「男性だから…」で、辛かったこと、悲しかったこと
まず、私の性別について
私は生まれた時の性別は男です。ずっと男性として育ってきたし、そう思って過ごして普通に女性と結婚した。でも、ずっと理由が分からない苦しいことや、違和感がいっぱいだった。
興味を示すのが割と女性的なものが多かった。(世間が女性的、というだけで、私自身は決めつけるつもりは全くないのだが。)
例えば、好きなのはぬいぐるみ、お花、料理をすること、音楽、絵を描くこと、図書館へ行ったり読書をすること、など。逆にスポーツは見るのもやるのも苦手あるいは嫌いだった。
同性と喋ったり一緒に行動するのは苦手なのに、小学校低学年の頃から女子とは仲良くなれていた。大人になってからもそれは変わらない。
会社で同性の後輩に話しかけるのは苦痛でしかなかったし、電車の隣の席に男性が来ると、落ち着かないというか息苦しいというか、苦手だった。
ちなみに、恋愛対象は女性。仲良くなるのも好きになるのも女性。だからちょっとコントロールが大変でしんどい。しかも、どうも同性という感じで好きになっている気がする。
私の紹介のようなものはさておき、↑こんな私が感じた、または感じている、「男性だから…」という扱いで悲しいことや辛いことを書いてみた。
●会社関係
新入社員研修が男だけのクラスで、ノリが合わなかった
…息苦しいしつまらないし、何より常にイライラしてた。委員会の時間は女性がいてホッとした。
同期が男だけで、気を許せなかった
…数年後に転勤して女性の同期と話していて、つくづく思った。あぁ、今まで同期のことを鬱陶しいと思ってたけど、同期っていいもんだなって。
髪の毛が男性社員は伸ばせなかった
…どうして性別で伸ばしていい長さを別にするのだろう。短くするのは嫌だった。休職した今はボブにしている。復職する時は女性の基準内にしかしないつもりだ。
ザ・オッサン(考えの古い人)とのお付き合いが多くなること
…私の会社は、男女雇用機会均等法が施行されてようやく…という会社だった。だから、女性はある意味危険で腫れ物のような扱いをしている人がいる。そんなオッサン達は同性とつるみたがる。私は話しやすいのかもしれないけれど、いい迷惑だった。
「俺たちオッサンは…」と括られること
…これは本当にイヤだった。私はオッサンになんてなりたく無いし違うと思っている。私はスキンケアをしたり、髪の毛も大切にして清潔感を保つようにしている。そんな努力もしていないオッサン達と括られるのが腹立たしかったし、私はそもそも年齢を答えるのすらイヤだ。
女性社員も同性感覚で仲良く話しているのに、勘違いされること(本人、周囲)、そして噂を流されること
…これは本当に苦労したし、散々苦しんだ。悲しんだし、傷付いた。事実無根のウワサを流されることは何回もあったし、お局にまでいじめられた事もあった。何より、親切で協力したり助けたりしたのに対して、本人に誤解されて距離を置かれたり迷惑そうな顔をされるのは辛かった。
男性社員と話すのが苦手で話せないだけなのに、女性とばかり話している、と言われること
…だって、同性と話すのが苦手なんだから、仕方ないだろう、と思うけど、説明のしようがない。
無計画な男たちに付き合わされ、振り回されること
…男性だけ、となると本当に無計画、無連絡、いい加減、私はそいうところが苦手だった。
転勤回数が多いこと
…私の会社では、なぜかそうだ。男性の方がなぜか転勤が多いし、その中でも私は転勤が多かった。女性は転勤が少ないから、お局なんていうタチの悪い輩が発生していた。
リーダーをやらされる、会議で目で訴えられる、お願いされること
…無言・有言の圧力だ。別に女性がやっても普通だし、私だって苦手なのに、あからさまに男性云々で押し付けてくる人も居た。
男だから、とぞんざいに扱われる。単純だと思って扱われる。何でも言って良いと思われる
…これはデリカシーの有無と言った方が分かりやすいのだろうか。男だからここまで言っても大丈夫…みたいなのが、私には苦手に感じることを含んでいた。
先輩や同期、上司から「お前」と呼ばれること
…恐らく、親しい間柄や後輩の男に対して使うのだろうが、私は「お前」と呼ばれると、
恐怖したり、イライラしてしまっていた。
グループ分けで男だけのグループに入れられること。細かい作業は女性…と、男性社員とまとめられること
勉強会グループで、男だけのグループに入れられらこと
…本当に目の前が真っ暗になった。我慢して参加していたが、地獄のような状態に耐えかねて勉強会の度に有給を取っていたら、逆に上司に注意された。上司に打ち明けてグループを変えてもらった。女性もいるグループになって、目の前が急に明るくなった。
私が選んでも「奥さんにお礼を言っておいて。」と言われること
…私が贈り物を選ぶと、どうやら相方が選んだと思うらしい。私が選んだと言っても信じない上司には流石に呆れた。
同じことでも女性は褒められる
…男女比率が不揃いな会社だからか、同じことをしても、女性は凄いと褒められるのに男性がやっても褒められない。私も頑張っているのに…と悲しい気持ちになった。
●社会、お店など
保育園と中学の時はまる坊主にされたこと
…保育園の時は泣いて訴えたのに、無理やり叔父にされた。夜まで大泣きして、二度とさせないと親に約束させた。思い出すだけでも腹立たしい。バカ親!!
男性用は色が限られること
…黒、紺、灰色、ベージュだけの世界。葬儀用かと思ってしまう。さいきん選択肢は増えつつあるけど、まだ全然。
中学生になった途端に、有無を言わさずソプラノ→テノールで1オクターブも低いトーンで歌わされたこと
…せっかく綺麗な声で歌うのを頑張っていたのに、声変わりもしていないのに、大人のご都合主義だと思う。要は一人ひとりに向き合うのが面倒なだけなんだと思う。
レストランの店員さんが、お食事の説明を相方に向かってのみされること
…男性は聞いていないとでも思うのだろうか。それともよっぽど男性が嫌いなんだろうか。意外とこいう人は多くて傷付く。逆に両方に均等に目配りしながら説明してくれる方は、素晴らしいな、と思う。
ファッションのお店や百貨店の店員さんがほとんど声をかけてくれないこと
…ハンドクリームや、財布などの女性用小物のショップの店員さんなど、絶対に声をかけて来ない。女性のお客さんには声を掛けているのに、近付きもしない。歓迎されれいないんだろうな、といつも思う。
可愛い色・モノは女性用、カラフルも同じ
…何にしてもそうだ。ピンクなんて言わずもがな。色で性別を限定されたら、私のような好みの人は途方に暮れる。好みは、気が付いたら決まっている無意識のものだから苦しい。
自分用なのに、プレゼント用ですか?と言われる
…性別で先入観を持って言われると悲しい。
お会計の伝票を相方の方に置かれること
…何なんでしょうね。必ず女性の方に伝票置かれるの。一応、男性としてスッとスマートにお支払いしたいと思っているんですけど。
…と、ちょっと思い出しても結構な数出てきた。
生きやすい、生きづらい…はともかく、無駄なストレスを感じることが多いと思う。
半分グチっぽい文章をお読み頂き、ありがとうございました。