きっと、今必要なものがいつも目のまえに現れる
去年の秋ぐらいから急に、文章を書きたい、という欲がなくなった。
自分と向き合う時間が急激に減ったからだと思う。
2023年下半期は、「自分以外の人間と向き合う時間」だった。
思考のしすぎはいかがなものかと以前から思っていたけれど、こうも自分と向き合っていない自分は奇妙だな、とおもう。
自分と向き合わないとどんどん自分の軸が消えていく気がして、なんとなく、なんとなくではあるけど信条だったり大切にしていたものだったり、そういうのがぼやけていく感覚がある。
それがすごくこわい。
言いたいことや残しておきたい内省的なことがらが減って、書きたいこともあまりなくなってしまった。
つくづく環境に影響されやすい人間だな、と思う。
だけどそのぶん、得たこともある。
私は2023年、きっとはじめて、他人と本気で向き合った。
夏にできた恋人との関係が、私の去年のほとんどだった。
彼と付き合う少し前にも2年付き合った人がいたが、その人よりも何倍も今の恋人のことを知っているという自覚があるし、お互い努力してきた。
お互いが大事にしている価値観がどうも合わず、そのたびに呆れるほどケンカをした。でもそのなかで、一人の人間と向き合うということを学んだ。
人と関わるうえで私のもつドライな部分が、今まで私を守る盾のような存在だと思っていたけれど、それで彼を傷つけた。
自分の軸を持ちながら、相手ともうまくやるって、何が正しいのかまるで分らない。自分の意志を貫きとおすことは相手を傷つけかねないし、相手の意見を受け入れすぎることは自分をないがしろにするかもしれない。
これも繰り返せばわかってくるのかもしれないけど、私の生活にこんなに身近な人間が今までいなかったからとても困惑した。
この1年は、今までのどの1年とも違う、色濃い年だった。
4月になれば就職が待っているわけだけど、大学最後の年をこんな感じで過ごしたことを、どう感じるだろうか。
後悔するか、感謝するか。
得るものがあれば、必ず失うものがある。逆も然り。
相反するのは必然。
だとしたら、ポジティブに。自分の選んだことを正解にしていくほかない。
学び続けて、今年も自分をアップデートできるように。
2024年も、どうぞよろしくお願いします。