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友達は本当に友達か

仕事も遊びも家族の事も子どもの事もすべてを話し、伝え、喜び、悲しみを共有していた。
第一の友達だった。
30年以上ののお付き合いだった。
家族の知らない事も話せる間柄だった。
お互いの家族も仲良くお付き合いしていた。
他の人からは姉妹の様だと思われていた。
10日以上の長い旅行でも意見の違いはなく楽しめる間柄だった。

その友達が亡くなった!

病気で入院した事を知る。
治療が始まった事を知り、繰り返し電話するが出てくれない。
ラインを送るが 既読 は一度も付かない。
友達の家族に連絡すると、感染予防の為面会は出来ない。
電話もラインも家族以外は出ないと決めている。と返事が来た。
それでもいつかは?と定期的にラインを送ったが、お互いの気持ちは交わすことができなかった。

亡くなった!!
と言う知らせは突然に来た!

回り回っての知らせだった。
前後の事は全く分からない。
知らせを受けてきょうで4日が過ぎた。
もしかして!?と、今日まで待っていたが
連絡は来なかった。
もうひと通りの儀式は終わり友達は旅立っただろう。

気持ちを落ち着かせ、今までの長年の
出来事を思い出す。
楽しかった事ばかりが浮かぶ。
笑っている姿しか浮かばない。
彼女の心は何を考えていただろう?

私に、心配かけないための最大の配慮だったのか? 
きっとそうに違いない。
そう想うことにした。
彼女は少しでも心の思いを伝えてくれたら一瞬でも気持ちが晴れるときがあっただろうに!
これが本当の 友達 なのか?

彼女の最後の思い出は
古い職場仲間との食事会で、隣のお皿から自分の好物をもらって食べている幸せな笑顔が浮かぶ。

病気の姿を見せない彼女の気配りがある。

自分に置き換えてみた。
自分はきっと泣き叫び わがままいっぱいを友だちにぶつけるだろう!

悲しいけれど彼女は旅立ってしまった!

本当の友達だった!

今の気持ちを最後まで読んでいただきありがとうございました。
明日は元気な笑顔を報告できます様に!



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