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ドナルドフェイゲン様

アイコンとして、良く使わせて頂いてますが、
個人的には
スティーリーダン名義の↓

スティーリーダン後期の傑作。
全曲一部の隙もありません。
無人島のお供にこの一枚

「ガウチョ」です。
自分が聴いてきた
あらゆるアルバムの中で
このアルバムが
とにかく大好きなのですが

アイコンとしては
これだけだと
ちょっとインパクトが
弱く。。

本人出演ジャケットの中でも
アルバムのコンセプトに沿っていて
見た目も秀逸な
「ナイトフライ」
こちらを採用してます。

スティーリーダンというと↓

こちら、エイジャも傑作なんですが。。

これ、という方が、
本当に多いようです。
新橋の「洋楽イシイ」さんで
カウンターでお隣になったお客様
お年は少し先輩とお見受けしましたが

ボビーコールドウェル

昨年、突然訃報が、、ご冥福をお祈りします。

をリクエストして、盛り上がったのですが、「スティーリーダン好きなんです」
と話したら

即答で
「エイジャ」と言われ
こちらは、
いや、「ガウチョ」ですと、
即答。
話が盛り上がらない(笑)

確かに、表題曲の「エイジャ」をはじめ「ペグ」という、ヒット曲もあり、
売上もこのアルバムがピークだったかも。
私の中では、
「エイジャ」という曲自体が、
ポップスとして聴くと、若干冗長に感じるのですよ。
もちろん器楽演奏として極上。
スティーブガッドの歴史的名演「ダバドダバド」の三連。
ウェインショーターのサックスの浮遊感もテーマと合っていて、最高。。

しかし、
アルバムとしての起承転結、曲並び、空気感が「ガウチョ」の方が好みなのですね。
全体のグルーヴコントロールが行き過ぎて、もはや、無機質感があるのですが
難解でハードボイルドな歌詞と音像は、
このアルバムの時がピークだったと思います。

アルバム一曲目
「バビロンシスター」の
バーディーズシャッフルに殺られます。
三連の曲で、このグルーヴ感。。
「三連の曲にヒット曲なし」
と、たしか有名作曲家の方が言ったものですが、
私の中で「三連の名曲は神曲!」

二曲目「ヘイ、ナインティーン」のタイトながら間の良い8ビート感。

三曲目「グラマープロフェッション」は
スティーブガッドのタイトなサウンドとグルーヴが、たまりません。
ギターのスティーブカーンと
ベースのアンソニージャクソンが
自主居残りで、レコーディングしたという逸話もあり(!)
ポップスの作品で、スティーブカーンのここまで長尺なソロも希少かと思います。

表題曲「ガウチョ」は
トムスコットのサックスが図太く、
ミドルテンポの曲に良くからまっています。

誰だい、あのガウチョパンツは?

五曲目「チェイシングザドラゴン」は
マークノップラーのギターが素晴らしいのですが、スティーリーダンのレコーディングは相当にイメージが悪いらしく、
自分のテイクは使ってもらえないんじゃないかと、かなりビビりながら参加したらしいですが、
結果は採用。素晴らしかったです。

六曲目「マイライバル」は
再びスティーブカーンのギター。
ドナルドフェイゲンの注文で、
ハウリン・ウルフ風にとのこと。ブルージーなテイスト。

「サードワールドマン」
アルバム締めの一曲として
ギターの音色の黄昏感が美しい。
例えるなら、ルパン三世のエンディングテーマのようです。

実はこのガウチョというアルバムは
レコーディング最中にマスターテープが焼失するというアクシデントがあり
一から作り直したものらしいです。。

その上で、この完成度。。
楽曲制作への執念が、凄いです。
心が折れますよね、普通。



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