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ちょっと普通じゃない俺とだいぶ普通じゃない高校 #22
蓮:(え、なんで既読1しかつかないの??)
(ちょっと、みんな何してるの??)
周囲の目からも明らかなぐらい動揺し焦っている蓮加。
悪い大人達はこういうのを見逃すはずもなく…
大:ねえ、お嬢ちゃん、独りなのかい?
怖い思いをしたくなかったら、黙ってついてきな
蓮:えっ
大:大声出したらわかるよねえ
こういう時に大声を出すのって簡単じゃない。
焦りと恐怖で目が震え、喉は動かない
お嬢様だったら尚のこと、未知の恐怖は耐えられない
○:お〜い、蓮加ぁ〜?
救いの声が近づく。
それでもなお、恐怖に支配された意識に彼の声は届かない。
否、聞こえていても何も反応することはできない。
手を引かれ、連れていかれそうになったその時、
○:他人の女に手ぇ出すとはいい度胸してんな、おっさん。
大:なんだい、お兄ちゃん?
この子の知り合いなのかな?
○:そいつの目見りゃわかんだろ
ほら、さっさと消えな、こっちも面倒ごとはごめんなんでね
大:勘違いだよ、迷子だったから助けてあげただけなんだけどねぇ
まあ、じゃあ、いなくなるとするか
〜〜〜〜〜
○:もう安心していいぞ、蓮加
蓮:○○ぅ、ありがとぅ…
○:泣くなって、もう、しゃあないなぁ笑
みんなに連絡しとくぞ
蓮:誰も来てくれないかと思ってぇ….
○:んなわけないだろ
蓮:でも、でも、既読1しかつかないから..
○:俺が来るから大丈夫なの、心配するなって
ちょっと、混みすぎてるから集合場所変えるわ
一緒に行くぞ
蓮:うん
○:ほら元気出せって
あ、でも、写真だけ撮っていいか、すぐ終わるから
蓮:え、い、今?
○:やっぱダメか?
じゃあ戻るか
蓮:いや、ちょっと、今、目が…
○:へっ?
いや、本殿の写真なんだけど…
蓮:えっ?
(そりゃそうじゃん)
(別に〇〇ツーショット撮るって話知らないじゃん)
○:まさか蓮加の写真だと思ったの笑
ハハッ
蓮:ねぇ、怒るよ
○:じゃあ、蓮加も一緒に撮ろうぜ
蓮:えっ?
○:えって何だよ(ーー;)
俺だって撮りたいっちゃ撮りたいから
蓮:(え、今、撮りたいって??)
撮る!!!
あ、でも目が..
○:もう、そんな気にしないでいいのに…
じゃあ、こっち向いてよ蓮加
蓮:ちょっと待っt
○:いいから
そういい、肩に手を置き強引に蓮加と目を合わせる〇〇
○:蓮加ちゃんと聞いてほしい
俺、蓮加のことが好きだ。
付き合ってほしい
蓮:へっ?
○:間抜けな返事しないでくれよ、こっちは真面目に告白してるって言うのに(*゚д゚*)
蓮:今、好きって言った?
つ、付き合ってって?
○:そーだよ
蓮加のことが好きだから、付き合ってほしい
蓮:そっかぁ、〇〇は蓮加のことが好きなのかぁ(๑¯﹀¯๑)
ど〜しよっかなぁ(≖ᴗ≖ )
○:もう知らん
グイッ
腰に手を回し、蓮加を引き寄せる
蓮:ちょ、ちょ、ちょ待って
い、い、い、今は早いって(,,> <,,)
○:はい〜?(。-∀-)
写真撮るだけですけどぉ〜
何されると思ったんですかぁ〜
蓮:なっ//////
○:ほら、カメラ向いて
はい、チーズ
カシャッカシャッカシャッ
○:もう梅達待ってるだろうから行くぞ
蓮:ねぇ、待って
そでをキュッっとつかむ
○:何だよ
蓮:私も〇〇のことが好き。
私も付き合いたい⁄(⁄ ⁄•⁄ω⁄•⁄ ⁄)⁄
○:お、おう⁄(⁄ ⁄•⁄ω⁄•⁄ ⁄)⁄
これからもよろしくな、蓮加
蓮:うん、〇〇!
カシャッ
蓮:あ、また撮ったの?
○:今めっちゃ可愛い笑顔してたんだもん
蓮:え、恥ず( ⸝⸝•ᴗ•⸝⸝ )
○:ほら、戻るぞ〜
蓮加の手を取り、足取り軽く、集合場所に向かう。