いまカイオーガグラードンを握る理由
0.前置き
こんにちは あるいは、こんばんわ
まず大前提としてこれは主観による雑記です
間違った解釈や不適切な語句などが含まれている可能性があります
ご容赦ください
1.環境考察
ではなぜカイオーガグラードンを握るに当たって、それを選定したのか
その話を始めるためにまずは現在(ダークファンタズマ発売)までの環境考察を始めましょう
これは5/29に開催された全国のシティリーグでのベスト8までの入賞デッキの統計である
3回以上入賞デッキがあるもののみ抜粋し、他はその他とした
(その他内訳:雷バレット2 連撃カラマネロ1
ヨクバリス2 ダダリン1
連撃ウーラオス2 カイリュー1
ムゲンダイナ2 ジバコイル1
ヌメルゴン2 サンダース1
カプコケコ2 アイアント1
リーフィア1 )
筆者がこのデータを集めている中でまず驚いたのはヒスイゾロアークの数である
事前予想では火力は高いけどどうなんだろうね?という少し濁したような感触だったと記憶しているがまさかここまで数を増やすとは思ってもみなかった
ゾロアークの台頭によって環境にどういう変化が起こったのかを考察してみよう
まず1つ目に思い浮かぶのはパルキア、ミュウ、ゾロアークともにベンチを広げるアーキタイプのデッキということである
「あくうのうねり」「のろいをきざむ」はもちろん「ゲノセクトV」もそうだろう
ここで筆者はまず「ベンチを効率よく喰えればかなり勝ちやすいのではないか?」という考えに至った
2つ目に思い至ったのは安定重視だった環境から上振れへのほんの少しの許容だ
ヒスイゾロアークのデッキはベンチの数、ダメカンのばら撒き、エネ供給と事前準備が多めである 他にも主流のパルキアはベンチの数とエネの供給、ミュウはテクノバスターを打つだけならベンチにゲノセクト1体とエネだけでいい
これらに比べるとやはりゾロアークの準備は「多め」であると言えるだろう
それを解決するためにVSTARパワーでのドロー供給や水と組み合わせてメロンを使うアーキタイプなども存在するのだが筆者が一番気になっている点は「大口の沼」の準備である
デッキ60枚に対して4枚のカードを最初のドローも含めた手札8枚にひく確率は44.4%
これを引くためにクロバットや博士などが入ってはいるのだろうが、サーチではなく不確実なドローに安定という言葉はふさわしくない
クイボ+ベンチ1匹でクロバットを出したときにナイトアセットで引ける追加ドローは3枚これでようやく56%
博士を打つと合計15枚ドローこれでようやく69%である 7割にすら届かないのだ
沼を出す前にベンチを並べるとダメージポンプが必須になるし沼を引いた後に確実に都合よくベンチが揃う訳もないだろう
うらこうさくやフュージョンシステムで比較的安定しているパルキアやミュウに比べて上振れ下振れがあるというのが理解いただけただろうか?
