記事⑥一人前の証、点数計算コンプリート

/////
あなたは点数計算ができますか?
 
私セトは以前はなんとなくでしたが、
今は身に付いています。
巣鴨でタンヤオイーペーコー2600
言ってきました。
 
得点はパターンが決まっているので、
得点表の得点を
英単語のように覚えてしまいましょう。


私はマンガに随分助けられました。
語呂があるんですね。
300/500 はゴミ
500/1000 はゴットー
700/1300 はナナトーサン
3900 はザンク
5800 はゴッパ
9600 はクンロク などなど
 
Mリーグを観ていると、Mリーガーは
アガって即、点数を言います。
アガられた人も一瞬で確認して頷きます。
相当な慣れが必要ですね。
 
そんな風にできたら、きっとあなたも
周囲から羨望の眼差しを集めるでしょう。
 
実卓を囲むときでも
誰か一人点数計算できる人がいると
重宝されます。
 
麻雀において、点数計算ができることは
資格を持っていると同義で強みです。


この記事を読めば、
以上のように重要な点数計算を
マスターできます。

初心者を卒業して
中級者を目指しましょう。
 
以下には、まずは点数計算が
要らないケースから見ていきます。
/////


点数計算が要らないケース=満貫以上の場合
 
アガったときの役の翻数の合計が
5翻以上の場合、得点は点数計算によらず
定められています。(和了点=アガり点)


13翻以上を数え役満と認めるか否かは、
ルールによって異なります。

最高位戦ルールでは
数え役満は認めていません。
13翻以上でも三倍満のままです。
 
役満の得点を得るには役満の役を
アガらなければならず、
役満が成立している場合、
役満以外の役およびドラは
得点に影響しません。

ただし、役満の重複は認められていて、
和了点は以下の様に定められています。


ロン和了のとき、ロンした相手から
和了点をもらいます。

ツモ和了のとき、和了ったのが親ならば、
子の3者から平等に和了点をもらいます。

例えば、親の跳満ツモ和了は
和了点18000で、
6000×3人=18000。
いわゆる6000オール。

 子のツモ和了の場合、点棒をもらうのは
子2人と親1人なので、
1:1:2の比率になります。

子の満貫和了点8000のツモ和了は、
2000×2(子)+4000(親)
=8000。
いわゆる2000/4000。

 子のツモ和了は、例えば跳満ツモ
3000/6000など、親から多く
取られるので、親被り(おやかぶり)
とよく言われます。 

/////
この記事念願の点数計算に入っていきます。
 
あなたは将来、符と翻数さえ判れば
瞬時に得点申告できるようになります。


符計算と合計の翻数は
覚えるべきものですが、
基本点の求め方は理解を助けるもので
暗記する必要はないです。
 
卓に座って計算しないですから。
この後に掲載する得点表を
覚えるのが大事です。
/////

さて、1~4翻の場合は
点数計算が必要です。
1.          符計算
2.          合計の翻数
3.          1と2から基本点を求める
4.          親か子か、ツモかロンか
         ⇒ 配点が決定する 

1.          符計算 
符とは和了ったときの手牌の高さであり、
符が高いほど得点は上がります。

(1)常に与えられる基本符20符に、
 以下を加えていきます。

(2-1)「刻子」につく符

注)中張牌(チュウチョー牌)
  =2~8の数牌
  ヤオチュー牌=1,9,字牌
 
(2-2)「対子」は役牌のみ2符、
  その他は0符。
  連風牌は2or4符。
 (ルールにより異なります。)

(2-3)「順子」は0符。

(2-4)「ターツ」も0符。

 
(3)待ちに対して符が付く場合もあります。
 リャンメン待ち 0符
 シャボ待ち 0符(シャンポン待ち)
注1)シャボ待ち=対子2つの待ち
        → 22+中中 など

 カンチャン待ち 2符
 ペンチャン待ち 2符

 単騎待ち 2符
注2)4567の4・7待ちなどは
延べ単騎と言われますが、
4で和了、7で和了
どちらも単騎待ちと見なせます。
2符付きます。

 
(4)和了り方による加点
 門前でのロン和了=門前加符10符。
 ツモ和了したとき=ツモ点2符。
 

(1)~(4)を合計し、
1の位を切り上げて符を求めます。
 これを”符ハネ”と言います。

例)32符→40符 / 40符→40符 /
  74符→80符
 
◎符計算の3つの例外(超重要)
Ⅰ)ツモ平和=一律20符2翻
Ⅱ)七対子=一律25符2翻
Ⅲ)食い平和=一律30符

/////
3つの例外について補足します。

Ⅰ)ツモ平和
門前でピンフのみを
テンパイしているとします。

ツモのとき、ツモ点は付かず
基本符20符のままです。
よって20符。
役はピンフと門前ツモで2翻。

20符2翻 子のツモ和了
得点は400/700 


20符が適用されるのは
このツモ平和だけです。
 
また、ロンのとき、
門前加符10符が付き30符。
役はピンフのみで1翻。
30符1翻は1000点。
 

Ⅱ)七対子
七対子のみは25符2翻で、
和了点は子が1600点、親が2400点。
50符1翻に等しいです。
 

Ⅲ)食い平和
鳴いてピンフ形で、本来20符のはずが
特例として30符になります。
 
鳴いているのでピンフはありません。
アガるためには、
三色同順・一気通貫などの
和了役が必要です。

喰いタン有りならば、
タンヤオも和了役。
/////

 
2.          合計の翻数
役の翻数の合計です。
例)ピンフ・ドラ1⇒2翻
  門前ホンイツ・役牌1⇒4翻
 

3.          基本点の求め方
基本点をb、符計算した符をa、
翻数をnとすると、
基本点b=a×(2×2)×2^n
     (2^nは2のn乗)
 
始めの×(2×2)を「場ゾロ」とか
「バンバン」とか言います。
計算上の付き物だと考えてください。

/////
以上のように、
翻数が1つ増える毎に
得点は2倍ずつ増えていきます。


ところが、5翻に到達すると
得点増加は低調です。
 
5翻→6翻→8翻
8000→12000→16000
 
なので、とりあえずは
満貫を目指そうというのは
この理由でした。

一番コスパが良いからです。
/////

ここから先は

1,320字 / 3画像

¥ 200

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?