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北欧旅行記2024.8 ⑤4日目 ヘルシンキ

8/9金曜日 ホテルで軽く朝食後、9時の開店と同時にカフェアアルトへ。シナモンロールとコーヒー。シナモンロール、ぜひ食べたいと思っていたものの、ガイドブックを見ると、どこもどでかいらしい。カフェで食べてる人や路上で食べ歩きしてる人を見てみると、確かにどれもどでかい。でも、フィンランドで一度は食べておきたい。で、とうとう注文。確かに、でかい。15cm×15cmはある。ナイフとフォークをつけてくれたので、さくさく切っていざ。
美味しい…!日本のシナモンロールって、すごく甘くてふわふわした感じですが、こちらは甘さ控えめ、シナモンがしっかり効いていて、生地はしっかり目でしっとり。生地を食べる感じです。トップのパールシュガーのカリカリも効いてます。
ポットにたっぷりのコーヒーと合う。
やっと食べられて、にやにやしてしまう。
しかし大きいので、半分はジップロックに入れて持ち帰り。ジップロック、パンや簡易包装のクッキーなども持ち帰れるので、何枚か持って行くことをお勧めします。

シナモンロール!

カフェアアルトの店員さん、前二回は若い女の子でしたが、今回は50〜60代と思われる女性。この方も大変親切で感じが良い。注文した物を置く時の楽しんでね、とかお会計時の楽しんだ?とかって、決まり文句だと思うけれど、その言い方も優しい。カフェアアルト鉄板。
ヘルシンキの店員さんって、揃いも揃って、大変親切。今まで訪れた10カ国くらいの中で、断トツに親切。国民性なんだろうか?ほぼ店員さんとしか接してないけど、広く一般に親切な人が多いんだろうか?大変旅行し易かったです。
日本の(特に東京のなのかな)店員さんって、無関心だったり、面倒くさそうだったり、不機嫌だったりが多くないですか?心温まるやり取りって少ない…皆んな疲れ過ぎているんでしょうか。

中央駅前から20分くらいトラムに乗って、イッタラ&アラビアデザインセンターへ。今日も真っ青な空。眩しい。郊外に近づくにつれて、緑が増える。というか、東京と違い、中心から出たらすぐ緑が増えてくる。商業ビルとかマンションとかいくつも通り過ぎるのだけど、どの建物もちょっと古く見える。高層ビルはなし。東京って、なんであんなにばんばか新しいビルが立つんでしょう。経済が発展し続けてるとも思えないんだけど…。

中央駅

その名もArabiankatu駅を出たらすぐに、おお、アラビアの建物が見えてくる。レンガ作りのビルの横のガラス張りの通路を進むと、紙袋を抱えた人たちが何人も出てくる。まだ10時過ぎなのに、もう出遅れた?と思いつつ進むと、なんと長蛇の列が。私は思った。きっと、特別割引中で、入店に行列ができてるんだと。で、最後尾につく。その後も列は伸びて行く。並んでるのは男女半々くらい、若い人も高齢の人も。多分皆んなフィンランド人。日本人観光客が2、3組。
日本だと食器を買う中心って30〜50代くらいの女性と思うけど、家周りのことに関心がある人が多いと聞く北欧、やはり食器に興味ある人が多いんだろうか。
前に50人は並んでて、なかなか列は進まず、40分くらい待ったところでやっと店の入口が見えてくる。ん?なんかおかしい…。皆んな店内を見て回らず、レジで何かを受け取って帰って行く。え?この列なんだったの?ノベルティでも配ってるの?もうすぐ順番が来るし、ここまで来たら、レジで聞いてみよう。
なんでこの列に並んでたのか分かりませんでした。この列何ですか?と聞いてみると(こんな奴いないだろうなー…)、今日はトーベ・ヤンソンの誕生日で、記念の限定マグカップが発売されてるとのこと。そうだったのか!確かに、皆んな持ってる紙袋がムーミンで、ちょっと不思議には思っていた。そして後で気づいたけど、エスプラナーディ通りのイッタラにも、でかでかと告知が出ていた…。

アラビア
でかでかとマグの広告

せっかく並んだので、一個購入。かわいかったですよ。…それにしても、限定マグカップへの熱量やたら高くないですか?朝からこんなに行列なんて。しかも、皆んな結構まとまった数買ってそう。列の最後尾の方は売り切れてた。おばあちゃんたちが転売目的とも思えないし…皆んなマグをコレクションするのを楽しみにしてるんでしょうか?