(もちろん入賞数が多いのだから比較的下振れても勝てるデッキなのだろう、ここで言いたいのはヒスイゾロアークが‘‘だから弱い‘‘という話ではなく、比較的狙っていける上振れならそれで押し勝つのも‘‘アリ‘‘だと環境が語っている、という話である
少なくともアルジュラが一撃の方のジュラルドンを採用して悪の塔やカリンを増やして回復を減らして‘‘安定‘‘を取っていた頃よりは許容されているように感じる)
3つ目に感じたのが闘弱点の大幅な増加である
そもそもアルセウス系統のデッキが多く(19個)、ヒスイゾロアーク、ハピナスミルタンク、ゲンガー、レジギガス(優秀なアタッカーであるレジギガス、エレキがどちらも闘弱点)を含めると59個 これはパルキアをもしのぐ数であること
更にパルキアを刈りに来た雷タイプの主流ライコウ、カプコケコ、サンダース、ゼラオラ、ジバコイルこいつらみ~~~~~~~~~~~~~~~んなアホみたいに闘弱点である
いまや時代は雷より闘、これに尽きる
さぁ、どんなデッキを選ぼうかアイデアは浮かんできたのではないだろうか?いよいよデッキ選定である
2.デッキ選定
さて、ここまで環境を洗った中で闘タイプでベンチを食えるデッキだと良さそうというのは皆さん察しがついているだろう
そう、勿論コイツ
連撃ウーラオスさんである
よっしゃ決まり!じゃあ連撃ウーラオス使うで~!^^
…なんてなる訳がないのである
それで勝てるなら現状連撃ウーラオスの入賞数が少ないのはおかしいしもっと話題になって数を増やしているはずだ
そもそも環境の分布をみてメタデッキを握るなんて誰でもやっている
それでEASYWINさせて貰えるほどメタデッキが台頭していないなら甘い考えなのだろう
だが目の付け所は悪くない
数は少ないにしても確かに入賞しているし先ほど考察した環境予想も間違っていないだろう
ならばなぜ連撃ウーラオスが勝てていないのか?を考察し、その弱点を克服するデッキを見つければ良いのではないだろうか
なぜ連撃ウーラオスが勝てないのか
簡単な答えだ ベンチが食えなくて、環境大手のミュウに弱いからである
ミュウに弱いのは簡単だ こっちは超弱点で向こうは超抵抗である
普通に勝てない
それはそうとベンチが食えない?何を言っているんだと皆さんは思うであろう だが現状のベンチによくいる顔ぶれと「キョダイレンゲキ」の性能を見比べてほしい
なんか威力足りなくね…?
これにさらにレジ系6種類が130オーバーである
倒せるやつより倒せない奴のほうが多い
「いやいやw輝く系やマタドガス倒せないのは残念だけどウーラオスのキョダイレンゲキは手負いの相手を倒したりシステムポケモンを倒すのが仕事だからw」と言いたい皆さんの声が聞こえてくるがエネ全部トラッシュする癖に落ち武者狩りとビーダルくらいしか倒せないなら処理速度が遅いんじゃ!!と言いたいのである
筆者が求めているのは最低130以上できれば160のインテレオンまで1回の技だけで倒せるポケモンなのである
なんてそんな都合のいいポケモンがいる訳・・・w
いた。なんて都合がいいんだポケモンカード
しかも最大250まで出るらしい
システムVどころか普通にメイン格のVまでVSTARに進化してなければワンパンである 完全にオーバースペックだ
流行りの雷が弱点であることが少しネックだが、あいつらはパルキアを倒すために基本技威力が高い
軽い打点で殴ってくる雷なんてライコウとジバコイルくらいだ
許容範囲だろう
そしてカイオーガを使うなら忘れちゃいけない相方がいる
グラードンさんだ
こいつはバトル場1匹にしかダメージを与えないが最大400
4枚捲れば320でお守り付けたVSTARの310ラインすらワンパンする
闘弱点のVなら2枚VMAXでも3枚捲れば倒せる
ミュウVMAXが抵抗で5枚捲らないと倒せないが抵抗持ってるVMAXを上振れたらワンパンできるかもしれないというだけでヤバイ
上振れで不利状況さえ覆してしまうのだ
しかも草弱点なのでサイコジャンプで死なないしフュージョンエネルギー1枚のメロディアスエコーなら耐える なんだこいつ
ここまでの考察でいかにカイオーガグラードンが現環境に適応しているかお分かりいただけただろうか?
闘タイプのアタッカー、高威力のベンチ狙撃、さらに非ルールでサイドレースも有利 完璧だ
3.構築
まず基本としてエネ過多構築、そして初動札が8枚+カイオーガフリージオの2枚初動が1セットで組んでみた
「いや、見てすぐわかるマナフィで詰むやつや~~~~ん!!!」
はい。対策カードを入れましょう
マナフィの対策となるとボスの指令だろうな~
だがここで筆者の脳内に電流が走る―――!
