ちょっと普通じゃない俺とだいぶ普通じゃない高校 #33
宿に戻り、晩御飯をみんなで囲む
昨日と同じ盛り上がりを見せる一角がある
近:おい、お前、昨日より堂々といちゃついてないか?
○:恥ずかしがるのをやめただけだよ
近:あ〜、俺は悲しいよ
俺をおいて、お前は一人先に…
○:いや、お前も彼女いるだろ?
与:え、近藤くんも彼女おると?
梅:なんで知らなかったのw
みんな知ってるよ
与:やっぱり、高校生活には恋なんだ..
久:昨日から様子がおかしいのよね、よだは
山:それはそうと、蓮加はあ〜んとかしてあげないの??( ≖ᴗ≖)
蓮:え〜、今はいいや〜
梅:〇〇が悲しんじゃうよ??
○:いや、蓮加疲れてるみたいだから今日は休ませてやれってw
山:蓮加の彼氏みたいなこと言うじゃんw
○:いや、俺、蓮加の彼氏なw
〜〜〜〜〜
一同が食べ終わり、徐々に大広間から人が減る
しかし、〇〇の隣で蓮加はあまり箸が進んでいない
○:蓮加、無理しないで部屋戻ったら?
蓮:う〜ん、そうしようかな…
梅:そしたら私たちも戻ろうか
○:うん…
大広間を出る一同
○:….ねぇ、蓮加
体調は悪くないの?
蓮:うん、ちょっと疲れて眠いだけ
どうかしたの?
○:ちょっと二人で夜景見たいなって思ってて
無理しないでほしいんだけど、ちょっとだけ行かない?
蓮:うん…いこ
久:ちゃんと蓮加を送って来てよ?
梅:なんかあったら連絡してよね?
山:二人で街に繰り出して、あんなことや…
○:ひとりおかしいけど笑
うん、ちゃんと送るよ、大丈夫
〜〜〜〜〜
二人で夜景の見えるベンチに腰掛ける
○:ほんとに大丈夫だよね?
蓮:多分w
大丈夫じゃなくても助けてくれるんでしょ??
○:もちろん笑
けど、ほんとに寝れてないんだね
蓮:うん、だから肩貸してね
そう言って、〇〇の肩にもたれかかる蓮加
○:うわ..
ふふ、けど、ゆっくり休んでね
手を伸ばし少し蓮加を抱き寄せる
長い髪がふれ、すこしくすぐったさを覚える
蓮:すぅ…
すぐ眠りに落ちる彼女が肩にもたれている
暗がりの中で見る蓮加の寝顔はいつもとまた違い
光の加減も相まって、魅惑的になっている
整った顔でありながら、まだ幼さも垣間見えるような顔
気づいたらこっそりスマホを取り出し写真を撮る
再び蓮加の顔を見ながら徐々に緊張してくる〇〇
誰も見ていないんじゃないかという誘惑
すぅすぅとかわいい寝息に誘われる
どうにか理性を保とうと近藤と梅に連絡を入れる
○「もうちょい外いるわ」
近「り」
〜〜
○「蓮加寝ちゃったから少し戻るの遅くなりそう」
ピロンッ
梅:げっ
後ろからの音に気づき思わず振り向く〇〇
そこには草むらに隠れながらこちらを伺う一同の姿
と、〇〇の動きで起きてしまった蓮加
○:はぁ
蓮:…もう、せっかく気持ちよかったのに…
○:ごめん
でも、後ろにみんないて
蓮:え?
ほんとだ
みんな見てたの?///
山:ちょっと梅、なんで通知音、オンにしてるの!
梅:いつもオンなの、ごめん!
○:まあ、戻るか、そしたら
蓮:ギュ
写真
○:おお、撮ろ
梅、俺らの写真撮って
梅:え、いいけど
〜〜〜
山:ほら、お二人さん、もっと近づいて〜
久:目線カメラじゃなくて、お互いの目に〜
蓮:頼む人間違えてない?
○:俺は梅に頼んだぞw
山:次は抱きついて〜
○:はぁ、これ最後な
ギュ
蓮:///
梅:いいねぇ、蓮加、いい顔!!
〜〜〜
○:みんな、ありがと
戻ろっか
蓮:ギュ
だっこ
○:なんかデジャブだなw
ほい
蓮:…////
○:そんな照れるなってw
山:熱々ですね〜
修学旅行最後の夜が終わるーーー