鳳神夜と中夜美由は、私立桃郷壱高等学校で、革命を起こす。(Ⅰ.初めての友達)

どちらかといえば日常系かな

登場人物

鳳神夜(主人公)
中夜美由(神夜の彼女)
裏山志優(神夜と美由の友人)
国立大進(3人の担任)

序章    初めての友達

狂気Ⅰ

ここは、2018年、東京都桃郷市。俺と美由は、いつも通り楽しく、仲良く話しながら、歩いていた。
「ねえ、しんやー。高校ってどうする?」
「うーん、高校ね.......。どこでも、いいかなー。なんなら、行かんでもよくね?」
「美由もそう思うんやけど、パパが高校は、絶対行けってうるさくて.......。美由的には、中学卒業したら、そのまま大学行きたい。だって、私たち東大受かる学力あるじゃん。」
「まあねー。でも、高校生活って、なんか楽しそうやない?でも、俺ら内申点悪いし、進学校は厳しいよなー。まあ、美由ちゃんと同じところなら、どこでもいいわ。」
「じゃあ、家から近いし、桃郷高校行かない?」
「まあ、ようわからんけど、そこにしよっかな。
てか、話変わるけどさー、去年の一橋の問題やけど、これ分かる?」問題をメモした紙を、美由に渡す。
「数学か.......、美由一橋の数学嫌いなんよなー。これ初見で解けた?」
「解けたけど、15分くらいかかった。」
「神夜が、15分も?それじゃあ美由が15分以内で解き終わったら、天才ってことでよき?」
「まあ、がんばれw」
「何?バカにしてる?これで美由ができたら、土下座してよ。」
「じゃあ、できんやったら、スタバおごりでよき?」
「い、いいよ...。ま、まあ、今から15分ね!よい、はじめ」
(30分後)
「人の金で飲むスタバは、最高やなーw」
「なんか自信あったのにー.......」
「で、答えは出た?」
「(x、y、z)=(4、3、5)であってる?」
「うん、正解。」
「ねえ、神夜。これ2015年の京大英語なんだけど、どっちが早くできるか勝負しない?」
「何割以上とればいい?俺英語そんな得意じゃないし、8割程度しか、とれんと思う。」
「じゃあ、8割でいいよ。よーいスタート」
「急すぎん?まあ、いいや。」
この通り俺ら2人は、ちょっと変わっている。スタバに行ったりなどと中学生らしいことは、しているが、中学生カップルが普通、こんな感じで問題なんか出しあったりするか?しかも、最難関大の問題。
だが、俺らは、2時間程もそれを続けていた。
「じゃあ、美由ちゃん。これ2014年の慶応の物理なんやけど.......って、なんかめっちゃ時間経ってね?もう、6時か。」
「もうそんな時間か...。ねえ、神夜。こんな時間にこんなにも可愛い女の子を1人で、帰らせるのって、危なくない?」
「まあ、そうやなー。そんな遅い時間では、ない気はするけど。」
「てことで、今日泊まって行っていい?」
「じゃあ、母さんに言っとくわ。」
「それじゃあ、あの下にはめるやつ買って帰ろ!」
「恥づかしけー、あんま大声で言うな.......」
「にごしたんだから、いいじゃん。それと、喉乾いたから、なんか買ってきて。」
「もっと抽象的に言えよ。それと、さっきから、ほんと図々しいなー。」
「でも、最初私が、奢ったじゃん。」
「いや、それは違うやん.......。まあ、いいや.......。買ってくるけー待っとって。」
「抹茶玄米茶 ムース ティー ラテ!!」
「了解しました。」
この日まさか、あんなことが、起こるとは思いもしなかった.......。