コイツだ ウルガモスが起動するならこいつでもいけるはず
2エネ要求は少し重いが高火力はグラードンで事足りているしエネを戻すギミックもデッキを打ち切るころにはサイドを取り切って勝っているという予定(未定)
それよりもマナフィはどのデッキでも1枚採用が主流、1度倒してしまえばレスキューキャリーが入っているような非ルールバレット系以外ではつりざお以外では対処できないしワンテンポ遅れる事
マナフィだけでなくメッソンも食える可能性、サーチ手段がないボスよりもバトルVIPパスでついでに用意できるポケモンであることを加味して採用になりました
その後あなぬけをこちらの狙撃したいポケモンをバトル場に出されると不利になりそうだと思いいれかえに変更
全員種なのでカートを採用 基本炎を雷に変えデッキが落ち着きました
初動札は8+カイオーガフリージオの2枚初動が44の1セットで初動成功確率は76%です
4.実践編
6/4 地元のジムバトルにこのデッキを抱え殴りこみました
ジムバトル前フリー対戦
アルジュラ 6-0 〇
かなり好感触でした
初動にユウリ+VIPパスを引き、最大展開
フリージオスタートだったのでそのままエネ加速
相手が先2で進化できずカイオーガで5枚捲れて後ろのジュラルドンVとアルセウスVを2枚とってサイド4枚とって先3何もできず版が帰ってきてカイオーガ逃げグラードン前でグラードンで捲って勝ち
相手が先2で進化できない事故もありましたがこちらはかなりやりたい放題でまさにEASYWIN
カイオーガグラードンのスペックに力を感じる対戦でした
ジムバトル開始 参加人数18人
1戦目 ムゲンダイナ 4-6 ✕
最初の手札がカイオーガ+水エネ6枚で引き直しもできずスタート
大事故ですね フリーが手札良かった分悔やまれました
後1ドローでフリージオを後3ドローでユウリを引き込みなんとか体勢を立て直しますがその時にはサイドも取られ相手は殴れてベンチもご満悦
バトル場ムゲンダイナVMAX 悪2エネ
ベンチクロバット3(内1体にハイド悪と基本悪)ガラルマタドガスヒスイオオニューラ
の状況でカイオーガで技を打つも3枚しか捲れずヒスイオオニューラとマタドガスを気絶 4枚捲れればクロバットを2体気絶でサイドレースも追いつくかと考えたのですがそう上手くは行かず
その後じわじわとこちらの準備と相手のサイドの取り合いが始まり、グラードンで前に出ていたクロバットを倒しサイドを2枚確保
そしてサイドレースに負けて敗北という感じでした
1戦目で事故を起こすと絶望的なのとベンチ展開と後2で技を打てないと厳しいと確信しました
2戦目 ミュウ 3-0 種切れ 〇
2戦目で仮想敵のミュウVMAXですね
初動はカイオーガスタートでユウリといれかえカートを確保
後1で展開してフリージオで技も打てます
先1で前オドリドリ後ろゲノセクトのみで番を渡してきたので事故ってるのかな?と思っていましたが先2でタブレット空打ちしてまでフュージョンシステムで引くものの有効札が引けないようで後2カイオーガ技で4枚捲れてゲノセクト気絶
先3もなにもできず後3カイオーガにエネ張ってなみのりで前倒してWIN
相手事故ってましたがゲノセクトをカイオーガで取る動きは理想通りなので及第点
フリー ミュウ 6-1 〇
早く終わったので同じ方とフリー
今回もユウリ確保フリージオスタートで初動成功
先2でメロディアスエコーでフリージオ気絶
後2でカイオーガで5枚捲れてゲノセクト2体気絶
先3デッキ回らなくて後3でグラードンがメロエッタと後から出てきたミュウV倒して勝ち
ここでミュウ相手ゲノセクト倒せればトントンから一気に有利か勝ちまでいくなと確信
3戦目 エネ過多サダイジャ 6-1 〇
お相手は連撃マスター収録の「すなたいほう」サダイジャ
初めて見るもテキストを読んで同じ感じかと理解
今回はカイオーガスタートユウリ確保いれかえ確保で成功
お相手「むれをあつめる」バスラオとイダイトウも入ってるようでバスラオ展開スナヘビ展開
後1フリージオでエネ供給全然失敗しないし3枚以上は必ず付くのでメチャクチャ準備できる
