ちょっと普通じゃない俺とだいぶ普通じゃない高校 #37
与田の誕生日を一通り祝い終わり、団欒する一同
梅:いや〜、〇〇はやっぱり料理上手だね
○:いや、蓮加の家の人も設備もすごいよ笑
去年バイトで行ったホテル級だもん
山:ホテルでバイトしてたの?
○:知り合いの紹介で少しね
室:左様でしたか
それならいつでも執事として働きに来ていただけますね笑
○:あれ、室さんいつの間に来ていたんですか
皆さんには遠く及びませんよ笑
蓮:蓮加は来てほしいけどなあ
○:まず、蓮加、実家に住んでないじゃん笑
蓮:そっか笑
与:それはそうと、蓮加も〇〇もみんなもありがとね〜
いい誕生日だった〜
蓮:全然大丈夫だよ〜
私も楽しかったし
梅:勉強もしなきゃだけど、みんなの誕生日ぐらいは祝ってもいいかもね
阪:たまみ、さんせー
山:うん、そうしよ♪
久:けど、毎回蓮加の実家にお邪魔するわけには行かないじゃん
蓮:多分大丈夫だと思うよ
お母さんもみんなと話すの楽しそうだったし
山:〇〇くんさえよければ私たちの部屋でもいいけどねっ
○:俺?
よりは、みんなでしょ笑
流石に問題になりそうだし
山:釣れないな〜笑
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女性陣が順番にお風呂に入る
室:井上さん、最後に一仕事頼まれてくれますかね
○:もちろんですよ
室:みなさんのお布団を一緒に敷いていただきたいです
2階に来ていただけますか?
○:いいですよ
布団を敷き終え、お風呂からあがった面々が続々と部屋に入ってくる
阪:〇〇くん、おっさき〜
与:ん〜、布団気持ちいい〜
梅:ちょっと、与田、せっかく綺麗にしてくれてたのに
○:はは、全然大丈夫だよ
梅も大変だな、一緒に住んでるんでしょ笑
梅:笑い事じゃないけどね
与田は買い物とか担当だから整頓とかはてんでダメ笑
山:みんなで躾けてるんだよ笑
ところで、〇〇はどこで寝るの?
○:なんか、隣のゲストルーム使っていいらしいんだよね..
山:え、いいな〜
与:〇〇がいないうちに行っちゃお〜
○:散らかさないでくれよ〜
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○:あ、室さん、お風呂あがりました〜
室:わざわざありがとうございます笑
もう、ゆっくりしていただいて結構ですよ
○:ありがとうございます笑
今日、お世話になったのでご挨拶はしてから休みたいなと
室:心掛けまで執事にピッタリですね笑
冗談ではなく待ってますよ?笑
○:考えておきます笑
室:あ、お嬢様が呼んでましたので、3階のお部屋に行ってみてください
○:はい
〜〜〜〜〜
コンコン
○:蓮加〜?
○:(あれ、応答ないな)
疑問に思いつつ、スマホを取りに下の部屋に戻る
扉を開けると
ボフッ
○:・・・
与:あ〜、〇〇くん…
ごめんだっちゃ?
○:え〜と…?
(なぜ、枕が飛んできたの?)
梅:ご、ごめんね🙏
綺麗に戻すから!!
一旦出て!!
焦る梅に背中を押され外に押し戻される〇〇
ちらっと見ると、ベッドのシーツは乱れ、その上に蓮加がいる
ガチャ
梅:声かけるまで待ってて!!
後で聞いたところによると、枕を投げたのは蓮加で、
部屋が多少散らかっていたのは女の子の秘密だという
なんとなく想像がつくような気もするが、スルーしておくものだろう
そして今、蓮加の部屋で二人きり
いい人ぶっても彼女の実家でも〇〇もいろんな意味で緊張している
蓮:さ、さっきはごめんね?
○:いや、別に蓮加がいいなら、蓮加の家だし俺は特に問題ないよ笑
蓮:いや、まくらも…
○:いいコントロールだったじゃん笑
別に気にすることないよ、青春って感じでいいじゃん
蓮:そう?ならよかったけど…
…
○:えーと、今日はありがとね
ご両親にもまたお礼言わないと…
蓮:その言い方..///
○:え? あ…//
いや、そういう意味じゃ!
蓮:そういう意味じゃないの??
○:いや、そういう意味だったらいいなとは思うけど…//
蓮:ふふっ、よかった(*´`*)♡
それでね、今日は一緒に寝よ?(,,•д•,,)
○:え、う、うん
いいよ..
蓮:めずらしく緊張しているじゃん( ⸝⸝•ᴗ•⸝⸝ )
○:そりゃ、緊張するよ
何さ、いじってきて(*'-'*)
蓮:別に〜
じゃあ、〇〇の部屋に行こ!
○:俺の部屋なん?
蓮:私のベッド小さいもん
○:そゆことね
〜〜〜〜〜
与:zzz
山:お、二人で帰ってきた!
いちゃいちゃタイムはもう終わりなの〜?(°∀° )
蓮:べ、別にいちゃいちゃしてないし!
久:ほんとかな〜
○:俺と蓮加、もう寝るから部屋戻るな
山:どういうことかな
○:おやすみ〜
ガチャ
急ぎ二人で隣の部屋に入る
カチャ
○:んじゃ寝るか
蓮:ん..//
○:結局照れてんじゃん笑
蓮:〇〇もでしょ!
○:まあね
チョコン
蓮:ほら、隣 ポンポン
○:ん//
蓮:ふふっ、おやすみ!
チュ
○:(˶°口°˶)
おやすみ、蓮加
チュ
そういって互いの目を見たまま、どちらも目を閉じない
笑いながら小声で会話を続ける長くて短い夜
段々と目が開かなくなる蓮加を見守る
やがて可愛らしい寝息と可愛い寝顔が目の前に
額に軽く口づけを
その後も緊張から全く眠れない夜が続いた