笑う君へ 第14話 「告白」
ツアー終わりのオフのある日
3人で〇〇くんの家に向かう
遠:それにしても、いいところにすんでるよね
田:まあ、今や売れっ子なわけだし
賀:なのに、私たちのマネージャーまでやってもらって…
田:申し訳ない?
賀:うん…
田:彼も好きで始めてるんだからいいでしょ
多分、かっきーのこと気になってるし
賀:えっ!
遠:そういうの感じないのがかっきーだよね笑
田:いい意味で鈍感笑
賀:鈍感にいい意味ってないでしょ笑
田:いいんだよ、ピュアな感じあって
賀:それよりさ…
気になってそうってのは本当なの??
遠:あ~、気になるんだぁ笑
賀:それは、ねぇ..
田:気にならない女の子のためにあんなに頑張らないでしょ
噂によるとほとんど寝てもないらしいし
賀:えっ…
遠:現場ほとんと一緒だったもんね
賀:私のせいで…
田:だーかーらー、彼も楽しんでたはずだって
なんでもない人のためじゃあないって
賀:そうなのかなぁ…
遠:これは、苦労しそうだね、二人とも笑
田:ねぇ、〇〇くんもだいぶ特殊だし…
賀:い、いいもん、私にはとっておきがあるから!
田:お、気になること言うじゃ~ん
遠:なになに??
賀:これだけは内緒!
田:ふ~ん、結果は聞かせてよね
賀:うまく行ったら、ね
遠:頑張ってね!
賀:そんなんじゃないけど…
ピンポーン
遠:あれ、家いないんじゃなかった?
田:そういえばそうじゃん
賀:私、鍵もらってるよ..
田:ヒュー、いいねぇ、付き合ってるみたいじゃん
賀:いや、今日が初めてだよ…
田:ごめんね、一人じゃなくて笑
賀:だからぁ…
遠:わかってるって、どうせ、一応、とか言って渡されたんでしょ笑
田:ね、意味わかってて、無視していってそう笑
賀:ひどい言われよう笑
遠:だってねぇ、流石に鍵を渡しておくは…
田:まあねぇ…
入ろっか、とりあえず
ガチャ
田:お邪魔しま~す
遠:お邪魔しま~す
あれ、前より散らかってない?
賀:あれ、そうだね
田:汚くはないけど、なんか散らかってるね..
遠:前は、整理してただけかも??
田:それはありそう
忙しくてできなかったのかな
遠:それにしても、女子3人を先に家に入れるって、色々すごいね
賀:彼なりの配慮じゃないの?
田:まあ、だろうけど、にしても笑
着いたら連絡するんだったっけ
賀:そうじゃん!
電話しとこ
プルル
賀『もしもし、大野くん?』
〇『もしもし、賀喜さん?
家着いた?』
賀『うん、もう家の中いるけど…』
〇『どーやって入ったの笑』
賀『いや、前鍵くれたじゃん笑』
〇『あ、そうだったわ
おっけー、まあ、じゃあ適当に過ごしてて
お菓子とかはちょっと用意してあるはず』
賀『何時ごろ来るの』
〇『あと1時間もしないと思う』
賀『おっけー』
〇『じゃあ、また』
賀『待ってまーす』
ガチャ
飛:賀喜?
〇:そうですよ
飛:そうか、ご飯食べるとか言ってたの今日?
〇:そうですけど、俺、その話しましたっけ?
飛:いや、賀喜から聞いた
〇:ほー
飛:舐めてる?
〇:いやいや、ちょっと意外だったんで
飛:それで、3人だとやっぱり賀喜が好きなの?
◯:どうなんですかね、なんか恋愛もようわからないんですよ
好きは好きですけど、異性としてがわからないです
飛:私に聞かれてもね笑
専属の時はどうだったの?
