推し活に疲れた話

先日、「女性向け二次創作界隈におけるTwitterをやるべきか否か問題」という記事をあげました。
有難いことに共感して頂けてるのか今までで反応が一番多い。
今日はその話から更に一般オタク向けに広げた話をしようと思う。

私には大好きな推しがいる。
長年続くジャンルの割と初期からいるキャラで、人気は中くらい。
今まで好きになったキャラとは色の違うキャラだが、今までと同じで同担はあまり見かけないタイプのキャラだ。

私は中学の頃にとあるコンテンツに出会ってからかれこれ10年ほどオタクをしてる。
今の界隈に出会う前はライトオタクをしていました。グッズ買うのもめちゃくちゃ悩むし、ソシャゲ課金もあまりしない。健全なオタク。

そんな私がSNSを始めた。
理由は現ジャンルの情報がSNSでしか手に入らないから。
これが地獄の始まりでした。

SNS、便利ですよね。
同じ趣味の友達が作れるし、同好の士が上げた素晴らしい二次創作が流れてくるし。

ですがその反面、女の醜い部分もまたこのSNSには蔓延ってました。

マウント、悪口、オタク特有の声デカ主張、エトセトラetc。
まともに浴びたら精神崩壊します。

特に私のいる界隈は酷い。最盛期はほんとに酷かったらしい。
らしい、というのは私が足を踏み入れた時は既に最盛期が過ぎていたからです。

定期的に学級会開かれるし、赤の他人であるユーザーに対してボコ殴りするし、ゾーニングされてないし。
ちなみに今でも年に何度か炎上します。怖い……

推しに夢中になるのはいいけど、それで他人を貶めるのは違うだろ……。と当時の私は胸を痛めてました。

それでも推しが好きで、だからこそ運営にお金落としてグッズ買ったりもしたし、高ぶる思いを文字にしたためてたりしました。

まぁ、でも。実装キャラ全員平等に愛してくれる保証なんてないですよね。

運営は人気キャラばかりゴリ押して、私の推しは都合のいい時だけセット売り。
ランダムグッズさえ全然ならない。それどころか推しと同じ分類で分けられるキャラはみんな全然グッズにならない。
新しいグッズ出たという情報に胸を踊らせて詳細を見てみても当たり前のように居ない推し。当たり前のようにいるオキニ。

心が荒んだ。

ココ最近で病んだのは最近でたばかりの新キャラ(人気でファンも多い)がゴリ押されてるところです。泣いた。

推しはずーっと待っててもグッズにならないのに。
心の折れる音が聞こえた。

推しだけが来ない訳では無いです。
むしろ、来ない子が実装キャラの半分以上。
それくらい同じ子ばかり連打されます。
決まった子の中から選出してるだろってくらい同じ顔しか見ない。

そりゃ分かりますよ。お金無いとコンテンツ続かないですしね。人気キャラ贔屓したくなりますよね。

でも、それ以外のキャラ好きな人もいるんですよ。
推しが欲しいんですよ。
推しの格好良いグッズがもっと欲しいんですよ。

SNSは当然、グッズ化されるキャラの名前が飛び交い「欲しい!」「嬉しい!」「ありがとうございます!」で溢れる。
あぁ、私の推しは来ないのに。
文句が溢れる。良くない。これは良くないぞ。

SNSの荒波に揉まれ、流され、そうやって私はもう元には戻れないくらいにすり減った。
推しが好きなだけなのに。
推しが人質に取られてるように感じてしまった。餌をぶら下げられて、でも待てと言われ。そうやって何度も何度も「ください」と言いながら黒い感情に飲まれていった。

私はもう、疲れたよ、パトラッシュ……

楽しくないのだ。
何を書いても。何を見ても。

で、Twitter辞めた後の私だが、作品を一つだけ完成させて支部にぶん投げた。
2週間ほど経つが、そこそこ伸びている。今もポツポツと反応が来る。
無理する必要はなかったのだろうね。見てくれる人は見ているわけだから。

Twitterが無いと時間ができる。
その時間で私は自分を大切にすることにした。
積んでいた本を読んだり、ご飯を作って食べたり、健康の勉強をしたり。おかげでメンタルは回復してきている。

推しに向き合う時間も出来ました。
今まで以上に推しに愛を注げている自信がある。
私にはこれでいいんだと思う。

推し活ブーム。
これは経済効果を見込んだ人たちによる大掛かりな洗脳でもあると私は思います。

推しが入れば目標が出来て、生きる意味になる。
推しがいることで生活が潤う。
いい面も確かにあります。

でも、忘れないで欲しい。
推し活はあくまで手段であることを。
辛くなったら離れていいんだということ。

他人と比べるのは、苦しくなるだけだということを。

自分に合ったやり方で推せばいいんです。
合わないな、って思ったら少し離れた場所で応援していい。
オタク同士繋がる必要もない。絶対買わないといけないものなんてない。
これをしないと推してると言えない、ということは無い。

無理しないでね。

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