ちょっと普通じゃない俺とだいぶ普通じゃない高校 #17

つまらない校長の話を聞きながら思うこと。
あ、蓮加です。

昨日、気になる人と一緒に餃子を作りました。
彼も私のことを好きだって聞くんだけど、何もアクションは起こしてくれない…

＝＝＝＝＝　入学時　＝＝＝＝＝

蓮：はぁ
　　（なんで高校から男子がいるかなぁ、しかも隣で）ﾁﾗｯ
　　
　　（あれ、でも、普通に顔はいいかも）
　　（けど、すごい暗い顔してる）
　　（隣だし、話しかけとこうか）
　　（普通こういうのって男子から話すもんなのかな？）
　　（まあ、いっか）

　　おはよっ

○：…

蓮：（あれ、これって無視されている？）
　　（それとも反応がないだけ？）
　　おはよう
　　ねぇ、ねぇってば

○：あ、すいません…なんですか？

蓮：何って、特に用事があるわけでもないけど…

　　（無視ではなかったのね）
　　（なんで暗い顔なんだろ？）

　　隣でそんな顔されたらテンション下がっちゃうでしょ

○：すみません…

蓮：そんな謝ってばっかじゃなくてさぁ…

　　（なんか訳あり？）
　　（今聞くことじゃないか）
　　（名前は、井上、だよね）

　　まあ、いいや、隣なんだしよろしくね、井上くん？

○：あ、よろしくお願いします。
　　い..わ..もとさんでしたよね？

岩：そう、岩本蓮加。

　　（名前は知ってくれてるんだ）
　　（けど、距離感じるなあ）

　　みんな、蓮加って呼ぶから名前で呼んでいいよ

○：でも…

岩：（そんな遠慮することないのに）

　　ほら、こういうときは呼ぶもんだよ、〇〇
　　
○：え、あ、れ、蓮加？

蓮：何？
　　（何？は変だった、ミスった）

○：いや、えっと、よろしく…

蓮：よろしく笑

　　（第一段階クリア？）

　　なんか〇〇って独特笑

＝＝＝＝＝　その日の放課後　＝＝＝＝＝

○：じゃあ、また、蓮加

蓮：じゃあね、〇〇

ｶﾞﾗｯ

梅：ずいぶんと彼を気にかけてるね、蓮加

桃：まさか一目惚れ？？(·∀·)

蓮：何言ってんの、桃子
　　いや、朝イチからあんな顔じゃあ気になるじゃない

梅：確かに、絶望感漂ってたね笑

蓮：でしょ？？
　　その理由を知りたくなっちゃって
　　でも、結構重そうでもあるよね…

桃：気になるから一緒に聞こうよ

梅：3人で聞けば、重い話も大丈夫！

蓮：けど、もうちょっと距離縮めてからじゃないと…

夜、布団の中で距離の縮め方を考えて、、、

＝＝＝＝＝　次の日　＝＝＝＝＝

蓮：やばっ、日直、忘れてた！！

ｶﾞﾗｯ

○：あ、蓮加、おはよ

蓮：ごめん、日直忘れてた！！！

○：大丈夫だよ

蓮：ほんとごめん

○：そんなに謝んないでもいいのに笑

蓮：あっ
　　（初めて笑った？？）
　　（やっぱ、笑うといい顔してる、かも？）

○：なに？

蓮：いや、なんでも、ない、かな？笑
　　ほら、ぼーっとしてないで日直やるよ

○：何それ笑

蓮：（やっぱ笑ってる方がいいな、彼）
　　（話しかけたら答えてくれるし、色々話してみようっと）
　　Line交換しよっ

○：おっけー

＝＝＝＝＝　授業中　＝＝＝＝＝

蓮：（何この数式…）

○：ｶﾘｶﾘ

蓮：（〇〇は高校から入学だから勉強できるのかな？？）

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

蓮：うめぇ〜、さっきの数学難しかったぁ〜

桃：ももこもわからな〜い

梅：私も別にそんなできてはないよ笑
　　けど、井上くんは高校受験してるし、得意だったりしない？？

蓮：（梅、ないす）
　　え、勉強得意なら教えて欲しい

○：ん、まあ、多少なら

そこから、お昼も一緒に過ごしたり、放課後勉強教えてもらったりして
ちょっとずつ距離は縮まっていったと思うんだけど

ふとした時に悲しそうな顔をしていることはまだあって、
ある日の昼休み

蓮：ねぇ、〇〇時々悲しそうな顔するのどうしてなの？
　　突然ごめんね、あんまり答えにくかったらいいんだけど
　　その、何か、学校で悩みとか…

梅：笑ってる方が似合ってるから、もったいないよ
　　勿体無いっていうのは、なんか違うかもだけど笑

桃：何か手伝えることある〜？

○：あぁ、学校ではないんだよね…

蓮：そうなんだ…

○：ごめんね、俺の問題だから…
　　でも、聞いてくれるなら…
　　今日の放課後でもいいかな、ちょっと今は…

梅：無理しないでいいからね

○：うん