◯:それでいったらずっと賀喜優先でしたよ
飛:そうじゃなくて、可愛いとか
◯:そりゃ、ずっと可愛いですよ笑
奈:ほんとに堅物だね笑
◯:奈々未さんまで酷い言いようですね笑
奈:これは、〇〇くんが悪いから
◯:俺だって恋愛とかしたいですけどね
周りアイドルだらけですもん
奈:大丈夫よ、賀喜は内部公認でいけるから笑
◯:そんなことあります?笑
奈:だから今日は楽しんでらっしゃい
◯:楽しみにくいなあ笑
まあ、そろそろ出ますね
写真集の方は今日の分は終了しましたんで
飛:仕事できる男は違うね
◯:冗談言ってないで、お二人も休んでください
せっかくのオフですから
奈:あんたこそね
◯:ありがとうございます
それじゃあ、お先に失礼します
~~~~~
◯:ただいま~
田:遅いぞぉ~
遠:遅いぞぉ~
◯:おう、なんか既に出来上がってる?
田:まだ、ビール一杯!
◯:そうか、ご飯系はいらない?
俺、ちょっとほしいから作ろうかと思ったけど
賀:私、ほしい
遠:私も~
◯:じゃあサンドイッチでも作ろうか
あ、でも先乾杯しようか
~~~~~
田:わたしもぅ眠いぃぃ
遠:わたしもぉ~
◯:あれ、そんなに弱かったっけ?
ブランケットは持ってきとくか
賀:私も手伝おうか?
◯:あぁ、大丈夫よ
かわりに水用意してあげて
賀:うん
◯:二人も疲れてたんだろうね
ほんとはソファーじゃない方がいいんだけど
賀:クッションとカーペットもあるから大丈夫でしょ
明日まで休みだし
◯:まぁねぇ、マネージャーとしては、よ笑
大学生としては心配してないよ笑
賀:確かに、大学生ならこんなことするんdなろうね
◯:大学生よ、俺ら、一応
賀:なんか、よくわかんないんだよね、最近全然いってなかったし
◯:秋は多少これるんじゃない
仕事も抑えられるだろうし
賀:文化祭とか行けるのかな
◯:行きたい?
賀:もちろん!
◯:どうにかちょっとだけ行けるようにしてみようか
大騒ぎだけどね
賀:頼むよ、マネージャー
◯:そう言われたら断れんなぁ
賀:さっすが!
遠:んぅ..
賀:このままだと二人起こしちゃうね
◯:な、このまま寝るんかね
賀:そうじゃない、一応着替えも全員あるよ
◯:あ、その予定だったっけ?笑
もう、起きないでしょ、あの酔いかただと
賀:今お風呂入ったら私も酔い回りそう
◯:まあ、好きな時にシャワーでも浴びたらいいよ
俺寝てても勝手に使って
賀:いいの?
◯:むしろ、そっちがいいんならね笑
普通、女子が気にするんよ
賀:そっか笑
◯:気をつけ~よ笑
賀:あれ、酔ってる?
◯:久しぶりに飲んだからね
ってか、どうしようか、場所
賀喜も寝る?
賀:さっきの電話もそうだったけど、呼び方戻ってる!
◯:ごめん、でも、電話は許してよ笑
それで、遥香はどうする?
賀:もうちょっと飲みたいかも
◯:かもって笑
まあいいよ、椅子あるし、あっちの部屋で飲もか
・・・・・
賀:ここって、作業部屋じゃなかった?
防音の部屋に連れ込むなんてエッチ!笑
◯:そういうんじゃないって笑
仕事部屋は落ち着かないんだもん
賀:知ってるよ..笑
ほら、乾杯!
◯:乾杯!
そんな強くないんだから飲み過ぎんなよ
賀:飲まなきゃやってられないでしょ!
◯:中身はおじさん、だもんね笑
賀:違いますー
◯:マネージャーしてると思うけど普通の女の子よね
賀:そんなんじゃ私の機嫌は直せないぞぉ
◯:ほらもう酔ってるんだから
このクッション使って、ブランケットと
賀:なんかお菓子もちょうだい~
◯:こちらをどうぞ、お姫様笑
賀:苦しゅうない!
◯:どうした、今日はえらい回ってるね
賀:どうしても伝えたいことがあってねぇ
少しお酒の力を借りないとぉー
◯:すごい気になるんだけど?
賀:知りたい?
◯:もちろん
賀:じゃあ、お酒一口飲んで
◯:え?まあうん
ゴク
賀:私ね、〇〇くんが探してた女の子なの
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