薬物療法とは?
繰り返しになりますが、メンヘラ(精神系の問題)は「これを行えば治る」という確立された治療法はありません。しかし、「対症療法(その日その場しのぎ)」として薬物療法が有効です。
【西洋薬】
主に、発達障がい向けの西洋薬やてんかん向けの西洋薬があります。しかし、多くが「神経を鈍くする」もので、その'代償'として「ひどい眠気」、ないし「睡眠障がい(食う寝るだけの人生)」も覚悟しないといけません。当然、車の運転は「危険運転致死(飲酒運転と同じく重罪)」に当たるため、なお難しいです。
・リスパダール(リスペリドン)
・エビリファイ(アリピプラゾール)
・ビバンセ
・コンサータ
・ストラテラ(アトモキセチン)
・インチュニブ
・抗てんかん薬
など…
ただし、'脳みそ'のことなので「原因療法(根本療法)」による完治(寛解)の見込みはありません。これは、吃音障がいやトゥレット症候群(チック症)も同じです。
【漢方薬】
まだ研究はされていませんが、私の最近の経験上、少なくとも「安全上」に向いた薬物療法かもしれません。
即効性がないものがほとんどで、少なくとも1ヶ月以上の継続服用が必要です。それでも、副作用が弱い(完全にないものはありません)ため、「安全上」に向いています。
・抑肝散(よくかんさん)(ツムラ製54番)
→最もメンヘラ(精神)系でポピュラーな漢方薬。「抑肝散」の「肝」は「癇(かん)」という意味で、「かんしゃく」に効くと言われています。虚実判定(体質判定)で「実証体質(がっちり系など)」の人に向いていますが、赤ちゃんにも服用可能です。赤ちゃんや子どもの夜泣き、いらいらなどのストレス、認知症のお年寄りなど守備範囲も広いです。願わくば、研究が進み発達障がいなどの「対症療法(その日その場しのぎ)」として定着に期待です。
・抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)(ツムラ製83番)
→上記の「抑肝散」に「陳皮(みかんの皮)」と「半夏(里芋の一種)」を加えたものです。基本的には、抑肝散と同じ効果です。こちらは虚実判定(体質判定)で「虚証体質(ほっそり系など)」の人に向いています。主に、女性はこちらが向いている可能性もあります。
・桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)(ツムラ製26番)
→「桂枝(シナモン)」+「竜骨(動物の骨の化石)」+「牡蛎(カキの殻)」という漢方薬。後者の2つは要するに「カルシウム(Ca)」です。そのため、精神安定に効果があります。こちらは虚実判定(体質判定)で「虚証体質(ほっそり系など)」の人に向いています。感覚過敏にも効果はあります。こちらも願わくば、研究が進み発達障がいなどの「対症療法(その日その場しのぎ)」として定着に期待です。
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