投獄

2020年4月9日、この日は桃郷壱高等学校の入学式である。
「私は、校長の難関至極です。この学校は、毎年あの日本のトップ校“ 東京一工”への進学を目指す生徒が集まる都内有数の“ 進学校”です。皆さんは、この学校のやり方に忠実に従えば、“ 東京一工”に合格することが、できます。この学校のやり方に従う、それは東進、武田塾、河合塾、駿台、鉄録会といったどの予備校よりも、確実なのです。」
「ねえ、美由ちゃん。これ、自称進学校の典型すぎんw?だって、東京一工への進学って、言ったところからめっちゃ笑いそうやったもんw。この学校毎年こんなん言っとるらしいけど、東京一工どころか、国立大への合格者も出せてないし。」
「この学校こんなにやばいの?」
「調べてなかったの?」
「いや、自称進学校ってことは、知ってたんだけど。まあ、確かに、入試満点だったからと言っても、中学ほぼ行事とテストの日しか行ってなかった私たちを、入れるくらいだもんねw。しかも、神夜に関しては、1年間年少いたのにねw。」
「おい、それはもう、言わないでくれ.......」
「おい、そこ。この私のありがたい話の最中に、私語をするな!!」
「あそこまで、怒鳴る?」
「キレ症なんやろ。」
(1時間後)
「私が、3年間、君たちの担任を務める国立大進です。よろしくお願いします。」
(なんか、めんどくさそうな先生やなー。)
「これから、君たちには、東京一工への進学を目指して、頑張って貰いたいのですが、いきなり勉強だと言っても、なかなか身が入らないと思います。なので、最初の3ヶ月は、授業は一切しません!!じゃあ、何をするのかというと、4月のうちは私の担当科目音楽・家庭科を6コマ全てやろうと思います。そして、5・6月に、2ヶ月の運動合宿に参加してもらいます。そうすることで、勉強にも活きる集中力が、身につくのです!」
(まって、想像の100倍やばい学校に来てしまった.......)
「では、残りは、配布したプリントを確認してください。それでは、解散!!」
「ねえ、神夜。あの先生、最後めっちゃ適当に終わらせたよねw。」
「マジそれ。てか、この後どうする?今日、美由ちゃんの家行きたい。」
「じゃあ、写真とってから行こ。」
「なんや、お前ら、付き合っとんか?」
「え、あ、はい。」
「いいのー。先生も若い頃はなー、地元のプレイ
ボーイなんて、呼ばれとったんや。まあ、2人とも、自分の性器はいたわれよ。ヒャッカカカカw」
「は.......はい。」
そういうと国立は、職員室へ去っていった。
「ねえ、神夜.......。あいつキモすぎん?マジあーゆうの無理なんやけど.......」
「.......美由ちゃん。あいつになんかされたら、ほんと些細なことでも、相談しろよ。」
「うん、分かった。でも、あんま、やりすぎんようにね。」
「いや、場合によっては、比喩抜きで殺す。」
「ま、まあ、帰ろっか。」

国立大進

「ただいまぁー、ママー。」
「おじゃましマース。」
「2人とも意外と早かったのね。神夜君、今日どうする?」
「泊まっていっていい?」
「いいよ。てか、学校どうだった?」
「普通に自称進学校やったw」
「まあ、そうでしょうね。だって、あの学校おばさんが子供の時からあったけど、あんまいい噂聞かないもん。」
「まあ、そうやろーな。」
「ねえ、ママ。もうご飯食べたい。できてる?」
「できてるから、手洗ってきなさい。」
「はーい。」
美由と神夜は、手を洗い席につき、食事を始める。
「ねえ、ねえ、2人とも最近どう?」
「普通にラブラブよ。」
「いや、夜の方の。」
「最近、美由ちゃん、毎日誘ってくるから、正直疲れてます。」
「こら、美由ちゃん。そういうのは、程々にしないと神夜君に嫌われるよ?」
「神夜がこんなことで、私のこと嫌うわけないやん。てか、さっき担任のおじさんにも、似たようなこと言われたんやけど.......」
「いや、それは、キモすぎ。なんて先生?もしかしたら、聞いた事あるかも。」
「国立大進ってやつ。」
「あー、聞いたことある。あの人この辺のちょっとした有名人よ。悪い意味で。たぶん、あいつは、鳳財閥と中夜財閥の御曹司とご令嬢のあなた達に媚びでも売ろうとしたのよ。」
「うわぁー、キモさがもっと増した。」
「だから、あれにはほんとに気をつけてね。神夜くんも美由ちゃんのことちゃんと守ってあげてよ。未来のお嫁さんを。ただ、警察沙汰にはせんようにね?」
「まあ、やりすぎんように気をつけるわ。」
食事を終えた2人は、美由の部屋へと向かう。
「ねえ、美由ちゃん。今から、何する?」
「もうやる?」
「いや、それは早いわ。そうや、俺最近大学数学の勉強始めたんやけど、一緒やらん?」
「うん、面白そうだしやる。てか、その前にさー、運動合宿のことだけど、どうする?参加する?」
「いや、絶対したくない。2ヶ月はきつい。」
「仮病でも、使うの?」
「いや、校長と直接話しに行く。策がある。」
「じゃあ、明日早速行かん?」
「いや、入学そうそうそれするのは、さすがにきつい。2週間後くらいに行こ。多分明日の“ 自称駿台よりも質のいい問題”の校内模試の結果が、帰ってくるくらいやと思うし。」
「じゃあ、そうしよっか。」

