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2025年ドイツ連邦議会選挙結果 (1954文字)
2025年2月23日のドイツ連邦議会選挙は、CDU/CSU(後述)が208議席、AfDが152議席と、イーロン・マスクが応援しているAfD(後述)が第2党になりました。
CDU/CSUは、ドイツキリスト教民主同盟(「ドイツキリストきょうみんしゅどうめい」ドイツ語: Christlich-Demokratische Union Deutschlands、略称: CDU)と、バイエルン州のみを基盤とするバイエルン・キリスト教社会同盟(「バイエルン・キリストきょうしゃかいどうめい」ドイツ語: Christlich-Soziale Union in Bayern e. V., 略称:CSU)との連邦議会での統一会派です。
AfDは、ドイツのための選択肢(「ドイツのためのせんたくし」、ドイツ語: Alternative für Deutschland、略称:AfD〈アーエフデー〉)。今回の選挙では、大幅に議席数を増やしました。
今回の選挙で、第1党となったCDU/CSUですが、連邦議会の総議席数が630であるため、208議席だったCDU/CSUは過半数に足りません。
そのため議会運営上どこか他の政党と連立を組み、過半数の議席を確保する必要があります。
現在、CDU/DSUの党首はAfDとは組まないと言っています。でも、今後AfDの勢いは止められないと思うのでなんらかの妥協がなされ、AfDと連立を組むのではないかと私は感じます(あくまで私の感じです。)。
それはそうと、AfDはイーロン・マスクが応援していることからも、アメリカトランプ政権と親和性(「しんわせい」親しみ結びつきやすい性質。)があるように思われます。
それは恐らく、AfDが移民について厳しい姿勢を示しているからだと思います。この政策はトランプ政権と共通しています。
ところで、AfDについての報道内容はAfDに対して好意的ではありません。ヨーロッパのメディアも、日本のメディアも論調からみるとAfDを嫌っているようです。
日本のメディアの場合は、昨年(2024年)のアメリカ大統領選のときに民主党候補のカマラ・ハリスに好意的かつ共和党候補のトランプに批判的な報道を繰り返していたことからも、現地のメディアの報道姿勢の影響を受けやすい性質を持っていることが分かります。
ですから、AfDの報道についてもヨーロッパのメディアの報道姿勢に大きく影響を受けていることが推察されます。
この推察からすると(私はこの推察にけっこう自信があります。)
、日本のメディアの報道内容は無視していいと思っています。
だから、ヨーロッパのメディアはどうしてAfDに批判的な報道を繰り返しているのかを考える必要があると思います。
とはいっても、私はヨーロッパの報道についてネットの日本語訳を読むくらいなので、ヨーロッパの事情を十分理解しているとは到底言えません。
そういう私の感じでいうと、ヨーロッパの多くの国々のメディアはグローバリズム的な論調のものが多数を占めていて(この点では、アメリカも日本も同様ですね。)、「移民を問題視するナショナリズム的なAfDは自分らの論調と合わないから嫌悪する。」という姿勢なのではないかと思います。
現在私の知る限り、ヨーロッパのナショナリズム的な政治家はハンガリー共和国首相のオルバーン・ヴィクトル氏とオーストリア自由党のヘルベルト・キクル氏、それにイタリアのジョルジャ・メローニ首相がいます(私が知らないだけで他にもおられると思います。)。
私は、グローバリズムは共産主義の亜種(「あしゅ」生物分類上の一階級。種の下位におかれます。)であり、それに対抗するナショナリズムだと考えています。
私は共産主義に反対する立場なので、ドイツのAfDの動向にはとても興味があります。
他の国ではなくてなぜドイツのナショナリズムに興味があるのかというと、ベルサイユ条約により厳しい環境に置かれたとき、ドイツは、マキャベリのいう「運命の女神」の前髪を掴もうとしたからです。誤解の内容に言うと、私はナチスドイツの行ったユダヤ人虐殺を認めるわけではありません。しかし、当時のドイツ人は自国民の惨状をどうにかすべく運命に果敢に挑戦しました。
事情は異なれ、この点は日本と似ています。
運命に挑戦した結果は敗戦でしたが、「運命に挑戦した」という記憶は民族に長く残るでしょう。
そのドイツが、共産主義の亜種であるグローバリズムとどう戦うのかについては、とても関心があります。
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