ハンガリーの温泉♪
昨日はハンガリー大使館でのイベントでした。
私が所属するNPO法人「健康と温泉フォーラム」では月1回、研究会を行っているのですが、その開催場所が、今回はハンガリー大使館でした。
私は事務局として受付業務などをしていましたが、大使館の職員の方と一緒でないと、勝手にエリア移動してはダメとか、セキュリティも厳重です。
大使館にお勤めの方々は優秀かつフレンドリーで、笑顔がステキ。温泉愛がいっぱいで、とっても楽しい時間を過ごせました♪
駐日ハンガリー大使のオルネン=バーリン・アンナ閣下も温泉好きな方のようで、「(前略)部屋に露天風呂がついていたらなおよい。日常を離れて違う世界に送り込んでくれる温泉は最高。温泉から得られたエネルギーで疲れた体を癒し、月曜日にはまた仕事に戻って頑張れる。素晴らしい温泉交流が始まることを願っています」とご挨拶され、温泉でエネルギーチャージして、月曜日からの仕事に備えるという感覚も、万国共通なんだな〜となんだか、新鮮な気分でした。
続いて行われた講演は、Dr.コバーチ・エメシェ駐日ハンガリー大使館一等書記官が「ハンガリーの温泉とその文化」をテーマに講演。
ご自身のお父上が事故か何かで20カ所程度の骨折をされたのが、温泉療養によって半年ほどで復活。「温泉にはリラックスだけでなく治療にも効果があると、プライベートな体験からわかった」というお話からスタート。
ハンガリーには源泉が1300、温泉地数が300あって、首都のブタペストにも13もの温泉があるそうです。
1700年代に病院として温泉治療が行われていた「ゲッレールト温泉」、熱くないのでチェスができる温泉として有名な「セーチェーニ温泉」、トルコスタイルで、飲む治療にも使われる「ルダシュ温泉」。
少し田舎の方にいって、石油を探していたときに発見された、硫黄の温泉で匂いのする「エゲルサローク市の温泉」、洞窟の温泉「ミシュコルツポルツァ」の温泉。
ちょっと風変わりなのが、水がない浴槽に座る「マートラデレチケ」の炭酸ガスの温泉。高血圧やリウマチなどにとてもよい効果を発揮するのだとか。ろうそくで、ガスの状態を管理するとかで、日本ではないスタイルの入浴方法。25分間、15日間の間入り続けるといいそうですよ。
さらには、1秒ごとに410リットルの温泉が湧き出る驚愕の湯量!「へーヴィーズ温泉湖」。この湖は、リウマチや炎症、関節や婦人科に関する病気によいそう。
続いて、ハンガリーからDr.コバーチ・チャバさんが「ハンガリーの温泉医療の現状」について講演されました。
ハンガリーの温泉は温泉治療に使われているので、利用料の一部が社会保険から負担されますが、かといって病人だけしか利用できないかといえばそうではなく、外国人観光客も100%お金をお支払いすれば、利用することは可能。
治療温泉水の規定は30度かつ、炭酸ガスや硫化水素、鉄、ヨウ素などの成分が1000mg以上/L。温泉のミネラル成分が「患者の痛みを軽減し、生活の質をあげるもの」として認識されています。
温泉に入ってジェットマッサージを受けたり、みんなでエクササイズをしたり、泥パックを塗ったりというのは、日本でも似たような感じがありますが、変わったものでは、椎間板が摩耗しているような慢性腰痛に適用される「重量入浴」(器具でテンションをかけて引っ張る?)は、医師の診察のもと、処方箋がないとできない入浴法だそうです。
ハンガリーというと、「羽毛布団」のイメージしかなかった私・・・(笑)。
建物がとてもステキ。そしてハンガリー料理はおいしいので、いつか、ハンガリーの温泉にも行ってみたいなあ〜。
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