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【エッセイ】自分が納得しないことには

自分以外の他人(ひと)に何かを言われても、
それが自分の心に響かなければ
腑に落ちなければ
真に受ける必要は全くない

少し前に、会社の上司から定期的に実施される個人面談を受けた
「今月の成績はこれぐらいだよ、来月はどうすればもっと良くなるか
考えようね~」という趣旨のものだ
表面上しっかり話を聞いているように見せるし
理解している風の相槌も打つ

だけど、この上司の言葉には若干の不快感を覚える
あまりにも言葉が届いてこない
自分の中に言葉が入ってくる感覚がない
それは、普段のその上司の仕事ぶりを見ているから
「こいつ何言ってんの」という感情が自分の心を占め、
言葉が入ってくることを妨げる


自分の心に響かない言葉を
真に受けなくて良いと気づいたのは、20代前半
職場の人で不足で、新卒2年目の自分が急に責任あるポジションを任された
「ここを任されるのは絶対にあたしじゃない、他に出来るやついるだろ」
そんな考えがずっと頭をもたげていた

さらには、周りに
「お前にできるのか」
「なんでお前なのか」
さんざんプレッシャーをかけられた
だけど、逆に言われすぎて
ふとした時に
『スンッ』と何かが腑に落ちたことを覚えている

そこからの自分は強かった
『自分以外の他人(ひと)が何を言ってこようとも
あたしはあたしのペースでしか進めない』
と気づいたから
もう何を言われても気に留めない
自分のペースで、今やるべきことだと思うことをやり続けた

そうすると、本当にほんとうに少しずつだけど
周りの私を見る目が変わってきたことを感じた


責任あるポジションを任されたあの時
周りの人間からのプレッシャーや嫌味をすべて真に受けていたら
私の心は壊れていただろう
だけど色んな感情を向けられたことで
『この言葉は心から私のために言ってくれている』
『言葉に棘はあるが、実は優しさの裏返し』
と少しだけわかるようにもなった

だから私は言う
自分以外の他人(ひと)に何かを言われても、
それが自分の心に響かなければ
腑に落ちなければ
真に受ける必要は全くない

自分の心に届かないものは
届かないなりの理由があるから

#自分の心を手放さない
#全部繋がっている





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