2024ドラフト個人的推し選手達の紹介


1.竹田祐投手(横浜DeNA1位)

身長184cm体重96㎏。
アベレージ146km~148kmほどのストレートに曲がりの小さいスライダー、タイミングを外す120km近辺のカーブ、そして140kmほどで曲がりの小さいスプリットのような球とそれより若干遅くなるが落差の大きいフォークと完成度の高い右腕。
落ち球であるスプリットとフォークの完成度は非常に高く、プロのレベル帯でも間違いなく通用する球種で決め球とするには十分だろう。曲がり球であるスライダーは右にも左にも投げているが若干制球が怪しく真ん中付近に集まって痛打される場面があるため、基本的にはストレートと落ち球のコンビネーションで攻めながらアクセントでスライダー・カーブといった配球になるだろう。
一線級で活躍できるかどうかはストレートにかかっていると言っても過言ではないだろう。コントロールで苦しむタイプでは無いだろうからストレートがどれだけ通用するか、またどれだけスケールアップできるかが楽しみ。
力を入れた球は150kmを超えることも多く、仮に先発で苦しくともリリーフで活躍するめどが立ちやすいのは高評価ポイント。とはいえチーム事情的に先発の役割を果たすことを期待されているだろうから、初年度から開幕ローテ級の活躍を期待したい。

〇成績予想
投球回80イニング・防御率3.30・被打率2.60・K/BB2.85
高評価:四球の少なさ、奪三振力の高さ
懸念点:ストレートの出力不足、被本塁打数の多さ

2.清水大暉投手(日本ハム4位)

身長192cm体重95kg。
球の再現性には課題こそ残るが、146km近辺の迫力のあるストレートに120km近辺の曲がりの大きなカーブがメインで、130km近辺のフォークを織り交ぜる本格派右腕。
アームアングルが何よりも良く、指にかかった時のストレートは佐々木朗希を彷彿とさせるような天井の高さを感じさせられる投手である一方、カーブ・フォークをはじめとした変化球はプロで1からといった感じなので時間は間違いなくかかるだろう。
個人的にはこの順位まで残っているのかという印象を受けた。いかに絶品のアームアングルを失うことなく、ストレートの再現性・変化球の精度向上を達成することができるかと育成難易度の高い投手であるのは間違いないと思うが、一本立ちしたときにはチームに計り知れない恩恵をもたらす選手になると思っているので5年後を楽しみに待ちたい。

〇成績予想
(2軍)ファーム後半戦から出場。実戦登板を重ねるというよりも、フォームを固め基礎的な技術の向上に取り組む年になるだろう。
高評価:アームアングル、ストレートの迫力
懸念点:変化球の精度(個人的にはフォークをもっと見たい)、フォームバランス

3.石田充冴(巨人4位)

身長191cm体重86kg。
こちらも清水と同じようにスケールの大きさを感じさせられる高身長右腕投手。145kg付近の質の良いストレートに曲がりの良いスライダー、チェンジアップを丁寧に投げられる投手。清水に比べ変化球の精度はそこそこまとまっており、比較的完成度の高い投手で育成難易度も易しめ。
何よりの魅力は質の高いストレートで、清水投手が「剛」なら石田投手は「柔」と全く系統の異なる球を投げる。フォームもそこまで癖のあるタイプではないものの、制球を意識してのものなのか若干の硬さが残っておりプロの世界では直す必要がある部分となるだろう。とはいえコントロール重視の硬さの残るフォームでも質の高いストレートを145km台で投げられるのだから、フォームに滑らかさと迫力が出てくれば十分1軍で活躍できる選手になれるだろう。

〇成績予想
(2軍)巨人の育成方針次第ではあるが、割と早い段階でファームの登板が見られそうなタイプ。とはいえ清水投手ほどでは無いが素材型の投手ではあるので5年後を楽しみに待ちたい。
高評価:質の高いストレート、変化球を投げる器用さ
懸念点:フォームの硬さを取り除きスケールアップできるか

4.坂井遼(千葉ロッテ4位)

身長178cm体重78kg。
清水投手石田投手とはタイプが異なり、投球の上手さが光るクレバーな右投手。140km中盤のストレートに曲がりの綺麗なスライダー、タイミングを外すチェンジアップに100km台のカーブを丁寧に投げる。
この投手の生命線は何といってもスライダーで試合によってはストレートよりも多く投げることがあるほど完成度の高い球種である。個人的にはバーヘイゲン(現日ハム)の軌道に似ていると感じ、プロでも間違いなく決め球として通用する球になるだろう。
課題は何といっても球速だろう。スライダーが絶品でほかの球種もクオリティを上げられる器用さを持ち合わせているように見えるだけにどれだけ伸ばせるかにかかっている。とはいえ甲子園大会では150kmを計測するなど十分な伸びしろは感じさせられており、高速化しつつあるプロの世界で投球が上手な投手として生き残ってほしい。

〇成績予想
(2軍)球数管理をするロッテのことなので早い段階で球数を投げることはないだろう。じっくり基礎固めをしてスケールアップに励みたい。
高評価:プロで勝負できるスライダー
懸念点:上背のなさ、ストレートの迫力

5.おわりに

ほかにも石見颯真選手(ソフトバンク5位)、西川歩投手(巨人育成5位)と気になる選手が多いが、書きすぎてもという感じがしてしまうのでここら辺で終わりにしようと思います。上位に呼ばれた選手はそりゃあ活躍するだろうなという選手が多かったため、個人的に化ければとても面白いと思っている選手中心に書きました。どの選手も課題は明確で、プロの世界でどれだけ克服し勝負できるのかこれから注目して見守っていきたいと思います。

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