裏山志優

4月23日
「以上でホームルームを終わります。気をつけ礼」
「「ありがとうございました。」」
この日のホームルームが終わり、神夜と美由は、これから、作戦へと移ろうとする。
「じゃあ、神夜行こうか。」
「おう.......」
「あれ?どうしたの神夜。」
「いや、あそこの茶髪の子いつも、放課後も1人で勉強頑張っとるなーって思って。確か裏山志優みたいな名前じゃなかった?」
「あー、確かそんな感じ。」
「おい、毎日残って何しとんや?」
国立が、志優に近づく。
「べ、勉強です。」
「ふーん、この前のテストの結果からして、とてもじゃないけど、勉強しとるとは、思えんやったけど、ちゃんとしとったんやなー。てか、これ中一の問題集?」
「は、はい.......。」
「ヒャッカカカカw。中一の数学もわかってないのに、よくここ入れたなーw。裏口入学?」
「い、いえ。一般で入りました.......。」
「ヒャッカカカカw。お前が一般って、ヒャッカカカカw。うちの学校も舐められたもんやな。ヒャッカカカカw。正直に言おう。お前は勉強向いてない。ヒャッカカカカw。だから、この学校からすぐに出ていってください。普通に邪魔なんで。ヒャッカカカカw」
「.......」
「あれ?泣いちゃった?ヒャッカカカカw。こんなんで泣くとか、小学生やんwヒャッカカカカwヒャッカカカカwヒャッカカカカw」
「おい、てめぇいい加減黙れや。」
「あ?なんや?鳳財閥の御曹司かなんか知らんが、教師には敬語を使え。」
「てめえが使う価値もないゴミだから、使ってないだけだ。頑張ってる人を笑うやつは、教師でもなんでもないただのゴミだ。分かったら、とっとと、失せろ。ボケカスが。」
「クソが.......。」そう言って、国立は去っていった。
「あ、ありがとう.......えっと.......」
「俺は神夜、それで、こっちが美由ちゃん」
「ありがとう.......神夜君、美由ちゃん」
「志優ちゃん、数学苦手?」
「うん.......、中一の初歩から、分からなくて.......。」
「OK、それじゃあ、俺が教えちゃるわ。」
「え.......?いいの.......?」
「今から5時間あれば、多分中一数学くらいなら、終わらせれると思うけど、時間ある?」
「うん、全然ある。」
「美由ちゃん。校長と話すのは、明日でもいい?」
「うん、全然いいよ。」
「じゃあ、正負の計算からやってこか。じゃあ、問1の答えは、どうなると思う?」
「-2.......」
「どう考えた?」
「4-(-6)だから、-6から4とって、-2.......す、すいません.......」
「いや、謝らなくても.......。これは、ルールとして覚えとって欲しいんやけど、こんな感じで-が重なったら、+に変わるんよ。てことは?」
「10.......」
「正解。じゃあ、下の練習問題やってみて。」
(10分後)
「し、神夜君.......できた.......」
「じゃあ、見せてもらいますね。.......うん、全部あってる。習得早いね。次乗法、除法行こうか。」
「う、うん。」

おつかい

授業を初めて、2時間後、美由は神夜に頼まれ、買物に行っていた。
(えーと、志優ちゃんは、モンスターと、カレーパン食べたいって、言ってたっけな。神夜は、センスでとか言ってたから、冷凍の焼きおにぎりでも、買って帰ろうか。って、これ焼きおにぎりじゃなくて、冷えおにぎりやんw。アハハハハー.......なんもおもんないか。美由は、コーラ2L、あと、カルピスも飲みたい。それと、ジンジャーエールと、焼酎と.....そうだった、今制服だから買えんのか..........。)
「よ!中夜」
「く、国立!!なんで、あんたがここに?!」
「ヒャッカカカカw。なんでって、先生が仕事終わりに家族と、買い物に来たら、ダメなのか?ヒャッカカカカw。」
「ふふふ、あんた家族なんかいたの?」
「.......どういうことだ?」
「だから、あんたみたいな顔も性格も終わってるやつが、結婚なんかできたんだなーって、思ってw」
「ヒャッカカカカw。顔に関しては、お前の見る目がおかしいだけだ。そして、性格に関しては、俺はさっきあいつに現実的なことをいっただけだぜ?ヒャッカカカカw。」
「前から気になってたことだけど、この笑い方何?」
「ヒャッカカカカw。かっこいいだろ?ヒャッカカカカw。」
「いや、気持ち悪いだけだから、とっとと、どっか行って。」
「ヒャッカカカカw。生意気な野郎だぜ。」
「野郎じゃないから。」
「ヒャッカカカカw。まあ、また明日な。」
「できれば、2度と会いたくないけどね。さて、変なのもどっか行ったし、とっとと、買い物済ませて帰るか。」

