方がより自分の思いや意見の本質に近い言葉が出てくることが多い
→始めは感情的な言葉やワードがでてきて、その後に自分の中での内省が深まり徐々に問いに対する答えの本質に近づいていく可能性が高い

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