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ちょっと普通じゃない俺とだいぶ普通じゃない高校 #15

寒くも暖かくもない早朝。
俺は早起きして3人分の弁当を作る。
母は食堂に行くことにしたらしい。
咲月ちゃんの分も作っている。
ちなみに俺は料理が好きで、この時間は意外と気分爽快だったりする。

実は昨日全員を家に送って帰ったあと、母と進路の相談をしていた。
〜〜〜〜〜
○:ただいま〜

母:おかえり〜
  今、咲月ちゃんと和がお風呂入ってるわよ

○:咲月ちゃん、泊まるの?

母:だって

○:あ、進路の話今でもいい?
  そんなに時間かからないから。


母に担任からもらったプリントを見せながら、大学進学したい旨を申し出ると、


母:あぁ、いいわよ
  奨学金は私も調べとくけど、お父さんの遺産もあるしね


すんなり話が終わり、拍子抜けな部分もあったが、推薦も狙えることから奨学金も結構もらえそうみたい。

〜〜〜〜〜

そんなこともあり、いつもより気分のいい朝。
新学期にはちょうどいい。

朝食の準備も終わり、なぎと咲月ちゃんを起こす。


○:なぎぃ〜、起きろ〜

和:んん〜、もうあさなのぉ〜

○:ほら、起きないと布団はぐよっ

和:いやぁ〜、お兄ちゃんのえっち〜

咲:ま、待ってくださぁ〜い!

○:あ、咲月ちゃんもいるのか

咲:え、忘れてたんですか??
  私の朝ごはんは??

○:ちゃんとあるよ笑
  はやくしないと、先行くよ〜

咲:いきますので、部屋から出てください!

和:パジャマ姿も見てもらいなよっ!


そういって、布団を投げ捨てるなぎ。
咲月ちゃんは服を着て……いない…..わけではなかった。
が、ボタンはあまりとまっておらず…


咲:見ないでください〜|////)

○:ご、ごめん
  下で待ってるから

慌てて部屋を出る俺

咲:ちょっと、なぎぃ、なにしてくれてんのっ(*ー"ー)ノ

和:あはは( ◠‿◠ )
  まあ、お兄ちゃんもドキドキしてたみたいだし、いいアピールだったんじゃない??

咲:そういう話じゃないでしょ〜
  うぅ

耳まで真っ赤な咲月ちゃんがいましたとさ。

〜〜〜〜〜

和&咲&○:いただきま〜す

母:朝からみんな揃って、いいことね
  私はもう出るわね

和&咲&○:いってらっしゃーい

〜〜〜〜〜

○:それじゃあ、おれらも行こうか

和&咲:いってきま〜す

〜〜〜〜〜

梅:おはよ〜

○:おはよ

久:なぎちゃん、さつきちゃんもおはよ〜

和&咲:おはようございます!

〜〜〜〜〜

○:じゃあ、部活とか色々見学してこいよ〜

和:うん、じゃあね〜

妹と別れ、教室に向かう。

梅:〇〇は1組だっけ?

○:そう。梅は2でしょ?
 
梅:うん。
  蓮加と一緒でよかったねヒソ

○:あんましいじんなって笑
  あ、あと、俺大学行くわ、多分

久:ついに決めたの?
  推薦?一般?

○:いや、まだわからんかな。
  とりあえずは勉強しといて、って感じになりそう。

与:〇〇なら余裕そう

○:やってみないとわからんよ笑
  じゃあ、梅と与田はまた

梅:んじゃ

教室に入ると、唯一の男子クラスメイト、近藤球生が迎えてくれる。


近:うい、今年も一緒だな

○:よろしく

近:もち


生徒会に入ると、クラス分けのドキドキは春休みに終わる。
俺は近藤と一緒なのは知っていが、内緒にしていた。
そして、


蓮:おっはよ〜

久:お、蓮加、間に合った笑

蓮:置いていくなんてどういう了見なの??

久:声はかけたでしょ笑
  起きない蓮加が悪い、ねえ、〇〇

○:え、まあ、それはそう笑

蓮:ひどっ


と言いつつ、隣に座る。
岩本と井上、名前が近く、1年の時から最初はいつも隣だ。



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