嫉妬

授業を初めて、4時間後
「とりあえず、1週終わったけど、なんか質問ない?」
「う、うん。すごく見える景色が、変わった気がする。あ、ありがとう。」
「それは、良かった。じゃあ、これやってみて。」
「これは?」
「最終チェック問題。これで、8割取れたら、とりあえず中一数学は、合格。」
「う、うん。やってみる。」
「じゃあ、40分でやろうか。」
(お前の背骨を粉砕してやろうかー!貴様の肝臓を食ってやろうかー!)
「な、なに?」
「ごめん、これ俺のスマホの着信音。」
「そ、そうなんだ.......(歌詞こわ)」
「美由ちゃんからか。もしもし、美由ちゃん。」
『やっほー、神夜。なんか、今入ったコンビニに、強盗入ってきて、めっちゃピンチなの。』
「え?.......電話して大丈夫なの.......?」
『うん、今、犯人見てないから大丈夫!!てことで、来てください。』
「まって、まって、それじゃあ、俺も人質になるやん?」
『死ぬ時は、2人揃って前のめりって、約束したじゃない?』
「.......そ、そうだったな.......。わかった。今すぐ行く!!」
『はーい、よろしくねー。』
「じゃあ、志優ちゃん、やっとって、これ。」
神夜は、美由の所へと向かう。
「確かに約束したなー。死ぬ時は、2人揃って前のめりって。まあ、最後まで足掻いてみせるさ!!」
「やっほー、神夜ー。」コンビニの前には、美由の姿が。
「え?解放されたの?」
「解放も何も、私捕まってもないから。」
「でも、ピンチって.......」
「あの電話全部嘘よ。だいたいピンチなやつが、あんなに元気なわけないじゃん。」
「た、たしかに。じゃあ、なんで呼んだの?」
「それは.......、神夜が志優ちゃんと仲良くしてたから、嫉妬しちゃって.......。」
「なるほどね。そういうことか。なんか、変な気持ちにさせてごめんね。俺は、美由ちゃん一途だから、安心して。」
「私も、神夜一途だから。それと、こんな.......変なことで、わざわざ呼び出してごめん......」
「まあ、戻ろうか。」
「うん。」
今から、2時間前
「そういえば、中夜。さっき、裏山と鳳が、楽しそうに話してたぞ。浮気でもされたんじゃねーのか?ヒャッカカカカw。」
「し、神夜がそんなことするわけないじゃない!!」
「ヒャッカカカカw。どうだろうな。ヒャッカカカカw。」
「.......」

難関至極

「志優ちゃんできたー?」
「う、うん。」
「じゃあ、採点しようか。..............えっと、これは、82点か。」
「はっや、神夜今、10秒も経ってないよね?」
「だいたいこれ自作問題だしな。配点と答えくらい覚えてるよ。とりあえず、志優ちゃん。ほとんどが計算ミスだけど、5-3と6-2ほんとにわかってないぽいけー家でやり直しとって。また、わからんやったら、俺に聞いて。今日5時間よく頑張った。」
「うん。ありがとう。」
「てか、志優ちゃん、俺ら5月からの運動合宿サボる予定なんやけど、志優ちゃんどうする?この2ヶ月で数Ⅲまで、教えちゃるよ。それと、理科も1科目ならプラスで、できるかな。」
「ぜひ、お願いしたいんだけど.......どうやって、休むの?」
「明日の放課後、校長に直接話しに行く。」
4月24日放課後
「じゃあ、2人とも行こうか。」
「結局、どんな感じで言うの?」
「まあ、その時のお楽しみ。」
「えー。教えてくれてもいいじゃん。」
「さ、作戦がもれないためとか?」
「だいたいそんなかんじ。あ、そう言ってる間にも着きましたよ。」3人は、校長室へと入っていく。
「失礼しまーす。校長」
「な、なんだね?!君たちは。まだ、入る許可もしてないぞ!!.......って、君たちは、校内模試満点の鳳君と中夜君ではないか。何の用だ?」
「まあ、単刀直入に言うと、俺ら3人、5月からの運動合宿参加したくないっす。」
「だから、休ませろと?」
「はい。」
「ふざけるなー!!いいわけがないだろ!!」
「だって、勉強合宿ならわかるんですけど、運動合宿ってのが、よう分からないんですよねー。正味、この学校のやり方おかしいですよ。」
「学校の方針に従えないのなら、辞めればいい。」
「まあ、そういうと思いましたよ。でも、いいんですか?」
「な、なんだね?.......」
「俺ら2人がやめたら、誰が、国立大へ行くんですか?この学校後3年で、国立大への合格者出さないと.......」
「それは、.......誰か、行けるはずだ.......」
「ふーん、保証は?」
「あるとは、言えないが、君たちだって、それは同じなはずだ。校内模試程度の問題で、満点をとったからといって、調子に乗るんじゃない!!」
「校内模試程度か.......。あの問題って、駿台よりも質がいいとか、言ってませんでしたけ?」
「.......それは.......」
「だいたい俺と美由ちゃんは、今、東大受けても受かりますよ。」
「ほ、本当か?それは」
「これ、中学の時に受けた東大模試の結果です。美由ちゃんも見せたげて。」神夜は、校長に結果を見せる。
「理科3類.......4位?!」
「これ私の」
「理科3類.......5位?!」
「そして、こちらの裏山志優は、余裕で理3合格圏にいる俺らが教えるんです。東京一工、落ちるわけがないでしょ?」
「わ、わかった。君たちは、学校の方針には、歯向かい続ける。だが、東京一工への進学実績を残して、卒業してくれる。そういうことでいいんじゃな?」
「はい。そういうことです。」
「それでは、君たちの参加は、取りやめにしておこう。2ヶ月の休暇ぜひ、楽しんできてくれ。」
「はい、ありがとうございまーす。」

