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【ネタバレあり】えいがさき第1章の感想

 映画『ラブライブ!虹ヶ咲学園 スクールアイドル同好会 完結編 第1章』の舞台挨拶ライブビューイング回を2回観てきました。
期待を超える素晴らしい出来でした。

 素晴らしい楽曲、PV、キャラの関係性の深堀、旅情感、新キャラ……
アニガサキ1期みたいな熱を感じました。
最近虹ヶ咲から離れてるな……って人にぜひ観てもらいたいです。

 以下ネタバレを含みます。









・いつ、誰のライブが始まるかという緊張感、期待感

 劇中のスクールアイドルグランプリはいつどこでもライブを始められるという設定。いきなりしずくがライブ始めて驚かされました。

 この設定により、視聴者はいつライブが始まるのかという緊張感を持たされるわけです。次は誰なのか……期待しながら次回予告を観ていたアニガサキ1期を思い出しました。

・虹ヶ咲6人を置いてきた英断

 今回沖縄に行ったのは6人+侑だけで、残りの6人は冒頭顔を出しただけでその後一切出てきませんでした。

 それによって沖縄に行ったメンバー同士の関係性が深堀されました。普段あまり見ない組み合わせのあゆラン、かすラン、あゆエマ、エマラン、そしていつにも増して濃厚なしずかな……

 個人の成長も描かれました。
他人の世話を焼けるようになったかすみの成長、
彼方の生活に余裕ができて将来を考える心境の変化、
果林やランジュの相手をして成長したエマの包容力、
1人で戦いながらも仲間を思いやれるランジュの成長
不思議なカリスマ(笑)を持つ歩夢の成長

 13人いるとどうしても存在を表す以外意味の無い発言が出てしまうのですが、そういうのが一切なく、キャラを深堀できたと思います。
 主役でクレジットされるのにセリフ一言だけとかかなり思い切った判断ですが、英断だと思いました。

 また、今回留守番組のキャストも可能な限り舞台挨拶に駆けつけて、ニジガクの絆を感じました。

・沖縄感

 ラブライブ!の映画ではスタッフが慰安旅行ロケ旅行に行くのが通例ですが、今回もしっかり沖縄ロケしてきた様子が随所に見られました。
 
 色んな観光地や食べ物が出てきて、沖縄行ったことがない私でも少し沖縄を感じることができ、行きたくなりました。

・新曲とPV

 5人分新曲披露されましたが、どれも良かったですね。キャストも言われてましたが沖縄のテンションのせいか、どの曲もいつもより強めに感じました。

 最近ラジオ体操とか校歌とかだったので久しぶりに虹ヶ咲が帰ってきたって感じです。

 映像もアニガサキみたいに色んなネタや過去の衣装とか出てきてファンサービスたっぷりでした。速すぎて見えず、映画館なのに一時停止したかったです。これは円盤で見返すしかないです。

 しずくの元気さ、彼方の可愛らしさ、ここに来て新たな境地を開いた感じです。背景は本当に情報過多です。

 エマは天ちゃんとのセッションが良かったです。ギターみたいにピックをギュイーンってやるのシビれました。もっと天ちゃん映して欲しかった。と思って2回目探してたら後ろの障子とかにも映ってました。

 ランジュはほんとほーみんが言った通りです。子供の頃が出てくるのずるいし、原チャリで疾走しながら仲間との思い出に浸るのはザ・青春って感じで、ランジュ良かったねって思いました。

 そして歩夢。鼓子ちゃんも言ってましたが間髪入れずに始まるのはズルいです。そして曲が良いのに加えて、なんかあぐぽんがさらに歌上手くなってる気がしました。声に重みが増したというか。
 
 歩夢の過去衣装が出てきてこれまでの歩みを見せられるのですが、あぐぽんの成長も感じられてエモかったです。

 やっぱりラブライブ!はライブだと思いました。
 ストーリーが少したるんでも最後にライブやれば全て良し。
(今の蓮ノ空に足りないのはこれ)

・新キャラ

  天ちゃん可愛くて良かったですねえ。
 コイトーより背が高いのがまた良いですねえ。

 天ちゃん絡みの話はすっごいスピーディーに進みますが、それが良いんです。60分を濃密なものにしてくれました。

・海を越えた歩夢

 ランジュはスクールアイドルになる為に海を越えたが、歩夢はスクールアイドルを広めるために海を越えた。これから歩夢に憧れてスクールアイドルになる子が出てくる。だからランジュは歩夢を尊敬している。

すごい後付けの理由っぽいのですが、すごい説得力を感じます。
キャラクターメイキングの妙だと思いました。
いつもここでうるっと来ます。 

・劇伴

 アニガサキの時のメロディが随所に有って懐かしかったです。最初の振り返りで「大好き!!!」が流れた時はもう勝ちだと思いました。
 
 また変な話ですが、舞台挨拶の最後のフォトセッションでキャストが整列してメイン曲(トキメキへ!?)が流れた時、なぜかこちらが誇らしい気分になりました。
虹ヶ咲になくてはならない音楽です。

・小ネタ

  小ネタは多すぎて2回見ても拾いきれませんでした。
 最初からヤダプレートとか彼方の帽子とかてるてる彼方とかライブグッズが登場。
 PVはネタの宝庫で目が追いつきません。

 スクフェスの部員。

 あの変な動物たちは麦穂あんなさんでしょう。

 さらにラブライブ名物のガラガラライブや幼馴染ワープも登場。

 ここにきてなお、虹ヶ咲の歴史、ラブライブ!の歴史を貪欲に取り込む姿勢を感じました。

・メタ的な問題

 今回のスクールアイドルグランプリはソロで競うのですが、キャラたちは同好会メンバーと競い合うことに戸惑いを見せます。これは現実の虹ヶ咲活動初期のソロ対立路線を彷彿とさせました。初期は人気投票とか多かったのですが、キャストも気持ちを表明したりして虹ヶ咲は協調路線に舵を切っていきました。

 思い返せばμ'sの劇場版も「人気絶頂の中で活動終了する」というメタ的な問題を作中で再現しました。

 伝統に倣ってメタ問題を取り入れた、というのは考えすぎでしょうか。

・絵柄

 公開前から賛否ありました。私も正直違和感を感じています。
ただ映画を見終わったら、あの沖縄のカラッとした感じはこの絵柄だから出たのかなと思いました。

 新しい絵柄を受け付けない人もいるでしょうが、それを理由にこの映画を観ないのはもったいないです。


・まとめ

 ファンムービーはこういうので良いんだよって感じです。
虹ヶ咲熱が再燃しました。

 キャストも言われてましたが60分があっという間で、2回連続で見ても飽きませんでした。
 これから4DXやドルビーアトモスでも観てみたいと思います。

第2章も期待大です。

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