注目すべきは吉田松陰が寅之祐を【玉】としている事だ。南北朝の対立で敗れた南朝の末裔を天皇として擁立、倒幕して天下を取る・・という構図。つまり長州が目論んでいたのは南朝天皇によるクーデター計画だった。彼等の唱える尊王攘夷(そんのうじょうい)とは、京都の北朝系の天皇を【尊王】として攘夷するという意味ではない。自らの隠し玉(大室寅之祐)を押し立てて天下を取る、という意味なのだ。だから北朝系の孝明天皇暗殺は、当然の帰結だった。この史実を踏まえて評論家:太田龍 氏は【長州の天皇征伐(成甲書房)】という告発書を纏めた。サブタイトルは【日本🇯🇵の悲劇はここから始まった】だ。オビには【明治維新:日本殺しの事始め/孝明天皇の父子弑逆/大室寅之祐のスリ替え/長州政治屋が捏造した日本史の超タブーを暴く❗❗】。このタイトルは【天皇の長州征伐】を文字って皮肉っている。吉田松陰が寅之祐を【玉】として伊藤俊輔に身辺警護を命じたという事は、まさに、長州藩によるクーデター計画の陰謀が既に存在していたのだ。