初めての友達

校長を説得し、合宿への参加を免れた3人は、神夜の家で、くつろいでいた。
「校長説得せいこうー、ナイス神夜ー」
「神夜君、かっこよかった。」
「ありがと、2人とも。てか、志優ちゃん。2ヶ月間勉強ここでやらん?」
「いいねー。3人でお泊まり会しようよ。」
「え、.......いいの?」
「うん。そっちの方が、やりやすいやろ?」
「でも、迷惑かけるかもだし.......」
「いや、そんなん気にすんな。俺ら友達なんだから。」
「そうよ。だから、遠慮しないでいいのよ。」
「いや、お前が言うなよ。」
「だって、ここ私の家でもあるじゃん。だって、私は、未来のお嫁さんなんだから。」
「まあ、確かにそうか。」
「じゃあ、神夜君、2ヶ月お世話になっても、いいかな?」
「うん、楽しくやっていこ。」
「ありがと.......」突然泣き出す志優
「ど、どうした.......?」
「いや、初めてできた友達で.......、嬉しくて.......私、陰キャでコミュ障で、どんくさいかもしれないけど、よろしくお願いします。.......」2人は、互いに見つめあって、微笑む。
「「よろしく、志優ちゃん」」

エピローグ

「校長!!何を考えているのですか?」
「国立君、いい加減わかってくれ。あの人材は、学校としても、逃すわけには、行かない。あーするしかなかったんだ。」
「しかし.......」
「なんだ?私に楯突くのか.......?」
「.......」
「おい、どこに行く?国立君。」
「仕事に戻ります。」
挨拶もせず、校長室から出ていく国立。
「クソが.......。なぜあいつらは、あんなガキ3人ごときに、振り回させられる?挑郷高校の教師としての誇りがないのか?」
「おい、国立。」
「.......芥川、太宰」
「なぁ、国立。今、どう喚いたって、あいつらの合宿の不参加を翻すことは、できない。」
「だから、諦めろっていうのか?」
「あー、そうだ。それは、もうどうにもならないことだからなー。だが、合宿以降の事は、どうだ?まだ、どうにでもなるだろ?だから、合宿が終わってから、あいつらの身勝手を抑えて行こうぜ?どうだ?」
「.......俺に、協力してくれるのか.......」
「はい、芥川先生に言われて、私も目が覚めたんです。共に、“この学校の方針”を守って行きましょう!!」
「じゃあ、お前ら、俺についてくるなら、退職くらいは、覚悟しとけよ。」
「おう!!」
「はい!!」
「鳳、中夜、裏山、俺ら3人が、地獄の果てまでしつこく追ってやる!!ヒャッカカカカw。ヒャッカカカカw。ヒャッカカカカw。ヒャッカカカカw。ヒャッカカカカw。ヒャッカカカカw。」
「「「ヒャッカカカカw。ヒャッカカカカw。ヒャッカカカカw。」」」


鳳神夜と中夜美由は、私立桃郷高等学校で、革命を起こす‼️(Ⅱ.勉強合宿)




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?