
学校の先生にも役割分担があります。
学校の先生をしている夫です。
学校の先生をすると、部活動の顧問をすることになるそうです。
これは会社員の妻の私が学生だった頃と変わりはないでしょう。
また、「公務分掌」のいずれかに所属するそうです。
民間企業でいう、事業部とか、総務部といったものに所属し、多くの学校業務の中でも、専門分野に特化し、学校運営を円滑にするものだとか。
例えば、
・進路部(生徒の進路に関する情報収集、上級学校や就職先との渉外など)
・生徒指導部
(文部科学省のHPによると、「生活指導」と表記されていました。
私の頃は、生徒部と呼ばれていた気がします。
「生活指導部」としているところもあるようです。
※本来、生徒指導と生活指導は異なる、と夫は言っていましたが、
分掌としての業務は大きく変わりはないようです。
部活動や特別活動(生徒会活動や文化祭、運動会、合唱コンクール)など
の企画・運営、生徒の問題行動に関する事案の検討などをしているそうで
す。
・保健部(健診とか、SC≪スクールカウンセラー≫とか、生徒との教育相談 などを主にしているそうです。)
・教務部(時間割とか、考査とか、学校業務の事務に関すること)
・情報部(ICT機器の導入で、最近、導入している学校も多いものと思われます。生徒1人1台のタブレットやパソコン端末がありますので、その環境設定や新たなソフト・アプリの導入などの効果的な活用方法の情報収集や研修を担当しているそうです。)
・学年担任(これを1つの分掌としているところもあるとか。
これはビックリ!・・・というのも地方性なのかもしれません。)
…etc.
各学校の状況によって、それぞれの分掌が決まっているようですが、
いずれにしても、多岐にわたる学校運営を分けて行っていることには大きな差異はないことでしょう。
夫が採用され、最初の学校に赴任した先では、生徒指導部の業務にあたることになったそうです。
生徒の問題行動があったとき、最初に動く部署なんだとか。
それも、校内はもとより、近所からの電話の通報で駆け付けることも多々あったそうです。
おかげで、近所のおじいさん達からも顔を覚えてもらい、通勤中、話しかけられることも増えたのだとか。
また、地元の警察官とも何度も顔を合わせることになったとか。
警察署にも何度か足を運び、話をしたため、顔馴染みになったそうです。
運転免許証の更新のため、くらいしか警察署に行ったことのない私ですから、話を聞くと信じられないと今でも思います。
実際に、私の夫にあった話。
通勤の途中で財布を落とし、遺失物センターに電話したところ、善意のある方が拾得してくれて、交番に届けてもらったのだとか。
それが地元の警察署に移され、夫が取りに行ったそうです。
そのとき、警察署の中で、たまたま顔馴染みの方と鉢合わせになった時の会話。
警官の方:「あ、先生、わざわざこちら(警察署)までいらして。また何か、問題が起こったの?」
夫:「問題と言えば問題ですが。落とした私の財布がこちらに届いたとの一報を受けて、取りに来たのであります。」←(なぜ、軍隊形式の会話?)
警官の方:「あ、そう。先生がここに来るとなると、また何か問題が起こったかと思って・・・。先生も大変だね~。」
夫:「いえ、先輩方に比べたらまだまだ・・・」
・・・
警官の方:「ところで、いま、こんな通報があったんだよ。(状況説明)」
夫:「・・・すぐに現場に行くのであります」←(さすがに、これは言ってないでしょ。)
警官の方:「そっちはこっちの仕事だから、先生は財布をもらいに行って。〇階の△番窓口だから。」
夫:「受け取り次第、現場に向かいます。」
・・・
夫は本当に学校の先生の仕事をしているのでしょうか?
本職は学校の先生で、副業が警察官の補佐?と思いましたが、それだけ、学校現場も大変なのでしょうね。
当初の夫は学校の中で警察官のように、いわば、生徒の行動で限度を超えた行動を「取り締まる」のが仕事のように感じました。
ただ、学校の先生になりたてのこの頃の夫の生徒への接し方は今の接し方とかなり異なるそうです。
そのきっかけとなったのが、ある本との出会いなんだとか。
それまでの夫自身の行動で「決定的に」欠落していたことがある、と夫は話しています。
この本や生徒部の話はまた近々します。