ここの店員さんも親切だった。50〜60代かな。日本のイッタラに行って、年配の店員さんってあまりいないと思うんだけど、どういう仕組みの違いなんだろう?表参道のミナペルホネンで、高齢の店員さんが多くていいなと思ったけど、あれは意識的にそうしてる特殊な例ですよね。
レジで30%オフのチケットを貰うも、もう色々買っちゃったしなあ、と何も買わず。広いスペースで品揃え豊富。ゆったりした売り場でソファもあり。ここでもビンテージコーナーがありました。sunnuntaiのオーバルが気になってたけど、なかった。日本のscopeの品揃えってすごいですね。

段々バードになって行く
窓の外は緑
ガラスのオブジェ。素敵。

8階のギャラリーへ。日本人が1組いましたが、途中から誰もいなくなり貸切で見る。ちょっと中心から離れてるから、ここまで来る人少ないのかな。
ゆったりした空間に、過去に発売されたモデルがずらっと並んでいる。カイピアイネンやルート・ブリュックの芸術作品もごく間近で見られます。窓の外を見下ろすと緑。美術館ってほど作品数は多くないので、買い物ついでに来るくらいが良いかな。 

カイピアイネン
カイ・フランク
ルート・ブリュック
ルート・ブリュック
ポモナ。意外と大きい。

トラムで中心部へ戻ります。途中、お婆ちゃんが乗ってきたら、30代くらいの女性が手招きして隣に座らせてあげてた。二人は暫し話してお婆ちゃんは何駅か先で降りて行った。日本で、知らないお婆ちゃんと話すってあまりないですよね。こういう親切をあまり見ない。
旅行者の私は良い部分しか見てないと思う。実際住んだら色々な問題があるんだろう。でもやはり、年をとることが日本よりは不安にならないんじゃないかと思った。

中央駅前から15分くらい歩いて、デザイン博物館へ。エスプラナーデイ公園を過ぎてからは結構な上り坂でしたが、道は真っ直ぐで簡単。
まずは博物館1階のカフェでランチ。そんなに広くはないですが、ミュージアムショップと繋がった一角に5、6テーブルある。サラダ、デリ、スープ、パン、スイーツ、コーヒー、お茶など自由に取って、席に着く形。野菜中心、肉はなくて大豆ミートなど。素材を生かした薄味で大変美味しい。スープは人参のポタージュ。建築・インテリア雑誌が置いてあり、ゆっくり眺めて休憩。
チケットを買って1階の常設展示室へ。チケット20€⁈高い…。このチケットで建築博物館も見れるそうです。
常設展は電化製品、アアルトの家具、カイ・フランクのグラスなどフィンランドデザインものが並ぶ。展示物はそれほど多くないですが、アンティ・ヌルメスニエミのポットとか、色々かわいくてときめきます。
2階の企画展は修理、がテーマ。金継ぎした器や日本の刺子の足袋、日本人作家(名前忘れた。男性)の、端切れを繋いだ巨大なタペストリーなど。バラバラになったルート・ブリュックの陶板画を修復した物も(壁には掛けられず、平置き)。広い展示室にゆったり展示されている。地下には、アラビアの往時の工場模型など。人がいなかったけどワークショップ用らしき部屋もあった。

デザイン博物館
ロビー
ここにもルート・ブリュック
ミュージアムカフェ

博物館を出たところに、木のベンチなど置かれた一角があり、一休み。ふと見ると、木の大きなブランコが2つあり、一つにお婆ちゃんが座って本を読んでいる…!なんだかすごく良いですね、こうやって街でゆったり過ごせてるって。
ブランコに座って本を読んでるお婆ちゃん、これまた日本ではまず見ない。なんだろう、日本ではやっちゃいけない(とわたしが思い込んでるだけ?)、普通はやらない、みたいな事が多い気がする。
とりあえず、お婆ちゃんの隣のブランコに座っておきました。

エスプラナーデイ公園へ戻り、ベンチで暫しぼんやり。ベンチで憩ってる人沢山。緑が目に染みる。気候が良くて、気持ち良い。蚊がいないのもいいです。
okraへ再訪。今日は年配の女性店員さん。プリンターはまだ動かないけど、手書きの免税書類をくれました。なんだ、手書き版もあったのね。昨日の若い店員さんは知らなかったんだね。昔は手書き版しかなかったのでしょう。年の功です。
免税書類は、パスポート提示しパスポート番号など印字された書類をくれる事もあれば、パスポートなんか求められず、手書き用の用紙を渡される適当?な店もあり、様々。
どちらにしても、空港に行く前に、自分の住所、メアド、電話番号、署名など、記入しておきましょう。

ストックマンの地下でまた夕ご飯調達。ミートボールとロールキャベツ、ジャガイモ、サラダ。ミートボール一個だけ買ったら、少なさにちょっとびっくりされる。
セルフレジでまた困っていたら(同じバーコードを2回スキャンしてしまい消せなくて)、するすると優しい女性店員さんが現れ助けてくれた。

ミートボールもロールキャベツもあっさりして、肉だねが柔らかくとても美味しかった。素晴らしきデパ地下。


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