先2すなたいほうでフリージオ落とされる
カイオーガもグラードンも前に出せたがカイオーガ技→サダイジャ技→グラードン技よりグラードン先のほうが相手の要求上げれると思いグラードンからサダイジャ倒して先3相手やはり動けず
お相手かなり博士やボールも入れていて動きやすくしてあるけど博士でエネ引きまくったみたいでした
後3グラードンで前張るか悩んだがカイオーガで要求どんどん上げるほうがいいと思い3エネ切って逃げ カイオーガでベンチのスナヘビとバスラオ倒し前スナヘビのみ
先4ベンチにバスラオ先5動けず そのままなみのり2回でWIN
4戦目 闘悪雷とりつかいバレットモクロ―入り 5-6 ✕
初動カイオーガスタート入れ替え+フリージオ+ユウリ
先1メッソン展開
後1エネ加速
先2ジメレオン展開2体並べてサポート確保
フーパが前に出てきてアサルトゲートでフリージオ気絶
後2カイオーガ前ジメレオン展開時にマナフィ出されなかったので遠慮なくジメレオンを2体気絶
先3ボスでグラードンを縛られる メッソン展開
後3エネ張って終わり
先4ジメレオン展開 アサルトゲート食らう マナフィ出される
後4エネ張って終わり
先5ボスで違うグラードン縛られる インテレオン展開
後6いれかえを素引き 2エネついてるグラードンと交代エネ張って前のライコウを倒す
先7クイックシューター+もえあがるいかりで削られてたグラードンと前のグラードンが倒される
後7フリージオでエネ加速
先8フリージオ気絶
後8カイオーガ波乗りでフーパ倒す
先9アクアバレットでカイオーガとフリージオ倒されサイド取られ負け
う~んフリージオ並べたのが負け筋とか最後エネ引かれて負けたとかマナフィキツ過ぎとかあるんですけど一番は縛られたらキツ過ぎるってことですね
完全にテンポ取り換えされちゃいました
ジムバトル結果は2-2で9位でしたね
良くは無く悪めの結果です
意気揚々と持ってきたデッキとしてはね
反省点としては
・まだ事故を許容できないこと
・縛られた時の回答
・ゲッコウガとジバコイルがルール持ちでバトルVIPパスにしか対応しておらず素引きしか呼べないこと
ですね
反省点が見つかったなら改善あるのみ!
今回でミュウ相手にも通せそうな事が分かりましたしかなりポテンシャルはあると感じたので擦っていきます!
5.改善
という訳で直しを加えたものがこちらになりま~す
VIPパスは後から引いた時エネよりも手札で腐るカードになっていたので再度落ちもケアして2採用
その分カイを採用しフリージオカイオーガどちらかしかいない時にあなぬけを持ってきてケア更にあなぬけだけある時はクイックに触ることでフリージオもカイオーガも用意可能 もちろん後1ならVIPパスに触れる
中盤終盤でもあなぬけ、クイックからネオラント経由してボスに触ったりなんかも可能(ボスは次ターン以降になってしまうが)
サポートに触れ中盤以降カイより強くなるピオニーも採用検討はあったが手札をすべてトラッシュするためクイックボールに触るとポケモン1匹しか持ってこられず初動をまかえないため今回は採用見送りとなった
ソニアは2枚しか持ってこれないがルール持ちに触れるユウリ
中盤でも山のポケモンを抜くことでエネの密度を上げれるので打つ回数が多ければ多いほど強くなるカード
ユウリと違って小回りが利く
以前のデッキでは中盤以降引きたいカードがなくゲッコウガが腐っていたが今は素引きしたいポケモンやグッズサポートも増えたので継投
縛られの回答は
カイ2+クイック2(ネオラントがいる場合のみ)+ネオラント+ひも2で7枚 以前の3.5倍である
マナフィへの回答もジバコイルにアクセスしやすくしてあるので十分だろう
本当にコイツが機能するかはまだ怪しいところだが(機能しなければクビにしてネオラントとボス追加)
初動札は13枚+フリージオカイオーガの2枚初動で91%である
・・・91!?!?勝ったなガハハ
次のジムバトルが楽しみざます~
今回の環境考察やデッキ考察はあくまでも筆者の‘‘雑記‘‘です
一応人様が読む用の文面は整えておりますが、ただのチラシの裏に書かれた文字の羅列だとお忘れなきよう