
大学の勉強が苦痛である
僕は、大学に入ってから勉強がずっと苦痛である。
僕は大学の物理学科にいて、物理学を専攻している。
ただ、大学に入って以来物理の勉強が苦痛になっている。
理由は明白で、自分の価値観で学部を選ばなかったから。
僕は大学系列の中高一貫校に行っており、大学にもそのまま内部進学した。
なので大学受験はしておらず、ただ学部を選ぶだけだった。
僕が通っている大学は、文系と理系の比率が4:1くらいで、学部としては理学部しかない。
中高一貫の系列校からは、ほとんど全員が文系学部の方へ行くのだが、そんな中僕は理系学部の理学部物理学科を選択した。
その理由は、学部を選ぶ高校3年生の際、
・理系は就職がいい
・文系はバカ
・理系の博士課程はすごい
・とにかく文系は落ちぶれ者
・理系は頭がいい
といった、他者の価値観にどっぷり漬かっていたからである。
だれの価値観かといえば、主に母親とその両親である。
幼少期父親が単身赴任していたことや、家と母方の祖父母宅が近かったことなどから、僕はこれらの人達といる時間が長く、
それだけ彼らの価値観を洗脳されてしまった。
まあ、とにかく
たいして興味のない物理学を選択してしまったのだ。
そしてもう1つ、自分を苦痛に貶めていたことは
そんな物理が好きでない自分を責めていたことだ。
大学に入り、だんだん勉強が苦痛になっていったのだが
その苦痛を見ないふりをして
「自分は物理学に興味があるんだ」
と自分に言い聞かせていた。
そして、周りにいる物理が心底楽しい・面白いと思っている人たちを見て
少し焦りや罪悪観を感じるというか、
物理の勉強をやらないこともそうだが、自分は物理がたいして好きではないと思うことに対して
ブレーキをかけていた。
タブー視していた。
物理学のほかに、自分で稼ぎたいという思いからブログを始めたりしたのだが
ブログばかり書いて、物理学の勉強をやらない自分への罪悪感から
「ブログはあくまでもサブ」という思い込みを捨てられなかった。
それから、もう一つやばいのが
母親の過干渉である。
僕の母親は、紛れもない過干渉で、大学に入ってからも自分の成績や進路のことに口出ししてくる。
「あんた、成績はどうなの?みせなさい」
「勉強やってんの?」
「研究室はどうするの?」
などを、大学生にもなった息子に聞いている。
今となっては
「ああ、自分の人生が無いんだな」
と冷静に判断できる。
自分の軸があって、自分の人生を生きている人なら
自分のことで精一杯だから、そんなことを気にしている時間などないだろう。
ただ大学2年生までは、僕は母親のペットのようなもので
なんだかんだ言うことをきちんと聞く、
自分の軸のない、情けない男だった。
そんなこともあり、物理学に熱心になれない自分を責めていた。
本当は、ブログ書いたり旅行したりその他いろいろな経験をしたかったのだが
自分を責めたり、母親の言葉に従ったりしていたから
やりたいことをやる勇気がでなかった。
やってはいけないと思っていた。
自分にウソをつき続けて、机に向かい、教科書を開いていた。
だから、もう物理にあまり興味がない自分・物理を勉強しない自分を責めるのをやめよう。
とりあえず、もうすぐ始まる3年秋学期は、
単位を取ることを目標にして、その分自分のやりたいことを優先的にやっていくようにしよう。
いままではGPAとか、成績とかいろいろなことを気にしていた。
(というより、母親から気にさせられていた)
だが、今となってははっきりいって、自分にとってはどうでもいい気がしてきた。
自分の軸を持ち、本当の自分の人生を生きよう。