あだ名と友のこと
子供の頃、海外の映画のワンシーンで恋人同士がハニーとかベイビーと呼び合ってるのを観て不思議に思った記憶がある。はちみつ??
あと、キャサリンをキャスだのなんか短縮したりして…今思えばそれは愛情表現だよね、しかし当時は不思議だった。
私は日本人だけど最愛の娘に対して名前呼び+5〜6つのあだ名で呼びかける。バブちゃんとかピーちゃんとかほんと適当。
なぜかと言うと可愛くてたまらないから。たぶん親やってる皆さんはそんな感じだと思う。
その時のノリや状況に合わせて使いわけする、使い分けるってほど意識もせずに呼び分けてる。なんなら赤ちゃん言葉も出てしまう。
その事に今日気づいて考えてみた、あだ名=親愛の意思表示なんだって事に気がついた。
子供にだけじゃなく、友人、同僚、恋人、夫婦、親、推し、いつも使ってるスマホや車に至るまで、呼べるもの全てはあだ名の対象となり得る。
学生時代には自分はなんて呼ばれてたか思い出してみる。
ちゃん付け、名前呼び捨て、苗字の呼び捨て、たまにわけのわからないキャラみたいなあだ名で一定期間呼ばれてたり…。バイト時代には苗字をもじったあだ名、今はもう旧姓は呼ばれないからレアなやつ。
そんな多くはないけど、今まで出会った人が想い想いに私を呼んでくれてたんだなぁ。なんか昔を思い出してホッとする。好きな人から下の名前で呼ばれた時は嬉しかった。
もちろん、むかつく男子に変なあだ名をつけられたことも忘れない。だけど、そんな事はべつに、風が吹いたような小さな事だった。こっちから変なあだ名つけてお返ししてやった記憶も…。
今の時代の小学校はあだ名や呼び捨ては基本的にNGらしい。小1からさん付けされるのが当たり前。
私は最初、小1息子の面談でそれを聞いてとても違和感があった。
仲良くなれば君、ちゃん付けで呼んでいいらしいけど。それって学校の決まりにすることかな?
モラルとして他人にはまずさん付けしましょうね、という教えならわかる。
呼び捨てとかあだ名でいじめ問題があったかららしいけど、いじめの本当の原因と解決策はそこではない…ような。
検討違いな対策で保育の現場も小中学校も、とても息苦しい小さな決まりが増えたと思う。
もちろん嫌なあだ名をつけられ苦しんでる子がいる、その子を助けてあげる必要がある事はわかってます。子供の安全のための決まりは大前提。
でもね。
でも息子も娘も、成長するに連れて、仲良しの相手を思い思いに呼んだりしてるみたいでこれまた少しホッとした。
一生、苗字にさん付けだけで呼ばれるなんてとても寂しいもんね。
誰かと心がつながる、本人同士しかわからない楽しさがある、友情や恋がうまれて呼び名が生まれる。
だからだね、
初対面から「〇〇ちゃんって呼んでね!」っていう人がいること。
つい仲良くなっちゃうもんね。