祖母の祥月命日が近いので、伯母宅に行ってきた
墓守だった伯母には息子が2人いて、息子に墓守を引き継いでもらうことを期待していたのだが、期待できないと悟って墓仕舞いをした。
お寺さんとトラブルになることもなく、スムーズな墓仕舞いであった。仏壇も魂抜きをしてもらってお焚きあげをしてからは、伯母宅の食卓の一部が祖母の祭壇のようになっている。
実際の祥月命日当日には、自治体の合同墓に行くことにして、その前に伯母宅に行ってきた。
祖母が好きだったお菓子等を供えた。
伯母に、成人式はどんなだったか聞いてみた。
伯母の若い頃は、成人式に振袖を着る人などおらず、皆洋服で参列し、記念品として手帳と印鑑を
もらったとのことだった。
母の成人の日には、風邪をひいて寝ていて、成人式に出なかったそうだ、という話を伯母にした。伯母に取っては初めて聞く話だったようだ。
そして、私と従妹の振袖代の話になった。伯母が母と叔母に振袖代としていくらか渡してくれたのだった。
私が高校生の時に、振袖を選びに呉服屋さんに連れて行かれた時には、母の若い頃の定期貯金が満期になっていたからと言われたことを伯母に言うと、さすがの伯母もショックを受けていた。なぜ母が嘘をついたのかわからない。
それでも、伯母は、温かい季節になったら、また母に会いたいと言っていた。伯母がなぜ母にそこまで執着するのか私にもわからない。